でこぼこ魔女における魔道具の考察、跋扈す
でこぼこ魔女をみてみろ、飛ぶぞ。
※この記事は、ギャグ漫画を勝手に深読みする妄言であり、頭空っぽにして読む記事です。断じて作品の方向性や、世界観を強制するものではありません。
※この記事は作中の描写・プロフィール・元ネタから、考察しても特に何にもならないものをひたすら主観of主観な考察未満によって成り立っているため、苦手な方はお気を付けください。
ぜひ単行本を片手にお読みいただき、ご指摘などいただけると幸いです。
みんなももっと感想とか考察かいてほしいよ~~~~みんなのでこぼこ魔女の世界観やキャラ考察みたいよ~~~~~~~~~~~~~
魔法はどの程度まで浸透しているのか?
でこぼこ魔女の世界では「魔法」がかなり一般化・生活基盤になっているような描写が多い。
専用の店・『魔女』という存在の認知度・はてには露店がある始末である。
だが、十二話にてアンナが「森の魔女さんにお会いできるなんて光栄です」という発言をみるに、『魔女(転じて魔法使いも)』そのものは複数いるがありふれているわけではないのだろう。
にもかかわらず、魔法以外の文化の浸透は今のところ珍しい。
作中で電子機器がでたのはおまけ漫画のギリコ料理で推奨された「魔法が使えない人はレンジで!」という発言のみである。(作中で触れているカメラがデジタルの可能性があるが、魔法とのミックスの可能性があるので除外するものとする)
ではレンジの発明・普及はいつかというと19世紀である。(正確には1993年に軍事機器だったものが実験により食品に使用できる可能性を証明し、1947年にレンジとして発明された)
そしてこの時代にはもう自動車があるのである。しかし作中で描写される街で一切自動車は見ない。(フェンネルの発言をみるに現状主な移動手段が馬車である可能性が高い。)
加え、この時期には核兵器も当然ある。
もし作中が現代(2000年ごろ)だとしたら、長命種勢は確定で世界大戦を二回経験していることになる。しかも(恐らく居住区はイタリア・フランス辺りの可能性があるため)戦火の真っただ中にいることになる。
更にうがった見方で考えるのであれば、魔法なんて便利なもんがあれば戦況は大きく変化する。下手したら現実の被害よりも多大なものになってもおかしくないだろう。
となれば想定されるのは『魔法法律』など、政治・安全性を考慮した、魔法の抑制規定があるかないかが問題になる。
要するにでこぼこ魔女世界において、魔法は『魔道具の使用や魔法の際に、特許・地域などの販売範囲が定められている』という対処がなされているのではないだろうか。
魔道具の使用範囲・規律
例えば、作中で使用されている水晶がある。
43話であれの正式名称が「通信水晶」であることが明かされたが、21話アニメ版では触った(念じた?)だけで対象への通信を行うことができる描写が存在する。
恐らく実在の電話の仕組みも考慮すると
通信水晶→使用者が電話線のようなものを魔力でつなぐ(もしくは基地の電波を送る)→通信水晶へ音声・映像が繋がる
という仕組みなのかもしれない。
そして作中魔法を行使していないものの魔法を使える種族であるフェンネル・アニスが使用している描写があるものの、リラやルーブルなどが使用している描写はない。
つまり通信水晶は「ある程度魔力を持つもの」ではないと使用できないのだろう。(もちろん充魔力方式の可能性もある)
では、そんな魔力が不可欠な魔道具の使用・販売には魔力が不可欠か?というと、リラは召喚石の販売を行っているため少なくとも「魔道具の販売」に魔力量は関係ない。可能性が高い
だが、石を魔法陣に置いて念じればフェニックスが召喚できる(ビオラの魔力量のせいもあるが、作中のキクラの反応を見るに珍しい種類)ものを、魔法の技術のないものが販売してもよいものだろうか。
そこ、リラが死ぬほど強いので例外とか言わない。
となると魔道具の販売に必要なのは本人の技量ではない…と思ってしまうが、ギリコの商品には呪いの人形が存在する。加えて彼女の仕事はそういった呪物を回収することも含まれる様子。
そして、フェンネルがマンドラゴラを商品にしていることや、(これはギリコの薬のせいでもあるが)ポンドの畑がマンドラゴラ化した際に、アリッサなどが法律などを気にしている様子はないこと、
アニメ版では巨大化したマンドラ芋が戦いだしたことに対し、社会的制裁をギリコやポンドが受けている様子はない(ばれていないので大丈夫理論の可能性もある)
つまり、
・本人の技量で左右される魔道具
→制限が存在しない
例:マンドラゴラ→適切な処理さえすれば一般販売可能だが、マンドラゴラ自体よりも、活用した薬とかに価値がある?
召喚石→本人の魔力で召喚対象は変化するものの、販売時には必要な技術などはない
・本人の技量関係なくある程度の技術が発揮される魔道具
→魔女などの専門家のみに限定
例:呪いの人形→人形そのものに力があるため、購入後に知識や対処法を持たないと死ぬ=販売できる層が限定的
右ストレートが綺麗に決まる腕輪→効果は不明だが、本人の技量や技術を無視したストレートが決まると考えられる。
通信水晶→通信時間が本人の魔力量に依存する
眠り粉→粉そのものに効力がある。
といった制限があるのだろうか。
魔道具の仕様と化学との関連
ではそれを踏まえた上で、何故魔法が制限されているのにもかかわらず科学が発展していないのか?という問題だが、これは魔道具の普及・仕様によって解釈が異なる
①魔法が化学を完全に否定した世界
上記のことを踏まえると、『本人の技量関係なく効力を発揮するもの』は販売が制限されている可能性があるが、特に『買い手が買うことに対しての制限』は無いのだ。
例えば作中登場した『右ストレートが決まる腕輪』。これは効力は描写と名称以外は不明だが、文字通りなら、『使い手がどの程度の筋力・状態だったとしても、顔面にめり込むほどの右ストレートが決まる』魔道具になる。
これは魔法における身体強化などとほぼ同等の効果があるとみていいだろう。
つまり、魔道具が販売時に魔力が詰まっているor充電(魔力)形式であり、
魔道具を所持=魔力の保持・魔法使用可能など関係なく簡易的な魔法が使用できることになる。
そして番外編9で触れられていたが、
『魔女(恐らく魔法使いも)は自身意外に強化魔法が使用できる』こと『特定の職業の存在には魔女(魔法使い)の定期的なサポートがなされている』が明記されている。
上記を踏まえると、魔法を使えない種族も魔道具や魔女(魔法使いなど)のサポートさえ受ければ、魔法が使用できるため、
魔法使い・魔女(魔道具の販売を行う・魔法をかける存在)の需要は高くなり、
許可を得た魔女たちによって魔道具は飛ぶように売れ、発展していき。
反比例的に魔法以外の発展というのは著しく低くなるだろう。
つまり魔法の発展・普及が科学のほとんどの発展を食いつぶしたのが、でこぼこ魔女の世界なのかもしれない。
但し、電子レンジの存在を明記していることから、電子レンジの発明の道筋が現実世界と同じなら、あの世界では化学兵器を用いた戦争があったことになるので、
ある程度の時代までは『化学≦魔法』だったのが、特定の時代で『化学<(越えられない壁)<魔法』になったのだろうか?
その特定の時代がいつか不明だが、もしかしたら、アリッサの母が関与していたら…と考える。
彼女の名が知れ始めた時期が不明瞭なこと、彼女の『終わらぬ魔法』が何か触れられていないことなどから、
彼女の魔法によって世界のバランスが崩壊し、電子機器が過去の遺産と化し、魔法が世界の主要になった世界…な~んてこともあるかもしれない。ないです。
②魔道具の使用区域・魔道具使用禁止区域が存在する
次は、『魔法と化学が明確に分かれている』可能性である。
でこぼこ魔女本編では、かなり魔法が生活に根付いたり魔女・魔法使いがかなり信頼されている。そして本編の舞台は基本彼女たちの居住区以外は雪山程度しか出ていない(バラ農園は、夫妻がアリッサ達のかかりつけ医のキクリ達のところにいたため、さほど遠くはないと思われる)
となれば、彼女たちの居住区外…別国・地域では魔法の発展や使用が著しく低い・禁止の化学オンリーの区域がある可能性がある。
これは上記の仮説と合わせて考えたいのだが、電子レンジの発明には戦争が不可欠(電子レンジは殺傷光線・レーダー設置時に発見された現象からか発明された)である。
となれば戦争(ひいては兵器発明)が起こる際に化学を主としていただろうが、魔法を所持している彼らが、あえてそんな面倒な手段を踏むだろうか、といわれると難しいだろう。
であれば、魔法が発展していない・魔法を全面的に禁止する地域・国がある、あったと考えるのが妥当だろう。
魔法に対して嫌悪・宗教的理由・立地(特殊なマナによって魔法が阻害される例がある)などで魔法を使用できない国が、代わりとして化学を発展させ、戦争終結後、徐々に他国にその技術が広まっていった…
という形だろうか。
魔法が流通している中で化学が広まるものだろうか?という疑問もあるが、上記の理由を持つ国や、機械製蕁麻疹のように魔法製アレルギーみたいなものがあった場合需要はあるのだろうかもしれない。
ただ作中は車などが見当たらないため、仮説が正しかった場合アリッサ達の区域ではそこまで流通していない様子。
魔道具の作成工程
まったくわからない。
ギリコの露店回でかなり多くの魔道具について触れられたが、「作品」といっている以上、登場するすべてはギリコの作成物とみていいだろう。
となると、魔道具は以下の系統に分けられる
①魔法術式が込められた装飾品
→装飾することで効力を発揮する。本人の魔力に依存するかは謎だが、一定の効果の期待は可能
例:右フックがきまる腕輪。セクシーなほら貝、
作成方法:器(腕輪・ほら貝)に魔法を組み込み、装着時に対象の脳?神経?などに接続or対象が何かしらの合図・行動(吹く・こぶしを構えるなど)をした際に効力を発揮する術式を組む。術式を組み込む物体に制限や規定がある?(セクシーな声が出る術式=吹くものでなくてはならない・右ストレートがきまる術式=右腕でなくてはならない)
②特定の条件下で発動する
→物体の形状に依存せず、条件に当てはまると自動で発動する
例:よこしまな心に反応する爆弾。ランダム積み木。ドリームキャッチャー?商売繁盛のアミュレット?
作成方法:対象が特定の基準(よこしまな心の尺度が難しいが、恐らく自認的犯罪経歴・暴力性などに反応?・時間経過)を満たした場合発動する術式を組む。腕輪などと異なり、形状などは関係があまりない?
③薬物
→薬物。服用で効果を発揮
例:恋のお薬
作成方法:(本編のビオラのように)フラスコなどを使用した、化学に限りなく近い?効力が不明だが、対象の好感度・性的興奮をいじるものだった場合、神経や認識に影響を与える薬になり中枢神経系に対して効果を発揮するため、薬物(化学)の側面が強い可能性がある
薬物を『魔道具』といっていいかは謎だが、上記を見てわかるようにかなり多岐にわたる。
作成過程も一切触れられていないが、ギリコが「作成」といっているあたり彼女が魔法を使用して作成しているとみていいだろうが、どんな魔法だ。
特許などが存在するのかもしれないが、作中ビオラが使用しているなど不明瞭な点も多い。
もしかしたら家系魔法の可能性もあるが、作成時に魔力を必要としないものなのだろうか?
装飾物はともかく、特定の条件が必要なものは事前に魔力を込めている可能性もあるが、
その場合、在庫処分という面からも、彼女の発明は魔力自体は半永久的・補填可能なのだろうか…?
個々別のちょっとしたもの
通信水晶
作中(というよりアニメで)通信水晶をアウリが使用した際、音が鳴っているのだが、如何聞いてもDTMF。
ざっくりいうと周波数で番号を表現する信号の一種であり、電話のピポパとかのアレである。(某名探偵映画でもこれを使用したシーンがありましたね)
つまりこれ、トーンダイヤル式信号で稼働している・組み込まれていることになる。え?
いや、これ何がおかしいって、その場合通信水晶が管理会社がいることになります。
つまりあの世界には、
通信水晶管理会社と電話のための交換機があって、それとは別に水晶そのものの販売会社がいて、おそらくそれぞれ機能の異なった形態の水晶が販売されていて、使用者には電話料金が発生していて、下手したら5Gみたいに電波塔(魔力塔?)みたいのもあって…
きゅ、急に現代的!
博士の存在からみる制度
でこぼこ魔女の世界にはたびたび『博士』が存在する。
彼は『ものしりだけどうぬぼれることもなく常に探求心を忘れないハカセ』であり、作中のおまけでちらほらいるが、誰だこのおっさん
ただ問題は『召喚生物の研究をしている人物』がいて、それに関する『博士が存在するということは博士課程が存在する』ことである。
召喚生物の研究、というのがどの程度なのか不明だが、ものしりといわれる程度なので専門家とみていいだろう。その場合彼は魔法使いなのか、それとも科学者で魔法生物を研究しているのか……
あの世界の化学技術がどの程度発達している・存在しているかは謎。
そしてハカセということは『大学がある』こと。
大学があるなら当然、小学校・中学校・高校(専門校)があるわけだが…ビオラが通っている様子はない。
が、ルーナの使い魔(ルペロ)がカウンセラー資格を持っている(カウンセラーには、大学と大学院での必要科目を受講?前提資格取得?する必要がある?)ので、大学院も存在する。
つまりあの世界には、
・魔力を使用し魔法を主とした職業
ex:魔女・魔法使い、魔道具販売、予知
・魔力を持たない・少ないが魔法関連を取り扱う職業
ex:魔道具販売、商人(フェンネルが魔力持ちかが謎なため)
・魔力が関係ない職業
ex:カウンセラー、知事、博士、バーテンダー等
上記のことから、魔力が関係ない種族・人のみ義務教育などの制度・権利が発生しているのではないだろうか。
もしかしたら、魔法使い・魔女は、(アリッサがした)ホームステイ(+両親の教育?)がそれにあたる可能性もあるが…
そうなるとフェンネル・グリンドなどの魔力関係ない職(フェンネルはマンドラゴラを売っている・ホームステイ先になる程の魔法発展地出身なので不明瞭)がどうなのかは謎