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リモートワークで即レスを期待しない方が良いケースとは?

今回は、リモートワークでは“即レス”を求めないほうが良いケースがある、という事をお伝えしたいと思います。

必ずしも即レスが良いとは限らない!?

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一般的なビジネスマナーでは、なるべく早い返信、所謂“即レス”をした方が良いとされていますよね。私も基本的に、誠実に努めたいと思っている一環の意味も含めて、即レスを心がけています。そして実際に、レスポンスの良さは色々な方から好評価を頂いています。

しかし、リモートワークなどでは、即レスをしない方が、結果的に全体に良い効果を与える事もあります。一般的な認識と逆説的なケースもあるのです。

今回はそういった事例を紹介するに当たって、まずは小田切航平さんという方が提唱している「即レス文化を断固拒否する18の理由」というユニークな説を紹介したいと思います。

いかがでしょうか、とてもユニークな視点のご意見ですよね。


即レスしない方が良いケースとは?

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私も、これまで長年自身の経営する会社などでリモートワークを行ってきた中で、即レスを求めない方がチームでのワークに良い結果をもたらすと感じる事例がありました。

それは、特にある業種において顕著でした。ずばり“即レスしない方が良い業種”とは、プログラマーやクリエイターやアーティストの様に、集中が必要な創造性がある業種などの場合です。

こういった業種の方達は、集中して何かを創り上げる事が仕事です。こういった人達に作業の手を止めてレスポンスをしてもらうのは、創造を止めてしまう事になり、全体としては損失になってしまう事に繋がってしまいます。レスポンスに時間と労力を割くよりも、業務に集中してもらった方が有益な訳です。この様に、集中が必要な創造性のある業種等の場合は、即レスを求めないほうが全体にメリットがあると言えます。

しかし反対に、報告、連絡、相談を受ける側の“管理者側”であれば、即レスすべき立場です。

何かしらの報告、連絡、相談を受けた時には、なるべく早いリアクションがグループワークを潤滑に進める事につながります。すぐに新たな指示や方向性が出せない場合は、メールをもらった事に対するリアクションだけでも直ぐにすべきでしょう。その上で、新たな指示や方向性を出すのには時間がかかる旨を伝えれば良いのです。

以上の様に、即レスに関しては、役割や立場、業務内容によって使い分けるというのが最適解なのです。

早い段階で意識を合わせるのがポイント

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しかし、気をつけなければいけないのは、“お互いの認識の相違”です。

例えば、管理者と創造的な業務をしている人がいる場合、管理者が「早いレスポンスが欲しい」と思っているのに、創造的な業務をしている人が「自分は集中して作業するのを優先した方が良い」と思ってレスポンスを後回しにすることを選択した場合、結果的にコミュニケーションでミスが起こってしまいます。

逆に、管理者が「作業に集中してもらう事を優先して返事は遅れても良い」と気遣っていても、作業している人の方が「返事を優先して早くした方が良いのでは」と考えてしまうと、せっかくの気遣いもその効果を大きく損なってしまうのです。

こういったロスを避ける為には、“早い段階で意識を合わせる”ことが大切です。

つまり、早い段階で、自分たちは「即レスを優先する」のか、「レスポンスは後で落ち着いた時にすれば良いことにする」のか、お互いにルールを決めて共通の認識を持つ事が大切なのです。

そういったルールの擦り合わせに関しては、私の著書「テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書」や、当ブログでも度々紹介している、“相互1on1”や“オンライン合宿”などの「チームビルディングの手法」を使うと大変効果的です。詳しくは、是非そちらをご参照頂ければ幸いです。


この度、リモートでの会社経営・チーム運営を続けてきた中で得られた知見や実践例をまとめた書籍『テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書』をマイナビ出版さんから出版しました。

ぜひ、テレワークを導入される皆様の、より良い職場環境作りや、より楽しくて幸せなチームコミュニケーションの一助になればと心から願っています。


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