ぽっぺのひとりごと(30)鹿児島最終日 思いがけない贈り物
10月26日朝、ホテル・レクストンアネックスをチェックアウトし、「センテラス」1階のコインロッカーにリュックを預け、モーニングへ。
今日は同じパン屋さんが経営している天文館のカフェ「ダンケン・コーヒー」。
厚切りトーストに自家製イチゴジャムを載せ、ドリンクを選んで570円。暑いのでラズベリージュースにした。
広いスペースが雰囲気を変えて3ゾーンに分けられている。ゆったりしていていい感じ。
市電に乗って中央駅へ。市電は鹿児島市内を端から端までカバーしていて、均一料金170円という安さ。
駅前で下りて、まず向かったのは「ベッカライ・ダンケン(ありがとうのパン屋さん)」。夕食が高速バスの車内になるので、とびきり美味しいパンを買いに来たのだ。明日も食べようと、どっさり買って駅へ。
鹿児島中央駅は黒いサイコロのような建物。黒い石で造られている。
「ハンズ」で、探していたTEPEの歯ブラシを買う。「ハンズ」は都会にしか出店しないという。私の住む市には無い。
https://hayatoproject.com/index.htm
再び天文館に戻ってくる。さあ、おみやげを買いに行こう。「池畑天文堂」で黒豚味噌を6個。「薩摩蒸気屋」で、かるかん、かすたどん、どらどんなどの銘菓を購入。空腹ではないけど、この後、約束があるのでランチへ。
黒豚専門店「一二三」。夕食に行くと、3900円~6000円のメニューになるけど、ランチは980円(税込み)から。行列必至。とにかく美味しい。
13:30、「菓々子横丁」2階の茶房でTさんを待つ。彼女は占い師で、英語落語の会をやっている。忙しい人なのだが、1時間抜けて来てくれた。この喫茶は珍しく、知覧茶がメニューにある。深蒸し茶を頼んだ。3杯飲めて400円(税込み)。
Tさんは「これ、良かったらもらって。」と、帽子を取り出した。数回しか被っていないダークブラウンのコーデュロイのマリンと同色のフェルトのブルトン。どちらもピッタリ。帽子大好きの私には最高のプレゼント。嬉しい!
Tさんは非常に物知りだ。読書家だし、知的好奇心が強いからだろう。感度の良いアンテナを常に立てている感じ。だから、おしゃべりが楽しい。1時間なんてアッという間だ。名残は尽きないけれど、再会を約束して別れる。私のために時間を作ってくれて本当にありがとう! 元気で、きっとまた会いましょうね!
時間があるので、路面電車を撮りまくる。市電あり、バスは市バスの他2社あり、市内観光バスあり、その全てに乗車できるチケットあり。鹿児島市は自家用車を減らす努力をしている。
市電の駅には芝が貼ってある。こうすると、気温を5℃以上下げられるそうだ。芝はシラス(2900年前の噴火の火砕流)ブロックの上に植えてある。全国でこの市にしかない、芝を刈る電車と水を撒く電車がある。
ギガソーラーといい、地球環境に配慮がなされている、日本屈指の都市だ。
ゲーテは「古いものを誠実に守りつつ、新しいものを正しく捉えよ」と言った。鹿児島は正にそれを実践していると思う。
15:22、さくらじま号、発車。
心を残して帰れば、きっとまた来ることができる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?