鉄は熱いうちに打てっていうかさ
まず打てる鉄があることに感謝したほうがいいよね。
なかった。打てる鉄が。この2ヶ月ほど。
私のことをぶちのめしてくる鉄はあったけどね逆に。
20針くらい縫った。心を。
あと、なんか足が臭くなった。異常に。狂気に。
この24年自分から異臭を感じたことはなかった。だからこそ、「体臭は自分じゃ分からない」ということだけに怯えながら生きてきました。だからこそ、帰りの電車のサラリーマンとか、「自分じゃ分かんないんだもんな、、、」って許してあげてた。
全然違う。
体臭は自分で気付くし、なんなら自分が1番深手を負います。頑張る日本のサラリーマンに懸けるべき情けは、「自分で気付かないしな、、、」じゃありません。「自分が1番くせえんだもんな、、、」です。
足が臭くなって唯一良かったことは、これまで自分にはちゃんと体臭がなかったということが分かったことです。
足臭いけど推しのライブに行ってきました。
5年ぶり4回目の邂逅。
2ヶ月後に働く新しい職場の内定者研修の後、滑り込みで行ってきた。リクルートパンツスーツで恵比寿スカイウォークをガンダしました。
あとは、会場が現金のみワンドリンク制で焦り散らかした。普段1円も銭を持ち歩かないキャッシュレスの成れの果て。検索履歴を置いておきます。
スタンディング開場18:00で、18:45くらいに着いた。絶対もっと気合い入れろ。
独白しますと、転職先の健康診断と研修という、のっぴきならない予定が入ってしまったため直前まで結構行くか迷ってたし、セトリとかも見なかった。曲も特に聴くことなく、ぬめっとスカイウォーク爆走してた。
やる気なかった訳じゃないけど、やっぱり最後の熱狂から5年も経ってるしね。
でも入場したら思ったより会場が小さくて、人も少なくて、入った瞬間ちょっと上がった。これ以上後ろになるのが怖くてグッズ列には並べませんでした。
全然かくし芸より近かった。福山ケーブルよりは遠かった。同郷にしか伝わらないね。
これまで東京ドームとか、3階席とかからしか見たことなかったから。ほんとにここに降り立つのか不安になったりしました。あと周りほとんど中国の人だった。
クリーニングしたての上着を脱いで床に投げ捨て、ワイシャツを捲る。開演の19時になり、暗くなる会場。湧き上がるフロア。
もうすぐ推しに会える。ただ、5年ぶりに姿を収めることができることに実感が持てず、実は全然湧ききれなかった。
かかる音楽。上がる歓声。
でもそれは知らない曲だった。少し、自分が情けなくなる。しょうがない、5年離れてるし。私がオタクとして胸を張れるのもここまで
全然知らないイケメン出てきた。実物見るの久々すぎて私が分かんなくなってんのかと思いました。でも声も違う感じしたし。
MCで分かったけどちゃんと違う人だった。ゲストの人だった。ぬめっと参加してるので前座があることも知らず、MCで名乗ってもらうまで自分を疑ってた。実際この数年で出た知らない曲多いし。
そして、このイケメンが中国語と日本語と英語でMCしてて気付いた。
通訳さんがいない。
これまで根本さん(KPOP名物通訳お母さん)におんぶに抱っこだった赤子の私絶望。
中国語微塵も分かんないから、英語で話してくれ頼むから!とか思ったけど普通に英語も分からない。
某大学の外国語学部出身なのに洋画を吹き替えで見る奇跡の卒業生だからね。
身元不明のイケメン、私に一抹の不安をgiveしてから、ご自身の曲を5つshowして裏へbackしていきました。His 歌 is so 上手かった。
再度明るくなる会場。次暗くなったら推しが来る。(と、多分イケメンが言っていた)
この間が結構長かった。40分くらいあった。
左前でSwitchしてる中国お姉さんいて、あつ森かと思ったらポケモン(推しの好きなゲーム)やってた。
賢い、、、!通信するつもりだなこの人、、、!
今思えばポケモンが通信できるかとかは全く知らない。
40分、普通にXとかインスタ見て時間潰してた。
そこで同週SMTOWNが東京ドームであることを知る旧SMにわか。f(x)が出ないSMTなんてどうでもいいから仕方ない。相変わらずの過激派。でもギュラインだけは気になってあとで調べた。
隣でリップ塗り直してるお姉さんいて、確かに!と思って自分も塗り直したりした。まとめてた髪の毛も下ろした。
文字通り待ちに待ったところで、舞台に近い方から、最後方まで扉が閉められる。
録画が可能な公演だったので、高揚感を見返せるようにしておきたくてスマホカメラをセットしました。
最後方の扉が閉められてから2分弱。会場がまた暗くなって、ライブのOP映像が流れる。
とはいえ投影された映像を見ているのでほぼいつもと同じ状況。イケメンが場を温めてくれていたので、いよいよ始まったぞ、、、という感じもあまりなく、ぬるっと始まった。
つまりは、8年前の単独コンサートの時みたいな、始まる前のドキドキ感とかはなく、ああ、この8年を経て私はもうあの時の感情を捨てたのかもしれない。時って残酷
その瞬間、奇声と滝のような涙が噴き出てきましてね。
反射でした。熱いと感じる前に手を離すあれ。推しを認識から声帯の揺れと涙腺の緩みまで、脳を通してなかったです。
さっきのイケメンを推しと見まごうたことに年月を感じて少し落ち込んでたけど、全然私のセンサー現役だった。
姿なのか、声なのか、何を判断基準にしているのかは分からない。とにかく、細胞の震え方が違った。認識した途端、自分が他のどんなタイミングでも飛ばすことのない畑の理性が飛んだ。
そうこれが、推しという概念です。紛れもなく。
毛穴という毛穴から出る涙、こちらに視線を向けられる度に上がる魂の声(制御不能)、その後3分くらいビデオを撮る手が震えていて、まともに推しを捕えられていない。
付けてたコンタクトレンズ取りたくなった。その姿を裸眼で収めたくて。人の手を借りず、その姿を脳みそにそのまま直に叩き込みたくて。このフィルターを通さないと推しを認識できないのが辛くて、悔しくて。小4の時暗がりで少女漫画読み狂ってた私を恨んだ。
アンコール前に捌けるまで、ずっと通しで歌って話してくれました。上のシャツも舞台で脱いでいただいたりなんかしちゃってね。眼福よいちょ丸。
あとの感想は、日本語頑張って話してくれるのが神だったとか、無駄のないダンスが鬼だったとか、ラフなthree million yearsが好だったとか、タンクトップからチラ見えする脇腹が覇だったとか、もう31なのが皇だったとか、アンコールのshake that brassが帝だったとか、サプライズ喜んでくれたのがやっぱ神だったとかですね。
英語で何話してんのかは分かんなかったけど存在が寝ても覚めても神だからどうでもよかった。もう柱と数えようかな。南無阿弥陀。
アホになっている。
好きな理由はたくさんあるけど、言葉にすると他の人のそれときっと変わらないものばかりなのでわざわざ言葉にしないし、もう言葉にできないところまできた。
出会って10年が経った。
毎日跳ぶ必要がなくなった代わりに、毎朝踵の高い靴を履き、
何かに挑むときではなく、当てもなく手足を動かせるときに、その歌を聴くようになった。
好きな人を心の支えじゃなく、日々の楽しみにできるようになった自分が誇らしい。ただ、1人で立てることに少し寂しくもなったりしていたけど。
大丈夫全然変わってない。全然推し離れできてない。知らない曲もしっかり楽しみ、知ってる曲は尚楽しみ、アンコールから退場に至ってはずっと泣いてた。私の推しは油断ができないから。
2016年の単独コンサートがまさか最初で最後になるとは思わなかったし、All mineが出た時まさか最後の曲になるとは思わなかったし、2019年のSMTを最後にまさか解散(してないけど)するとは思わなかった。
ここまで来ると、何かが起こる度にこれが最後になるだろうと予想しない方にも問題があります。
もう一生会えないかと思うと涙も出るよね。
みんなで写真を撮って終わりました。
これ憧れてた。推しと同じ画面に収まること。
米粒みたいだったけど、時代遅れの重たい前髪を携えていたおかげで発見できた。
公演終わった後、前方から退場していく人たちみんな涙ぐんでて好きだった。多分みんなも私のこと好きだと思う。
最後にスローガン持って舞台の写真撮りたかったけど、公演中ほとんどカメラを回していたスマホが完全に終わり、うんともすんともふんともつんともるんとも言わなくなり、撮れませんでした。涙。多分見返さないからいいか。
今の携帯に買い換える前に半年くらい手ブレ補正が終わった携帯を使っていたので、見返さないものは基本写真に撮らなくなりました。
この1週間、出勤退勤ラーメン待ち腹下し寝る前化粧中、自分で撮った推しの動画をちゃんと永遠に見返してる。
ちなみに私は本当にいかれてるので、高校2年生から3年生まで、2年間毎日、これは本当に毎日、高一の終わりに行った単コンのライブ映像見ながら登下校してた。あの時は「好きで」というより義務に近かったので、半年過ぎたくらいから強迫観念で見てた。怖い。
終わってからグッズ列並んだけど、ほとんど売り切れてた。嬉しかった。また日本に来てもらうためのピースが一つ増えたことへの悦びが、欲しいグッズ買えなかった悲しみを完封していました。
残ってる中で何買おうか最初は迷ったものの、「ここで金落とさなかったら何のために生きてるか分からなくね?」と、残っていたパーカーとペンライトとレコード全部買いました。
終演後にペンライト買うという奇行はここに来て今更一旦置いといて、レコードほんとにどうしよう。
装丁(?)かっこいいから飾るでも良いんだけど、買ったからにはやっぱ聴きたいよね。
どすので、これを機にレコードを趣味にしようと思うんどす。死ぬほど壁薄いけど死ぬほど広い今の部屋から、そこそこ壁厚いけどそこそこ狭い部屋に引っ越すさかいに。
おたく足ばっかくそなって部屋もせもなって何が残りはるんですかね?1人で生きやすそうで羨ましいどすなあって私の中の京女が言い出しますんでね。あと猫飼いたい。
足が異臭を放とうが推しのライブに行こうが、結局どんな話の括りも猫飼いたいで終わる独身三十路に向かって爆走女でした。
フューチャリングだけどこれ好きです。おすすめです。
2:18くらいから出てくるよ。
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