まず手を動かす
問題文の中に数字や情報が散らばっているときついという話です。
如何せんネット小説育ちなので文と文の空白をあけがちです、すみません。
例)
123に53を足した後、123から割れる最小の素数で割って出た商をかけ、5でかけた後に、10で割ったあまりはいくつか?
これを頭の中だけで行うのはかなりキツイと思います。
みなさんだったらこれを解く時どうしますか?
僕だったら、紙に書くと思います。
みなさんもそうする方がほとんどだと思います。
そうです、とにかく情報を整理するために紙に書き出す必要があるのです。
綺麗に数字を抜き出して即座に表や図や式にする必要はなく、
・情報を一旦抜き出して
・整理して
・解き始めます。
なぜ、その必要があるのか?
巷では図を描きましょうとか、この図を描くと解けるだとか、この式でやるととけるだとか言われてると思います。
では「なぜそうする必要があるのか」
考えたことはありますか?
あまり、この「なぜ情報を整理する必要があるか」の理由を聞くことはないかと思います。
この理由がわかれば、どの問題でも数字を抜き出して情報を整理しないと!と思うはずです。
よく家庭教師してたり友達が横で問題を解いているときに多いのが
何回も解いている例題や問題だとすぐに図や表や数値を抜き出して紙に書き始めるのに、
初見の問題だとペンが止まって頭で考えようとしてしまう人が多いです。
初見の問題だと、わからないからペンが止まってしまい、わからないからこそ考える必要があるのだと思う人もおられるかと思います。
残念ながら逆です。
紙に書かないから、
普段なら絶対に電卓や紙で書くような暗算を頭の中でやっているのと同じ状態になっているのです。
言うならば、
5桁×5桁の暗算をしたり
電話番語11桁をすぐに10個覚えたり
と同じようなことをしてるということです。
これはワーキングメモリ の話に他なりません。
ワーキングメモリ についてはいずれ詳しく書きたいと思います。
ワーキングメモリでは瞬間的に記憶できる短期記憶の限界容量であるマジカルナンバー
つまり
7±2個しか覚えられない
だから考えや何かしら書いた方が良いというわけです。
また、少し考えてみると
1個前に思いついた解法は
次解法思いついたときには忘れていて
その1個前の解法があっていたなんてことはよくあると思います。
とにかくまとめると、
問題文中から数字や情報を抜き出さずに、手が止まって考えていても、それ
は過酷な暗算とやっていることは同じだから
とにかくまず手を動かして欲しいということです。
解くまえに情報の整理をして欲しいです。
新しい問題を解く際には
①数式や情報を抜き出す
②整理する
③解く
という順になると思います。
この①を飛ばして③をに進むのは正直きつい上に、
たまたま③ができても毎回できないので不確実性が高いです。
解法を考える余裕を作る上でも
数字などの情報の保持にワーキングメモリを使うのではなく、
解法を思いつくためにワーキングメモリを空けておいて欲しいです。
つまり、繰り返しになりますが、
わからなくても数式とかとにかくどこかにうつして情報を整理して欲しいということです。
これらを訓練するためにも新しい問題を解く必要がありますので、
ずっと例題を解いたり、やったことがある問題を解いていても
初見の問題に対する①と②の能力が鍛えられにくいので注意です。
今回も読んでくださりありがとうございます!
ぜひぜひ実践してみてください!
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