2023年4月の記事一覧
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【後編】身近な自然への気付きが、子どもの可能性を開く~横須賀市・堀井靖世さん、松田真和さん、NPO法人三浦半島生物多様性保全・天白牧夫さん~
前編は里山環境の保全活用の話を軸に、自然を介したゆるやかな人と人のつながりが生み出す学びについて語り合いました。 この後編では、小学校での環境学習にフォーカスを当てていきます。話題の中心となった「学区の自然環境体験事業」は、学区内の自然環境に対して子どもたちが抱いた興味関心に応じて、各クラス独自のプログラムを提供する取り組みです。 一定の考え方を押し付けるのではなく、子どもたちのワクワクを引き出す。自然での学びの本質を理解している大人たちが連携し合えば、学区という小さなエリア
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【前編】自然とふれあいながら自然を維持するまちへ~横須賀市・堀井靖世さん、松田真和さん、NPO法人三浦半島生物多様性保全・天白牧夫さん~
今回のインタビューで訪れたのは神奈川県横須賀市。 横須賀と聞くと、「米海軍基地のまち」というイメージが強いですが、軍港だけではなく生き物たちの棲み処である海や山に囲まれた、自然豊かな地域でもあります。 このうち樹林地や田畑、草地などが市の面積を占める割合は半分にものぼり、横須賀市は「みどりの中の都市」づくりを進めています。 ポプラ社としては2年前から横須賀の環境保全事業に参画させていただいていますが、今回は保全事業の現状に加えて、行政と民間が手を取り合って行っている先進的な環