キモinく酢はおさわがせ!(小4)
りなとひろきが生み出した、キモinく酢。見た目はちょっとキモいが、キモinく酢のよさをしると、かわいく見えてしまう、不思ぎなヤツだ!そんなキモinく酢が、町でおさわがせ!なじけんを起こした。キモinく酢は、まだ、少ししか、日本語(地球語)を話せない。ゆういつわかるのは、りなとひろきと、りなの妹のなっちゃんだけなのだ。
キモinく酢は、ご近所では知られているが、町中にいったことがなく、あまり知られていない。キモinく酢は、お金を知らない。キモinく酢は町中の大通りの商店がいにきていた。本当は、ひろき、りな、なっちゃんといっしょにきていたのだが、はぐれてしまい、キモinく酢は一人になった。キモinく酢があたりを見まわすと、大ぜいの人が写真をとっていく。ふと横を見ると、キモinく酢の大好きなメロンパンがお店にならんでいた。メロンパンを手にしている人は、レジに持っていくと、それをおいて、さいふを出した。
「ワールワ、シャイショノー。」
(ははぁん、あれがあればいいのか。)
キモinく酢は、おき引きというものを知らない。メロンパンをかった女せいがいすにこしかけて、食べているすきにキモinく酢は、こっそり(まあ本人はこっそりというつもりはないのかもしれない。)さいふをとった。
「キャー!!何か変なヤツが私のさいふを…」
「???ワンニュー?」
(なんのこと?)
一方そのころ…
「キモinく酢どこにいったのかなぁ?」
「あっ!あれメロンパン!キモinく酢にかっていってあげよう!」
そんな話をしていると、前に人だかりができているのに気がついた。
「この緑色のヤツが…。私のさいふを…」
「あ!キモinく酢のことだ!」
3人は急いで人ごみをかき分けていく。
「スイマセン!キモinく酢、なんでそんなことするの!」
「ショッ?!ワシェニューカミュラン?!」
(えっ?!あれがあれば、メロンパンかえるんじゃないの?)
「いやー!キモinく酢ごかいしてたの?!」
りなとキモinく酢が、話をしていると…。
「君、このヤツと会話ができるのかい?」
「はい…。」
「私はキャラクタープロデュース会社の井代国です。ぜひ、この…、キモinく酢でしたっけ?をプロデュースしたいんです!!」
ひろきとりなはあぜんとする。
「まぁ、あまり、いそがしくさせないで下さい。こちらにも都合がありますので…。」
「じゃあ今からうちの会社にきていただけますか?」
はい!よろこんで!といおうとしたが、かき消された。
「この私のさいふはどうなるのよ!おさわがせ緑野ろうによごされた…。」
「いや、ぎゃくにいいですよ。これからキモinく酢を私がプロデュースしますので。そのさいふは、有名人からのサインと同じものでして。一生の宝物ですね。」
「いや!本当おさわがせしました!さいふ、べんしょうしますから…。」
「あら。もういいわよ。有名人の手形もらっちゃったんだし。おさわがせだったけど、どんでん返しね。」
「ってことは…。べんしょうしなくていいんですか?」
「もちろん!」
「ありがとうございます。!」
「じゃ、うちのじむしょに行くか。」
りなたちは、何度も何度も「ありがとうございますっ!」と言いながら、その場をはなれた。
「でも、キモinく酢って本当おさわがせ!急にいなくなるし、人のさいふはとるし…しかもいい意味でプロデュースされておさわがせだし…。」
「ハハハハハ。いいじゃないか。ぞんぶんに働いてくれたまえ。」
「あっ!そうだ!はい。キモinく酢の好きなメロンパン!」
「キモinく酢はメロンパンが好きか…。差し入れはメロンパン♪」
「ニューニューウィーアー」
(ありがとー!)
キモinく酢は、おいしそうにメロンパンをほおばっていた。