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劇団四季『バケモノの子』

劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」を観劇してきました。

2022年に東京で開幕し、大阪公演を経て現在、名古屋四季劇場で上演しています。

バケミュ、私は首都圏在住でありながら東京公演は観に行ってないため初見でした。なぜ今観に行ったかというと、実は最近、ライオンキングがきっかけで好きになったキャストさんが2人いるのですが、そのお二方が出演されているからです(LKについては別途書きたい)。結論、お二方ともめちゃくちゃ良かったです
本記事はひたすら「私の推しが良すぎました」を語るnoteです。

今回のキャスト

こちらが私が観劇した回のキャストです。

9月15日マチネ公演

四季好きな方は薄々お察しかと思いますが、私のお目当ては蓮/九太役の大鹿礼生さん一郎彦役の笠松哲朗さん。念願のキャストさんにお会いできた嬉しさはもちろん、それ以上に2人の歌唱力、演技、アクションがとにかくすごかったです。

蓮/九太役の大鹿礼生さん

まずは大鹿さん。めちゃくちゃ素で九太だった!いい意味で演技している感がなかったため、自然と作品の世界へ入れました。リラックスして観られる分、九太がもがきながら懸命に生きる姿にとても共感。共感しつつ、頑張れ!私も頑張るよ!と声を掛けたくなるお芝居でした。

何より大鹿さんの圧倒的な長所は力強い歌声。ライオンキングでもそうでしたが、途中で息切れすることなく最後の一音まで力強さを保っていられるのが素晴らしい・・・!長く伸ばした音も綺麗で、聞いててとても気持ちい歌声でした。

「ノートルダムの鐘」や「ゴースト&レディ」を手掛けた演出家・スコットシュワルツ氏いわく、ミュージカルにおける歌とは「言葉にできない心の声」だそうです。九太の代表的なナンバーである「♪新しい旅」はまさにそれが表れているのではと思います。自分の胸に閉まっていたものと素直に向き合い新しい一歩を踏み出したい、そんな強い思いが大鹿さんの歌声から感じ取れました。

余談ですが、さらに歌唱力や表現力を磨いていけば、大鹿さんカジモドできそうなのでは!?と思っています。完全にオタクの妄言ですが、いつか観てみたいな・・・。

一郎彦役の笠松哲朗さん

続いて笠松さん。いや、ビジュアルが一郎彦すぎる!!原作映画を観ていたため、ストーリーやキャラクターの見た目が頭に入っていたのですが、そのまま出てきたんか?と思うほど似ています。(個人の感想です)

笠松さんの歌声は綺麗な高音が特徴ですよね。一郎彦の代表ナンバーである「♪復讐の誓い」ではそれが堪能できるだけでなく、もう1000%の憎悪を込めたような歌声が聞けます。シャウトするような歌い方をしつつ、汚くならないのがプロですね。

そして何よりすごかったのが表情の演技。笠松さんって普段、とても穏やかな方ですよね。しかし作品内では常に何かに取り憑かれているようなギラギラとした目つきをしています。一郎彦自身、年々大きくなる闇を抱え込んでいるためでしょうか。あまりにも強烈で「これ本当にシンバを演じた人と同じ人か?」と疑いたくなります。また「♪苦悩の果てに」内の表情の切り替えも素晴らしいです。「なぜ自分はこんな醜いのか」から「素顔がバレたら居場所をなくすかもしれない」「父上に見捨てられるかも」と段々と恐怖を纏った表情になり、さらに「父上は何か自分に言えない秘密を隠しているのだろうか」と一段険しい顔をされます。もう観ているこちらが苦しくなるくらいに・・・。しかし次の瞬間、我に返って「父上が嘘をつくはずがない、信じよう」と声も表情も明るくなる。この細かな心情と表情の切り替えが素晴らしかったです。

まとめ

勢いで推しキャストさんについて書きました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。今回は冒頭で触れたようにキャストさんについて語ることが主旨でしたが、「バケモノの子」のストーリー自体、とても奥深く考察しがいのある作品だと思います。

またお時間があれば覗きに来てくださいね。

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