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声の余韻にひたる

ここ数年、好きで毎度視聴してきた旅番組があります。

そのナレーターの方の、明朗で芯の通った、それでいて華やかな雰囲気の声が好きで、すっかり常連?となってその世界にひたっていました。

今回の放送をみてみると、番組がリニューアルしたようで、別の方がナレーターを務めるようになっていました。

そうか、もうあの方のナレーションは聞けないのだな…と思うと、少しさびしくもあり、けれども心の奥底ではその方の声がまだ鳴り響いているような不思議な感覚を覚えました。


「へぇ〜〜〜!!」とか、「〜なのですね!!」というような、その驚きや感動に満ちた楽しそうなリアクションに、こちらも思わず笑顔になれて…

流しているだけで、すーっと何かが抜けていくような“癒やしの波長”に触れさせていただいていたのかな、と感じられています。

どんな時でも、その波に洗われることで気持ちはすっきりと落ち着いていました。


そんな風に、お伝えする声が変わると、同じ番組でも伝わってくる内容がまったく別物になるのだということを体感して。

声って思っていた以上に奥深いコミュニケーションツールで、描いたり演奏したりするのとなんら変わらない表現方法であるんだなあと気づきました。

耳を傾けているだけで安心したり、自分で発話することで気持ちが落ち着いたり、声を通して様々なやりとりがなされる場面を、日常のなかでつぶさにキャッチしていたいと思います。



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