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東京REAL鬼ごっこ.2


警察官「なんで逃げるの〜?待ってよ!」

たくさんの人が私を見ています。
背後からは複数名の警察官が追いかけて来ます。
そもそも薬物中毒者の私が普段から鍛えている警察官から逃げ切れる訳がありません。

そこで私は、

‘’そうだ、タクシーで逃げよう‘’

と、考えたのです。

しかしそんな時に限ってタクシーは見当たりません。

やっと一台のタクシーを見つけた時にはもう体力は限界で意識が朦朧としていました。

ですが簡単には逃してくれないのです。
警察官はタクシーが発車しない様に体を使ってドアを閉めさせまいと邪魔をして来ました。


私「お巡りさんそれはタクシーの営業妨害になりませんか?」


普通でしたら警察官を10人前後引き連れた男が来たら乗車拒否されてもおかしくないでしょう。
しかしその運転手は一流でした。

運ちゃん「お巡りさん、お客さん困ってるでしょ。
邪魔だから離れてよ。」

俺「(神タクキタ)」

警察官「ウゥ…」

そして一瞬生まれた隙を運ちゃんは見逃さず、
発車させることに成功しました。


完全勝利!!!!




と思えたのも束の間。

運ちゃん「お客さん…どこまで行きますか?あ!
野郎!後ろついて来てますわ!!」


その言葉に驚き、後ろを振り返るとパトカーがサイレンこそ鳴らしていないもののパトランプを回して追走して来ていました。


最初から通話で指示をくれていた仲間達にも熱が入ります。


仲間「もう少しで、都内抜けるから!頑張れ!」

もう少し…もう少し…‼︎


そしてついに埼玉県に入り少しずつパトカーが離れて行きます。


勝った…勝ったんだ‼︎‼︎勝った勝った‼︎

完全勝利!!!!!


タクシーの運転手も安堵の表情を浮かべています。


しかし警察官はそんなに甘くありませんでした…


続く

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