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ぽっぺのひとりごと(56)初めて皮膚科に行きました
朝10時だというのに32℃あります。
バスに乗って7つ目のバス停で下りて、Kクリニックへ。ネットで見つけた最寄りの皮膚科です。初回は土曜日だったので待合室はいっぱいでしたが、
今日は平日なので空いています。
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事の起こりは1か月半も前のこと。首に赤い発疹ができ、痒くてたまらなくなりました。数日後には首中が赤くなり、一日中、痒くて痒くてたまらない。眠っている間にも搔きむしって、発疹は膨れ上がっていきました。
病院に行きたくないばかりに、首にネッククーラーを巻き、冷やしたり、叩いたりしていました。
そのうち、顔の発疹が目立ってきました。よく見ると、首の方はボコボコと赤く腫れた上に白いヒビ割れが入っています。ギョッ!として怖くなり、病院に行くことにしたのでした。
皮膚科を受診するのは生まれて初めてです。
医師は一人で、何十人もの患者を次々に診ています。そのせいか、早口です。事情を説明すると、飲み薬2種と塗り薬3種を処方されました。
「アトピーではないんでしょうか。」と訊くと、「あのねえ、アトピーっていうのはね、小さい子がなるの、全身にね。これは何かにかぶれたんでしょう。」という返事でした。
「薬は10日分出しておきます。皮膚科ってね、きれいになったらもう来てくれないんだよ。」
「来ます。10日後に。」
私は立ち上がり、お辞儀をするや否や、思い切って言いました。
「私、この病院の壁紙が大好きです!」
そして、サッとドアを閉めました。
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毎日朝夕、薬を飲み、塗り続け、お陰でほとんど良くなりました。妖怪首みたいだったのがウソのようです。「病院ってありがたいものだなあ。」と思いました。
10日たち、再びKクリニックにやって来たという訳です。
今日はカメラを下げています。壁紙を撮影するためです。
だって、イーゲル(ハリネズミ)の模様なんですよ! ドイツの友人ハンネローレとの友情のシンボル! 葉書用紙にプリントしたり、カードを作って送ろうと決めているのです。
病院がこんなに素敵なんて、いい先生よね。
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「どうですか。少しは良くなりましたか。」
「お陰様で、少しどころか、かなり良いです。」
「飲み薬はどうします?」
「もう要りません。塗り薬だけお願いします。」
顔用は朝夕1本ずつ。首用は倍のサイズで2本も。私は思いました。
これだけあったらもう来なくていいだろうという、K医師の配慮だと。
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1階の薬局で薬をもらって、外に出たら灼熱の太陽。
二度と来ることはないかも。周辺を撮影して帰ろうと思いました。
クリニックの隣は小さな神社。狭い土地にちょこんと建っているのがいいなあ。細い道路を隔てた隣は小さな郵便局。発売されたばかりの「日本トルコ外交樹立100周年」の記念切手を買いました。やったあ!
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向かい側には小さな小さな交番。駐車スペースにはミニパトが1台。もう自転車しか止められないだろうなと思いつつ撮影していたら、バイクに乗ったおまわりさんが帰って来て、「何か?」
私はドキリとしましたが、正直に応えました。
「すぐそこの皮膚科に来たのですが、初めての場所なので記念に写真を撮っとこうと思って・・・。あの・・・可愛い交番だなあと思って・・・。」
おまわりさんはニッコリ笑って、「ハハ、小さくて可愛いでしょう。」と言うと、すぐにまた走り去ってしまいました。
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皮膚をやられて思ったことは、長年の友人Mさんのことです。彼女は長いことアトピーで苦しんできました。体中が痒くて辛い、その辛さを想像して、「大変だなあ。」と思っていましたが、今回、顔と首だけとはいえ、ひどい発疹と痒みを体験して、Mさんの大変さを身を以って理解することができました。今まで以上に寄り添える気がして、今回の体験は無駄ではなかったと思いました。
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