リバーシブル(10)裏
割引あり
第10章 実現
麻由里は速水に刺され意識が遠のくのがわかる
(だめ、意識が…)
気がつけばかなりの出血で寒気がする。
このままでは命が尽きる
とっさに手を動かして何かを書こうとするが思うように動かせない
(ここまでなの…?)
そのまま麻由里は意識を失った。
速水は麻由里の最後の法案を確認し、自らの法案とすり替え平等党党首の下に向かう。
(その前に、総理の第一発見者として通報しなきゃ)
事切れた頃だろうと、先ほど刺した場所に向かうと、麻由里は命尽きていた。
「きゃー!!!」
速水は大声で叫ぶ。
「どうしたんですか!?」
「!?」
声を聞きつけやってきた議員には驚きで声が出ない
「もう、息もしてなくて…
私が近くにいたらこんな事にはならなかったのに…
ううっ…
総理…」
そういうと速水は泣き崩れた。
「とりあえず、救急車…」
駆けつけた議員は救急車を手配したが、駆けつけた救急隊員より助からないと伝えられる。
「誰が、こんな…
総理が恨まれるような事…」
と速水はここまで言ったあと
「そういえば、国会内からも強引なやり方で特に男性議員からは恨まれていたという話を聞いたことがあります。
徳に定年制で強制的に追い出された元議員からは相当恨まれていたようですね…」
速水は内心ニヤリとし、心配そうな口調で
「やはり男性からの逆恨みなんでしょうか…
もしそうだとすれば、許される話ではないです
ただ、犯人探しをしてる場合てもないタイミングですし…
総理の代理が…」
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