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リアクションは過剰ぐらいがちょうどいい③〜発信・レスポンスが人も企業も育てる〜

ここ数ヶ月はコロナウイルスの感染拡大により、ポップインサイトも、企業にとっても一人ひとりのメンバーにとっても混乱を極めた時期でした。その一方で、発信・レスポンスのスムーズなコミュニケーションにより、すぐに改善できたこともありました。

経営陣のリアクションが迅速だと、メンバーも声を発しやすい

教育機関の休校措置などにより、共働き家庭を中心に子育てに関する問題の解決が叫ばれていました。経営者として、子育てに従事しなければならないスタッフがいることは認識しており、実際に早い段階で検討を重ねていました。それと同時に、メンバーからも支援を求める声が上がってきたのです。

一般企業の社員であれば、遠慮もあってか手をこまねいて「上の決断を待つ」ことがほとんどだと思います。しかし、ポップインサイトの場合、耐え兼ねた挙句に起こった「現場からの悲痛な叫び」ではなく、純粋に「こうあって欲しい」というスムーズな提案でした。これは、メンバーが会社に対してしっかりと関心をもって働いてくれていて、「現場の声が通りやすい」ことを認識していることの現れでもあります。最終的に、対象となるメンバーに対して、1人1週あたり8000円を上限とした子育て支援をすることに決めました。

もちろん、「経営者としてすぐに取り掛かるべき」事態だとは思っていました。しかし、社員たちが迅速なリアクションをしてくれる経営陣だと認識していたから、当たり前のように上がってきた提案だったと捉えています。

有言実行は、信頼を生む

会社はみんなでつくっていくものです。対応できることは「できる」、難しければ「今はできない」でもいいので、まずは何かしら伝えるべき。一番よくないのは俗にいう既読スルーと、「検討します」と回答した後にうやむやにしてしまうことです。

有言実行できない人というのは、「やります」と言って後回しにし、そのまま忘れているパターンがほとんど。決して悪意があるわけではないでしょうが、部下に「あーあ…」といった失望を与えてしまいます。

有言実行するコツは、「約束した瞬間に動く」こと。関係者にメールや電話をする、カレンダーに入れるなど、わかりやすいファーストステップはその場で行うことが大切です。

「言ったことを、ちゃんとやってくれる人」との間には、立場や役職の垣根を超えて、必ず信頼が生まれます。仕事そのもの、仕事を共にする仲間たち、自分が所属する組織に対して抱く関心は、よりよい成果を生むための原動力となるはずです。


発信力・レスポンス力が、「企業としての伸び代」につながる

経営者として、ポップインサイトの有言実行スキルは日々高まっていると感じています。「待ちの人間」や「口先ばかり」だと、こなす仕事量も相対的に目減りしてしまうでしょう。また、社内の誰かに対して「言っても仕方がない」と思ってしまうと、組織としての発信力が鈍ってしまいます。

【A】発信力・レスポンス力の双方が伴っていて、「改善の種」を見つけられる企業
【B】発信力・レスポンス力のどちらか、もしくは、どちらにも「待ち」がある企業


比較した際に、企業としての伸び代があるのは間違いなく【A】です。課題を見つけ出す目が多く、解決に導くまでの手数が多いのは、企業としての大きな魅力になるはずです。

スタンプによるレスポンスも有効!

唯一気をつけたいことは、チャットツールのスタンプの使い方でしょうか。先輩や上司がいるチャットで、気軽なスタンプを使うことはNGと捉える見方もありますが、私は積極的に使うべきだと思っています(もちろん、詳細な説明やクレーム対応の報告がある場合などには、使うべきではありません)。

使用用途があるからこそ、アプリに実装されているわけです。スタンプを使いやすい社内の空気が、スピードアップにつながることも事実。先輩や上司が積極的に使いこなしていくことで、仕事の幅が広がっていくと思います。最初は戸惑いもあるかもしれませんが、使える場面を見定めて、どんどん馴染んでいってみてください。むしろ率先して使っていくことが、部下にとって刺激となるはずです。最低限のマナーを守ったうえでの積極的な活用をオススメします。

→参考:リアクションは過剰ぐらいがちょうどいい①〜即レスの習慣をつけよう〜

→参考:リアクションは過剰ぐらいがちょうどいい②〜上司のリアクションの重要性〜


ここまで3記事にわたり、リモートワークにおけるマインドセットとして、リアクションのテクニックおよびその重要性をお伝えしてきました。
リモートワークという新しい働き方を推進していくうえでは、組織全体でつくり上げるリテラシーだけでなく、部下には部下の、上司には上司のなすべき気配りがあります。
当たり前の概念が抜け落ちてしまうことはよくあるもの。明文化してより意識化することで、徹底できる行動なのかもしれません。そういう意味では、「リアクションは過剰なぐらいがちょうどいい」のです。

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