懐かしのトイガン 分解note その5
はじめに
このページで扱うトイガンは、オイルが切れたり錆付いたりして古くなったトイガンを分解清掃、あるいは壊れた個所の修理を行うために分解しています。違法改造やパワーアップなどを目的としてモノではありません。また基本的にメーカートイガンは分解を禁じておりますので、実行は自己責任でお願いします。
分解するモデルについて
現在、様々なトイガン記事がネット上で綺麗に編集され、アップロードされていますが、こちらのnoteでは私の備忘録を兼ねて、詳細な分解方法が公開されていないモデルを中心に扱っていきたいと思います。
マルシン ワルサーP38ジュニア 金属モデルガン
マルシンのワルサーP38ジュニア SaGマークのある金属モデルガン
モナカ構造、シングルアクションのみ、ブローバック無し、銃身内腔も無いので現在でも所持可能な合法モデルです。
久しぶりに押入れから出してきたのでメンテナンスのため分解します。
ジュニアモデルという廉価版の位置づけなので、マガジンキャッチはありません。そのままマガジンを引っ張れば抜けます。
独特の脆い形状をしたマガジンリップ
まずはグリップスクリューから外します。コストの安いプラスネジです。
50年ほど前のモデルですが、想像以上に当時のメッキが残っています
通常のP38モデルガンのストラット周りを見慣れているとすごく違和感のあるフレーム後方の図
モナカ構造なのでスライド・フレームともプラスネジで張り合わさってます
まずは左側面にあるリコイルSPを留めているネジを外します
合う規格がなかったのか、なぜかココだけマイナスネジが使われてます
ネジを外すとリコイルSPが飛び出すので指で押さえながら外します
SPガイドなどはありません
右側面のスライドにある2本のネジを外します
スライドの右側が外せます。ネジは2本とも同じ長さです。
ハンマーを起こします
スライドを後ろへずらすとそのまま取り外せます
エキストラクターは嵌め込んでいるだけなのでそのまま外せます
発火済み品なので赤錆が大量発生しています
マガジンをフレームに固定しているのはこの穴に
板バネで押さえられたボールベアリングが
少し顔を出しては嵌まり込んでいるからです
板バネは横へずらすとすぐ外せます
ベアリングが嵌まり込む穴
一旦トリガーを引いてハンマーを倒します
この状態でトリガーバーを抜きます
トリガーバーにはトリガーピン穴があるだけなのですぐ外せます
トリガーピンの前にあるSPを外します
あとはフレームを留めている5本のネジを外します
ネジはすべて同じ長さなので安心です
それではいよいよ御開帳~
???・・・少ない・・・ビックリするほど部品が少ない・・・
部品はチャンバーに相当する亜鉛ブロック、トリガー
ハンマーとハンマーSPのみ
ハンマーSPはこのようにして組み込みます
スライドストップは別パーツで可動はしますが機能しません
裏でカシメられていますが、外そうとすると恐らく割れちゃうのでこのまま放置しましょう。
あとは錆を取り、綺麗にクリーニングして組み上げたいと思います。