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努力することは最高に面白くてカッコいい
~トリリオンゲーム シーズン2OP,「over the top」 by 宮本浩次によせて~
アニメ見たよー!予想通りOP映像にバッチリハマってたよ(^_-)-☆
https://youtu.be/nX4BWfmpMpY?si=92vs0fIFTbGGzLhJ
最近のアニメってよく知らないけどものすごく細分化されてるじゃん?何を考えて作っているのか考えてみた。
このアニメ、シーズン1一気見するほど(昭和な私には)面白かったんだけど、原作漫画はビッグコミックスペリオールで、ターゲットは30代から50代のサラリーマン。
池上遼一は作画で、シナリオとネームは稲垣理一郎って人。稲垣さんは昔ジャンプで大ブレイクした、「アイシールド21」っていうアメフトのスポ魂もの作った人。息子が中高生の頃ドはまりしてた。
トリリオンゲームは累計210万部っていうから漫画が売れない時代ではヒットなんだろね。もとは稲垣氏が中学生の頃⁉に考えたプロットがベースになっているらしい。
今80才の池上遼一は恐ろしく絵が上手い漫画家で、70年代「男組」っていう高校生が拳法で影の総理という名の巨悪に立ち向かう劇画書いてめっちゃ流行った。ロッキード事件の時代だからね。絶対ミヤジも読んだと思う。私は兄貴のを全話読んだのだけど、兄貴は60代の今も偶に台詞が飛び出すから恐ろしいね、10代の刷り込みってヤツは。当時は流行ったのだけれど、何しろ巨人の星みたいな劇画タッチだから、トリリオンゲームでも賛否の否は大きいよう。恐らくビッグコミック的にはこの「男が大一番で勝負して億万長者になる」みたいな熱いストーリーに、池上先生の絵面がフィットすると考えたのだろうね。
それをTBSが深夜帯のアニメにするということは、仕事で遅くに帰るビッグコミック読者のおぢさん達がメインターゲットではあるのだろうけど、若者層の取込みもワンチャン狙うはずだよね?どんな若者が見るんだろう??とChatGPTに聞いてみたところ、嘘か誠か「起業に興味があるような若者層に人気がある」のだそう。アニメ監督は佐藤雄三氏。ドンピシャの男組世代、1960年生まれの方でした。
昨今「男が勝負かけてのし上がる」って死語に反応する若者なんていないのが現状じゃないかと思ったけれど、佐藤監督はそのために努力することの面白さを、現代の若者にも感じて欲しいと思っているんじゃないかな?もしかしてだけど。そこに誰よりもフィットしそうなのが、誰よりも全力で勝負する姿を常にみせてくれる宮本浩次で、期待どおりあの(ウザい程に暑苦しい💦)人生最速のOverTheTopをOP画面にぶち込んで来たってわけですね。さすがです先生。
でもさ、正直デスメタル風アニソンっていうから期待はしたんだよね。このNINJYA KAMUIのColdrainのMasatoみたいな超絶カッコいいイメージを。
そりゃまったくのおかど違いだったね。だったら宮本には頼まないっての。
(うん...閣下の蝋人形味入った桶狭間Shining?)
(ストリングスアレンジ?そりゃもうメタルじゃないよね。このリフ…ダサすぎない?)
そんなの関係ねぇ!
「お前も俺も櫻吹雪のように潔く散るだけさ」歌詞は全開の宮本節。先生はたぶん本気でこれがカッコいい‼から売れると信じて全身全霊で歌ってる。一周まわって本当にカッコいいのかもしれないと思わせてしまう、誰にも真似できない宮本浩次58才の気迫。
そこに目をつけた佐藤監督、正解‼ でしたよ(^_-)-☆。