懐かしのトイガン 分解note その3
はじめに
このページで扱うトイガンは、オイルが切れたり錆付いたりして古くなったトイガンを分解清掃、あるいは壊れた個所の修理を行うために分解しています。違法改造やパワーアップなどを目的としてモノではありません。また基本的にメーカートイガンは分解を禁じておりますので、実行は自己責任でお願いします。
分解するモデルについて
現在、様々なトイガン記事がネット上で綺麗に編集され、アップロードされていますが、こちらのnoteでは私の備忘録を兼ねて、詳細な分解方法が公開されていないモデルを中心に扱っていきたいと思います。
チヨダ S&W M59 プル&プッシュコック
マルゼンのM59の金型を継いで製作されたチヨダこと千代田製作所のS&W M59・・・というか正確にはM59にちょっとだけ似せたトイガンですね。ハンマーは無く、マルゼンM59の金型を流用してるのでスライドストップとスライドの大きな切り欠きが特徴的な外観となっていますが、このモデルではスライドストップはモールドとなっており稼働しません。ラバーチャンバーが劣化してそうなのでメンテナンスのため分解します。
まずは全てのグリップスクリューを取り外し・・・と言いたい所なんですが、このモデルを初めて分解する時は、画像の左側面上のスクリューは外さない方がいいです。なので左側面下と右側のグリップスクリューのみ外しましょう。私は何度か分解した事があるので全て外しています。
プラグの部分にあるマガジンチューブを時計回りに回して脱着します
撃つときはここにBB弾を流し込んで給弾する訳です
リアサイトを留めているナットを外します。
トリガーを引くとスライドが少し後退します。
そのままスライドを手動で後ろにグイと引っ張るとコッキングされます。
実際に撃つときはスライドを手で前方へ押し込んで準備完了ですが、分解する場合はこの位置のままにしておきます。
シリンダー後端に飛び出してるロッドがEリングみたいなプレートに挟まっています。
このプレートをラジオペンチなどで引き抜きます。
次にスライド後端に嵌まってる部品をラジオペンチなどで引き出します。
シリンダーが邪魔なのでドライバーなどで持ち上げると抜きやすいです。
この部品にはリアサイトを取り付けるビスが付いてますので注意。
あとは昔のトイガンにありがちな、スライドを左右に捩じる様にして上に持ち上げると、フレームのレールからパコッと外れます。
これでスライドとフレームが分離出来ました。
フレームの分解はビスを4本外します。
後ろ側に2本
前側にも2本あります
ビスはすべて長さが違うので注意!
フレーム後ろから順に①長い細ビス②中の細ビス③太ビス④小の細ビス。
それでは御開帳~・・・シンプルイズベスト!
パーツは20点位しか無さそうですが、先に左側面のグリップスクリューを外した状態で御開帳すると、トリガーとハンマーの連動部分が外れちゃうので、元の状態を覚えるためにはグリップスクリューはそのままで分解する方がいい訳です。
とは言っても非常に単純な構造なのでバラけちゃってもすぐ戻せそうです。
このモデルの殆どの重量を稼いでくれるずっしりウェイト
何十年も前のモデルですが、今時の中華ガンのような怪しいグリスなども付着しておらず、内部はとても綺麗でした。
インナーバレルは短く、マガジンチューブと互換がありそうです
元はマルゼンのバレル上部給弾方式の金型なので、その名残の給弾口が塞がれているのが分かりますね。あとはラバーチャンバーを外してメンテナンスしたいと思います。