2023年1月の記事一覧

【後編】尊い命をともに育む「あったかい地域」のつながり~石巻市子どもセンター「らいつ」館長・NPO法人ベビースマイル石巻代表理事 荒木裕美さん
前編ではらいつの施設運営のあり方を中心にお話をうかがいましたが、後編は館長である荒木さんご自身のことにも話題を広げていきました。 荒木さんはらいつを指定管理するコンソーシアムの構成団体のひとつ、NPO法人「ベビースマイル石巻」の代表理事として、妊娠期から未就学児までの親子の支援に尽力されています。 大切にしているのはコミュニティの力。ご自身も、仙台市から結婚を機に移り住んだ石巻での妊娠・子育てに孤独感を感じていた時に、親同士のつながりによって救われた経験があるそう。そして、た

【前編】子どもの可能性を信じれば地域が手を取り合う~石巻市子どもセンター「らいつ」館長・NPO法人ベビースマイル石巻代表理事 荒木裕美さん
今回は私のふるさとである宮城県石巻市の児童館、石巻市子どもセンター「らいつ」を訪れました。 ご存じの通り、石巻市は2011年3月11日の東日本大震災における最大被災地となった地域。らいつは、国際子ども支援団体のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)による被災地支援の一環で整備された市内唯一の児童館です。 一般的な児童館と大きく異なるのは、小学校から中高校生世代の利用者たち自身が地域と連携しながら主体的な施設運営を行っているところ。「子どもの権利(right)」と「未来の光