弱視の私が結婚前に行ったところ
2000年に結婚しました。本当は、1999年に結婚する予定だったのですが、家庭の事情でのびてしまいました。プロポーズされて結婚を決めたときに考えていたことがあって、その時通っていた眼科の先生に相談しました。「私の弱視は遺伝性ですか?」先生は、「専門外だから何とも言えないけど、大学病院の教授の専門が遺伝だから行ってみては?」と教えてくれました。普通に行って良いのか、紹介状無くても行けるか?紹介状が必要なら今の先生に書いてもらえるか?等色々調べました。大学病院に電話して相談すると、前に通っていたから紹介状必要なくて教授の外来のある時を教えてもらいました。大学病院に行き教授の診察を受けたときに「なんで来たの?」と言われたので「結婚するかもしれないので、私の弱視が遺伝するモノなのか知りたくてきました」と話したら、「大丈夫です。遺伝性のモノじゃ無いです」と言われました。安心して夫に報告しました。やっとそこで結婚する気持ちになりました。実は、この病院に行ったことは母には言えませんでした。母に申し訳ないと思ったからです。
私はラッキーです。その時にきちんと専門の先生に話を聞いて貰うことが出来たからです。私は、自分で障害を持って育つ中で、自分が親になった時、子どもに障害があっても、健常でも育てる自信はありました。でもその反対に親として子どもを育てる人生と、障害があってその障害を持って生活する子ども本人の人生を思うと大変さが分かるので、結婚することで子どもを望むことを躊躇しました。親の大変さと子ども本人の大変さは違います。大変さの違いを分かる事は本当に難しいのです。
子どもを二人産みました。産まれてから6歳まで半年を目安に眼科に連れて行きました。何ともなくても経過を見て頂きました。私が通っている病院に行くので先生も分かってくれて見ていただいて、二人とも6歳の時にもう定期的に来なくても大丈夫と言われてその時にやっと安心しました。二人とも目がとてもよいです。
経験しなくてもよかったこと沢山ありました。小さい時に眼鏡をかける子が居なかったのでとても珍しがられて、急にメガネを取られて投げられたり、言葉でからかわれたり・・・・同級生だけじゃ無く上級生にもターゲットにされたり、こちらが知らない人なのにと恐い思を沢山しました。困っている人には、優しくなんてことは無かった。ただ、目が悪いだけで何も悪いことしてないと思うのに・・・・ってずっと思ってました。ずっとそんな体験をするのは本人です。私のネガティブな体験から病院に行かなければと思っただと思います。
自分の背中を押すためにも確かめて正解だったと思います。
病院の制度も色々と今は違うと思うので、あくまでも私の記憶と体験での事です。