【名著紹介】「習慣が10割」の要約・感想 | 名著に学ぶテレワーク実践スキル
テレワークに関する名著について、その要点&考察をお届けする「名著に学ぶ!テレワーク実践スキル」。今回紹介する名著は、「習慣が10割」(吉井 雅之 (著)/すばる舎)です。
この本は大ベストセラーになっていまして、本屋さんでも山積みになっています。私もタイトルを見た瞬間から「これ凄い重要そうだな」と思ったのですが、中身を読んでさらに「めっちゃくちゃ面白い」と感じました。「これは確かに参考になるな」というところがとても多かったので、ぜひ皆さんに紹介したいと思います。
▼「習慣が10割」(吉井 雅之 (著)/すばる舎)
▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けますので、ぜひご覧ください!
テレワークと習慣の密接な関係
「テレワークと習慣って何か関係あるんですか」とご質問を頂きそうですが、実は非常に関係があります。
様々な書籍やニュースでもリモートワークをきちんと行うためにはセルフマネジメントが非常に重要だと言われています。 以前オフィスに出社していた時代と比べて、自宅やコワーキングなどで一人で働く際には、やはり自分で自分をマネジメントして自制して行かないと仕事もうまくいかないし、プライベートもうまくいきません。昔に比べてそういった自分をマネージする、管理するというスキルがすごく重要になっています。
自分をマネージするとは、結局はやりたい事ややるべき事をしっかり習慣にして定期的に行うことですよね。
それがきちんとできている人とできていない人では、これまでの時代以上にテレワークが当たり前、リモートが当たり前の時代になると非常に差がついて来るというところで、この習慣にする力、習慣を身に着ける能力というのは、実はテレワーク時代においては必須スキルと言っても過言ではないと思っています。
また、私自身も実は、この習慣にする能力に凄く助けられて成長したという実感があります。 私は恥ずかしながら以下のような経歴を経ています。
上記のように7つの会社の創業に携わっていまして、その内3社で自分が社長をしていました。 他の4社はCMOとかCTOとか共同創業者みたいな感じで参加していました。その内4社がExitつまりM&Aなどで、発展的にバイアウトに成功したといった感じの経験があります。そのため「連続起業家」といった感じでご紹介頂くこともあります。
振り返ったらそういった賑やかな経歴を経ている訳ですが、私はもともとめちゃくちゃ活躍したりしていたタイプかというと、全然そんなことないんですね。
新卒後ベンチャー企業に入社して同期が8人しかいなかったのですが、その中でも全然下の方というか、活躍できた訳でもありませんでした。内向的な性分で自分発で友達を誘うことすらもできませんでした。
そういう自分が、社会人3年目にある習慣を身につけて変われたのです。それはどんな習慣だったかと言うと「すべてを失敗ではなくて学びにしよう」という考え方の習慣でした。
もともとの私は周りの評価とか結果で非常に気分が左右される質でした。褒められたら嬉しいし自分の提案が通じないと「俺って本当にダメなんだ」と落ち込むという感じでした。 ところが現実は当然自分の力が及ばないケースの方が多くて、どんどん落ち込んでもう無理だというところまで行ったのです。
その時に始めたのが、「すべてを失敗ではなくて学びにしよう」という考え方の習慣でした。失敗して当たり前だと。それならば失敗すればするほど自分は学んで成長して良くなっている、そう考えるようにしたのです。
具体的には、Excelに毎日失敗したことを書き始めました。「今日はこんなに学んだ、向上した」と。 そうしたら1年間でなんと学びの数が600個位になったのです。つまり恥ずかしながらすごい勢いで失敗していた訳です。
この習慣をつけるとどうなったかというと、失敗すればするほど嬉しくなったのです。「やったね!今日もこんなに学んだ!」と。起業した時も当然毎日失敗だらけなのですが、毎日嬉しいことばっかりなのです。こんな感じでわくわくチャレンジしているうちに気付けば何社も起業したり、Exitに成功したみたいな感じになってしまっていたというところです。つまりこの考え方の習慣化がなかったら今の自分は無いと言えるのです。
この本の著者吉井雅之さんは、なんと5万人の方に習慣化の方法を教えたナンバーワン習慣化コンサルタントと言われる方です。
この吉井さんご自身も最初はなかなかいろんなことがうまくいかなくて、32歳から一念発起して色々なことを習慣に化することで、そこからグングン成長したそうです。
会社も起業し、講演もし、本もベストセラーになって大活躍です。この方が5万人に教えた習慣化をして行くための能力をどうすれば作れるのかという方法を書いているのが本書です。
今回の学び:5つの実践スキル
今回学ぶのは5つのスキルです。この本は実はとても分厚くて、この5つに限らず色々なことが書いてあるのですが、今回は私が読んで中でもこの箇所が重要だと思ったところをピックアップして紹介しますので、もっと知りたいと思う方は、ぜひ本を読んで学んでいただければと思います。
なぜ「習慣」なのか?
まずはなぜ習慣化なのかという話です。著者は「習慣は未来を創るための最高の手段」だと言います。要するにどんな習慣をしているかによって、未来の自分が決まるということです。
なぜ良い習慣が作れないのか
しかし、多くの場面で見られるのは、習慣化の大切さが分かっていても続かない、習慣化できないというケースです。反対に悪い習慣ばかりが止まらないという声もよく聞きます。
これに対して著者の回答は明確です。なぜ良い習慣ができないかは「習慣の作り方を知らないから」だと。 習慣にするための方法を知らないだけですよと。 逆に言えば、習慣の作り方さえ知ってしまえば誰でも出来ると著者は言います。
実践スキル1:ワクワクする未来を描く
ここからいよいよ5つの実践スキルを紹介していきたいと思います。
実践スキルの1つ目は「ワクワクする未来を描く」というものです。ちょっといきなり抽象的かつ、「それ習慣化と関係あるの?」といった話が来た訳ですが、著者は実はこれが1番重要だと強調しています。本では、まずは最初にワクワクする未来を描かなくてはいけないということが何度も出てきます。なぜでしょうか。著者は「人間は楽しいことしか続かない」と言います。
習慣化しようと思ってもなぜ失敗するかというと、結局楽しくないことをやっている、楽しめないことを無理やり苦痛で続けようと思うので続かないと言います。そこで、いかに楽しいことにして行くのかということが重要だと強調しています。
さらに著者は脳の話に進みます。人間の脳というのは究極的には何かインプットがあったら自分にとって「良いこと」か「悪いこと」か、つまり「快」か「不快」かしか認知しないと。そして、当然ながら「快」=心地良いものに対して、「接近反応」としてどんどん近づこうとしていく。一方で不快なことに関しては「回避反応」としてどんどん遠ざかって行こうとすると。
例えば毎日ダイエットするためにジョギングしなくてはいけない、でも朝起きるのも辛いし走るのも大変だし不快になってくると、そこからどんどん回避行動が起こってしまってなかなか続かない。そこで大切なのは、いかに楽しいと思うのかが重要なのだと著者は言います。
・ポイントは左右の脳の機能の違い
ここでのポイントは、左脳と右脳の機能の違いです。
左脳は何かをしようと思った時に、「過去の記憶」を掘り起こしてきて判断材料にしようとすると。例えばジョギングをしようと思ったときに、「朝起きるのがすごく辛かったな」と「眠かったな」「 足も痛くなって辛かったな」と過去の記憶を左脳が掘り起こしてきて回避行動へ向かわせてしまうと。
さらに人間の脳は、マイナスの状況やネガティブな状況をよく覚えている。そのため放っておくと、マイナスの状況やネガティブな状況ばかりをやたらと思い出してしまう。そこで左脳に支配されて過去の記憶に引きずられてしまうと、良い習慣をつけて行くのが難しくて、途中で止めてしまうことになってしまうそうです。
一方で「右脳」というのは「将来」のイメージを持つことができるそうです。例えば「ジョギングをしてダイエットに成功した自分」や「モテて周りからチヤホヤされる」「素敵な服が着れる」「それによって素敵な彼氏ができる」右脳ではそういうイメージを持つことができて、そちらで引っ張ることができるそうです。
右脳で「ワクワクする未来」を描くことによって、左脳にある「過去のネガティブな記憶」ではなく右脳の良いイメージで引っ張っていって、それによって「回避行動」ではなくて「接近行動」に変えていくことができる。これが良い習慣をつけていくための非常に重要なポイントであると筆者は言います。
さらに、将来のイメージが具体的であるほど右脳がイメージしやすくて引っ張ることができるので効果的だとも書かれています。まずはワクワクする未来のイメージを具体的に持つことで、脳が接近行動を促してくれるので、習慣化が圧倒的にしやすくなるということです。
さらに本には「願望の量が辛抱の量である」という金言が書かれています。つまり、願望=将来の良いイメージを大きく持てば持つほど、嫌な記憶による回避行動から接近行動に近づけることができる=辛抱できるということです。習慣化しようとする時に、昔のネガティブな記憶に引っ張られそうになるところを良いイメージを描けるほど引っ張り返すことができると言うのです。
これは特にテレワークの時代に有効だと言えます。テレワークでは孤独になりがちで、将来も見えない、キャリアもどうなるかわからない、会社がリモートを続けるのかどうかも、この社会がどうなっていくのかどうかも全く分からない中において、放っておくと左脳のネガティブ記憶によってどんどんネガティブな方向に行きがちです。
そんな時こそ、意識して自分の良い将来のイメージをワクワク持っていくということが、習慣化を実現させ、良い未来の自分を作ることに繋がります。
具体的に自分の将来のイメージを描く。例えば1年後、3年後、5年後、10年後にどんな自分になっていたら嬉しいかを具体的にイメージすることが大切です。
実績スキル2:小さな習慣から
実践スキルの2つ目は「小さな習慣からやって行きましょう」というものです。
いきなり大きいことや難しいことをするのではなくて、まず最初は、小さい習慣で良いという風に著者は述べています。
これもすごく良い言葉ですよね。 人生を変えるのは一発逆転の出来事ではなく、日常の些細な習慣の積み重ねだと著者は言っています。
前述のように、私のケースでも「失敗を失敗ではなく学びに変えていこう」ということを毎日ちょこちょこやっていたら、1年間で600個の学びがありまして、結果的に考え方がガラリと変わり、失敗を恐れなくなりました。毎日成長するか成功するかしかないので、結果絶対成功したと思えるようになってくるといった感じになった訳です。
本の中には多くのエピソードが書かれています。例えば営業マンの方が営業成績を上げるために自分を律して勉強して頑張りたいんだけれども、家に帰ったらすぐダラダラして、すぐまた漫画を読んでしまうと。それに対して著者が提案したのは、まずは家に帰ったらゴミを毎日3つだけ拾いましょうという事でした。それなら簡単ですよね。 家に帰って靴を脱いだ瞬間に周りを見渡してゴミがあったら3つピックアップするだけです。しかしそれを続けることによって、だんだんとゴミが無くなってくるので、机周りも綺麗になってくる。机周りがきれいになると本でも読んでみようかとなってくる、という感じで良い習慣が続いていって、結果的には営業成績が爆上がったと言うのです。
またある会社の例では、朝6時に出社してトイレ掃除をしたと。会社を変えようと思った時にいきなり人事制度を変えるとか、経営戦略を変えるのではなくて、朝6時に出社してトイレ掃除をすることからまずやっていた結果、それを見ていた周りの人がどんどん助けてくれたりとか意識が変わっていって、 結果的に会社の雰囲気がガラッと変わってすごい良くなったというエピソードが紹介されています。
このように、小さいことからきちんと習慣にしていくことがすごい重要ですと著者は強調します。1個1個の小さなところからスタートして小さな習慣を積み重ねていくということは、確かに重要なスキルだと思います。
実践スキル3:ハードルをとにかく下げる
実践スキルの3つ目は「ハードルをとにかく下げる」というものです。
小さいことから始めつつ、さらにやる事のハードルはとにかく下げた方が良いということですね。
著者は、習慣化する上で「完璧を目指すことが習慣形成を挫折させる大きな原因」であると言います。
つまりしっかりきちんとやらなくちゃいけないと思ってハードルを上げてスタートすると、それが挫折の要因になってしまうと。そしてハードルを越えられない経験をした時に、できなかった挫折経験として残ってしまうということが書かれています。ですので、習慣化する上ではハードルを上げる習慣は絶対に作ってはいけない。それが習慣形成の挫折理由であると強調しています。
例えば、日記を書く時に習慣に失敗する人というのは1ページにびっしり書くと。最初は気合が入ってガッツリ書けても、数日すると書くことが無いし、時間もない、今日は日記やめようかなとなってしまう。それが挫折経験になってしまって上手くいかないという記憶として残ってしまう。
それを避けるために例えば「毎日1行や1語でもOK」とすると良いと。筋トレするのであれば、腹筋毎日数十回とか設定しがちなところを「1回でもやったらOK」とすると。
この様にハードルを下げると、続けるのがすごく楽になるので続くと。 続けることによって習慣になっていき、習慣にできてからだんだんステップアップしたら良いと書いています。
テレワークで仕事をする時も、いきなり大きな目標を立てるのは危険です。 例えば、いきなり月100万の大型案件をやって完璧に納品するとか、上司からこれまでに無いめちゃくちゃ褒められる完璧な資料を作るとか・・・急にできる訳ありませんよね。
そうではなくて、例えば「チャットがあったら1時間以内に返しましょう」とか、「資料は約束の日の1日前には完成度が低くても一度送りましょう」とか、まずはできることをきちんとやって行く、それを続けていけば習慣化できて、気づけば自分の実力として備わってくる訳です。
実践スキル4:ポジティブ出力を増やす
実践スキルの4つ目は「ポジティブ出力を増やす」というものです。
「ポジティブ出力って何なの」と思われる方が多いと思いますが、ポジティブな表現、例えば言葉で「いいね!」と言うとか、ガッツポーズを取るとか、笑顔を作るとか、こういうポジティブな言動をとることを「ポジティブ出力」と言っています。
これをするとどうなるかと言うと、「脳が信じてくれる」そうです。筆者は脳は入力より出力を信じると強調します。
これはどういうことかというと、習慣を作るといっても多くの人は、「日記を書く」とか、「筋トレをする」とか、私でしたら「失敗リストを作る」とか、そういう「行動面」の習慣に注目するけれども、実は習慣というのは行動に行く前にいくつかのステップがあると言います。
まず「受信習慣」というのがあると。次にそれを「言語化する習慣」があると。それを「思考に直す習慣」があると。その後に「行動する習慣」があると。
例えば、朝起きてパッと目が覚めたときに、そこから何か周りの雰囲気とか時間とかを「受信」して、それを「言葉」にして「思考」した上で、「行動」につながっていくんだと。この行動に到る前段階の習慣を良くしていくのが重要だと著者は説きます。
先程、脳は放っておくとマイナスの記憶ばかりを思い出してしまう傾向があることを紹介しましたが、そういった記憶を思い出すとか何かを見たり聞いたりといった「受信」「インプット」があってから行動の前段階である「思考」まで「0.5秒」位で形成されてしまうそうです。
例えば、放っておくと、目が覚める→眠い→もう散歩に行けないわ、とわずか0.5秒でマイナスの判断になってしまうと。基本は過去の記憶を元に自動的に行ってしまうので、当然自分の意思で変えるのは難しい訳です。
それでは私達には何ができるのでしょうか。それは「出力」を変えることだと著者は言います。前述の通り「出力」=「行動」ですよね。 「発言」「ガッツポーズ」「笑顔」などの出力は思考とは関係なく無理やり変えることができます。
そしてここからが面白いのですが、脳は「入力」よりも「出力」の方を信じるのだそうです。朝、目が覚めて眠いなという思考や過去の記憶を探って出てくる「入力」よりも、「出力」したこと、つまり「いいね!」と言ったりとか「ガッツポーズ」をしたり「笑顔」を作ったという「行為」を信じるらしいのです。
例えば人から嫌なこと言われた時に「ああ嫌だなぁ」と言ったとすると、嫌だという出力を脳は信じるそうです。反対に無理矢理にでも「いいっすね!」とか「笑顔で返す」とか「ガッツポーズをする」とか、嬉しい反応=ポジティブな出力をすると、脳はボジティブな出力を信じるそうです。そしてその結果、脳は勝手にそれを良いものとしてインプットして上書きするらしいのです。
「本当かな?」と思ってしまいますが、確かに以前とある精神科医先生が書いた本に、精神的な病がある人に対して「胸を張って歩く」ことを推奨すると書かれていました。胸を張って歩くとネガティブな事は考えられないと。胸を張って歩くことで自信や自尊心に満ち溢れると。これも出力の方を脳が信じるという事例ですね。
入力は変えられない。そして入力からの強制的な受信・言語化・思考という流れも変えられないんだけれども、行動=出力を変えることでより強力にポジティブに上書きすることができるんだと。それを受けて「出す言葉」「出す反応」を決めておくことを著者は推奨します。
例えば何か言われたらすぐに「いいですね!」と言うと。「でも」とか「だって」とか「しかし」とかは絶対に言わない。「いいですね!」「なるほど!」「それ、熱いですね!」みたいなことを言う。表現も何かあったら「ガッツポーズ」や「胸を張るとか」とにかくポジティブ表現にする。表情も当然笑顔にする。
こういう風にとにかく「出力」を変えていくと、勝手に脳がポジティブに受け取ってくれるという訳です。これはすごく重要なポイントなのは間違いありませんね。
実践スキル5:毎日クリアリングでリフレッシュ
実践スキル最後の5つ目は「毎日クリアリングしてリフレッシュ」です。これは脳をクリアして翌日に疲れであったり悩み事を持ち越さずにリフレッシュしていこうという取り組みのことです。
それで何をするかという話ですが、就寝前の10分間に「今日の良かった点」「今日の改善すべき点」「翌日の対策と注意」の3つを書き出します。これをこの本では「クリアリング」と言います。
次になぜこの「クリアリング」が良いかが説明されています。著者は脳は寝てる時に色々整理をするという話を紹介しています。寝る前に悪い気持ちや嫌な印象を引きずってしまうと、それを基に睡眠に入って脳内を整理されてしまうので、起きた時に良くない気分で始まってしまうと。反対に、寝る前に「今日の良かった点」を把握して行き良かったという気持ちで終わることによって、睡眠時にそれを基に脳が整理されるので起きた時にはもの凄くリフレッシュされるのです。
2番目の「改善すべき点」というのは要するに反省になるのでそのままではネガティブになってしまいます。大切なのは、そこで終わらせるのではなくて、改善すべき点に対して「それでは明日はどうしよう」と考え、3番目の「翌日の対策と注意」を考えるということです。そうすることで、睡眠時にそれを基に脳が整理されるので、非常にポジティブに整理されて明日を始めることができるということです。
さらには、著者は「就寝前の10分間が脳のゴールデンタイム」と説きます。この10分間に考えていたことが睡眠中にメインのテーマとして脳の整理に使われると。だからこの時間はとても重要だということです。
私も実際にこの本を読んで就寝前のクリアリングをやり始めたところ、確かに明らかに気分が良いと感じます。私もこれから毎日続けていこうと思うので、ぜひ皆さんにもお勧めします!
今回の振り返り
ということで、今回の学び5つの実践スキルを改めて振り返っていきましょう。
①「ワクワクする未来を描く」
著者は「人間は楽しいことしか続かない」と言います。脳が「接近行動」をとりたくなるようにすることが大切です。左脳では昔の悪い事を思い出してしまうので、右脳でワクワクする未来を描いて脳が接近行動をとりたくなるようにしようということでした。「願望の量が辛抱の量である」という金言を忘れないようにしましょう。
②「小さな習慣から始める」
小さな習慣の積み重ねが、自分自身と人生を変えていくというところで、「靴をそろえる」とか「ありがとうと言う」とか、「会釈する」とか、そういうところからスタートするだけでも将来的に大きく変っていきます。
③「ハードルをとにかく下げる」
いきなり難しいことをやるのが挫折の1番の要因です。腹筋なら1回でもOK、日記だったら1行でもOKと、簡単なことからハードルを下げて継続をするという成功体験を積んでいきましょう。
④「ポジティブ出力を増やす」
脳は入力よりも出力を信じます。「笑顔」「ガッツポーズ」「胸を張る」「いいねと言う」行動の出力をポジティブに変えると脳は出力の方を信じます。どんなポジティブ出力をするかあらかじめルールを決めて実践しましょう。
⑤「毎日クリアリングでリフレッシュ」
「今日の良かったこと」「改善すべき点」 「翌日の対策」を寝る10分前に書くことによって、睡眠中の脳の働きをポジティブにすることができ、翌朝をすっきり良いコンディションで迎えることができます。
以上5つの実践スキルは全部すぐにできることだと思います。しかも効果絶大です。ぜひ今日から一緒に実践して行きましょう。そしてそれをぜひ皆さんのテレワークに大いに活用して頂ければ幸いです!
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この度、リモートでの会社経営・チーム運営を続けてきた中で得られた知見や実践例をまとめた書籍『テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書』をマイナビ出版さんから出版しました。
ぜひ、テレワークを導入される皆様の、より良い職場環境作りや、より楽しくて幸せなチームコミュニケーションの一助になればと心から願っています。