Front of the station
まずお詫びをする。初回の互いに素の説明において、数学者に怒られた。1以外の、という4文字がなかっただけであんなに怒られるとは。調べたのにな、と思いながら下書きを見てみると1以外の、ときちんと書いてあった。いつもこうだ。テストは、解いているところに-4と出ているのに、4と解答欄に書いてしまう。答えは出ているのに㎝をつけ忘れてしまう。高校入試で3点問題だったπを付け忘れて、自分より3点上の人が合格したことだってある。気を付けないと。先月のタピオカと同様、高校落ちても思い直さなかったのに、こんなひょんなところでこれからの自分の行動を気を付けようと思えるなんて。
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私は駅前、という言葉が好きだ。別府に限って特筆すると、とても煌びやかなのだ。東別府駅を発車するとすぐ別府の中心街が見えてくる。青く穏やかな海の前に街灯と洗濯物が並ぶ景色や、the家が建ち並ぶ後ろに山々が聳える様子は、生活感漂う自然界、といった感じだ。
8限のある冬はもう空は真っ暗だが、駅を降りると白と青と赤とで明るい。常に誰かが話している、会話を感じる、というあの感覚は東京や福岡の駅前で感じる人の行き交いとは何か違う。
Front of the station 。初めて私が覚えた英語。と言っては過言だが、中1の時に出会って以来、らいりな主催の語感の良い英語選手権では敵無し第1位だ。意味は一緒なのに、駅前、とは違う都会さがある。
フロントオブザステーション。
何かが始まりそう。
フロントオブザステーション。
駅前、という何気ない無機質極まりない言葉は、英語にするだけでスタイリッシュなシティワードだな。
おっと、ちょうど別府駅に着いた。