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【後日談】図書館マルシェと『ボクの先生は動物たち』

 こんにちは、A子です。心穏やかに、ほっとしています…まるで、昼間の岩陰でまどろむ夜行性のサメのようです。
 そう、つい先日、第2回連載「新米A子、あこがれの今泉先生に会う。」でお伝えしたポプラ社主催オンライン選書イベント「図書館マルシェ」が終了したのです。

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【昼間の岩陰でほっとする夜行性のコモリザメ 】


あっという間の図書館マルシェ

 まずは、図書館マルシェをご視聴くださったみなさま、ありがとうございました…!動物学者である今泉忠明先生のトークショーでは、A子が聞き手の一人として登場しましたが、見つけられましたか?

 先生のご著書を読み漁り、分類学をおさらいしたり、質問を考えたり……もう一人の聞き手である大先輩の編集者、Hさんとともに準備万端で当日に臨みました。
 しかし、A子と言えば緊張にめっぽう弱く、本番直前は緊張のあまり、なぜかひきつった笑顔がとれなくなり、周りのスタッフに心配されるほどでした。

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【出番まで、陰から様子を伺い緊張する】

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【カンペの文字を見て、さらに緊張する】

 しかし、本番が始まってしまえば、先生のお話にひきこまれ、あっという間でした。
 先生との直前打ち合わせでは「もし話がとぎれたら、サメの話でもしようか~」という作戦を練っていましたが、サメのお話が出るまでもありませんでした。哺乳類や野外調査、本のお話をたっぷりお聞きして、時間が足りなくなるほどでした。先生の数々のご経験や豊富な知識、そして朗らかなお人柄で、充実した楽しいトークショーになりました。

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【トークショーの様子】

 このトークショーのアーカイブ動画は、図書館マルシェ ホームページ にて9月中旬に公開予定です!ぜひのぞいてみてください。(今泉先生のトークショーだけでなく、他のセミナーや商品紹介のアーカイブ動画もご覧いただける予定です。)→※只今、調整中です。10月中旬には公開予定です。


『ボクの先生は動物たち』をめぐる出会い

 そして、今回はもうひとつ。『ボクの先生は動物たち』という今泉先生のご著書をめぐって、運命的な出会いがありました。

 前回の記事では、わたしが今泉先生を知るきっかけになった『ボクの先生は動物たち』のエピソードを書かせていただいました。そのエピソードを書くにあたり、この本の出版社であるハッピーオウル社さんに事前にどうやってお知らせすべきか悩んでいました。

 そこで、先輩編集者のMさんに相談してみると、、、 
「ひとまず、電話してみたら?もし担当編集の方がでたら、記事のことを伝えるだけで喜んでいただけると思うよ~自分の本が紹介されるなんて、すごく嬉しいことだし!」
と背中をぐっと押してくれました。
「担当編集の方が出る可能性もあるのか!!!」と、ドキドキしながら電話をかけてみると…

は~い、ハッピーオウル社です。
優しい男性の声が聞こえました。(以下、Iさん)
早速、こちらも名乗り、記事としてご紹介していいか伺ってみると…
Iさん :「あ~、はいはい、『ボクの先生は動物たち』ですね。どうぞどうぞご自由に書いてください!
あっさりとご快諾くださりました!よかったです~~

Iさん : ちなみにどんな記事ですか?
A子:わたし、『総合百科事典ポプラディア第三版』の編集を担当しておりまして…
Iさん : もちろん存じております、ポプラディア。
A子 : ありがとうございます!実は、今泉先生にその監修をお願いしております。そのため、ポプラディアの告知も兼ねて、先生をご紹介する記事を書きたいと考えております。先生を初めて知ったのが、小学生の時に読んだあの本なので、ぜひ記事の中で紹介させていただければと思いまして…
Iさん : え!あの本を読んだ小学生が編集者になっているとは…!それはすごいですね…
A子 : はい、読書感想文まで書かせていただきました。その思い出も綴らせていただければと思い…
Iさん : それはそれはなんと…驚きました!実は、『ボクの先生は動物たち』の編集者、わたしなんですよ。

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【驚きのあまり、小学生時代の思い出がよみがえる】

A子 : え~~~~~~~!!!!あ、そんな、え、ホントですか!?まさか編集者の方とお話しできる日が来るなんて……

 本当に編集者の方が電話に出るとは…!驚き、というか、もはやパニックです…!そして、なんと『ボクの先生は動物たち』が本になるまでの経緯をお話しくださりました。

Iさん : あの本の内容はね、もともと新聞の記事の連載だったんです。わたしはその連載を偶然読んでおりまして。記事の中では、「ボク」の研究の師匠の正体が明かされていないのですが、今泉さんとは長い付き合いでね…わたしはその師匠の正体にピンときたわけです!師匠の正体について、今泉さんにすぐに葉書を出しました。そして、そのやりとりがきっかけで記事をまとめて本にしましょうか、ということになったんですよ。
A子 : そうだったのですね!まさかご本人からお聞きできるとは…光栄です。ありがとうございます。わたし、この本がきっかけで研究者ってこんなにかっこいいのか…と憧れて。わたしの進路を導いてくれた本です。この本を出してくださって本当にありがとうございます!!!
Iさん : いえいえ…まさか読書感想文を書いてくださった方からお電話いただけるとは、嬉しい限りです。どんな記事になるのか、楽しみにしています。

 小学生の頃から大好きな本の編集者の方に、本を作ってくださったお礼を伝えられる日がくるとは思ってもみませんでした。運命的な「人とのつながり」を感じた電話でした。
 ポプラディア編集日記がこの出会いを生むことになり、心から嬉しく思いました。

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【小学生時代からの宝物『ボクの先生は動物たち』】


おわりに

 それにしても、編集者の仕事の幅の広いこと。編集者のイメージは入社前とは大きく変わりました。
 黙々と本を作る仕事と考えていましたが、その傍らで編集日記の連載、オンラインイベントの出演、ホームページの作成、全国各地への販売促進など…いつでも中心に本がありながらも、その仕事の幅の広さに驚いています。

「あ、A子さん~!これ、やってみてもらえる?面白いと思うんだけど…」
 声を掛けられるそのたびに、あわあわしながらも、周りの方々に助けられ、どうにかこうにか進んでいます。
 思いもよらない素敵な出会いにもめぐまれながら。
 
 これから一体どんなことをすることになるのやら…と、わくわくしながら過ごす毎日です。


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