リモートでも社内の繋がりを創る現場での3つの工夫
「リモート起業家」の私がテレワークで活躍する秘訣をお伝えするリモート仕事術シリーズ。今回は「リモートでも社内の繋がりを作る現場での3つの工夫」と題してお伝えしていきます。
私はこれまで7社を起業し、現在は3社に並行して携わりつつ、新たに数社の起業を準備しています。
こういった新しい組織に携わる時には、当然その中で良い繋がりを作っていきたいと思っているのですが、そんな時に私が社交的で努力しなくても繋がりができれば全く問題ないのですが、実は全然そうではありません。
私はむしろかなり内向的で、会食に行っても途中に抜け出てしまうみたいな感じのタイプです。意識しないと、なかなか新しい人間関係を作ることが出来ないし、もともとリモート環境では社内の繋がりを作りにくいという課題は多くのテレワークの調査などで立証されています。
そこで今回は、内向的な私がどの様にリモート環境で人間関係の繋がりを作っているのか、工夫しているポイントを3つお伝えできればと思います。
▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けます。ぜひご覧ください!
工夫1.オンライン会議での「ついで雑談」
リモートで繋がりを作る工夫の1つ目は、オンライン会議での「ついで雑談」です。
オンライン会議では、どうしてもいきなり本題から入って、本題が終わったら終了になりがちですよね。 やはりそうなってしまうと、仕事の方は完了するとしても、人間関係はなかなか深まらないという感じになりがちです。
私は、オンライン会議というのは、離れ離れのメンバーがせっかく時間を同期して話す非常に貴重な機会なので、なるべく冒頭の数分は雑談をするという工夫をしています。
しかし、雑談と言っても、得意な人はいいのですが、苦手な人は何を話せばいいのか迷ってしまいますよね。 私も苦手派です。
そんな時に有効な、「雑談を弾ませるための3つのネタ」を紹介したいと思います。
・雑談のための3つの鉄板ネタ
雑談のための3つの鉄板ネタ
1.食べ物
2.出身地
3.ペット
多くの書籍などで紹介されている雑談のための鉄板ネタは「食べ物」「出身地」「ペット」の3つです。
「食べ物」に関しては、「今日何食べた?」「昨日の夕食は何食べた?」「好きな食べ物は何?」「地元でお勧めのレストランを教えて」と会話のきっかけにするということですね。
「出身地」は、相手に「どちらのご出身ですか?」とか「私は○○出身ですが、行ったことありますか?」といった話です。
「ペット」はペット好きな方が多いので、ちょっと話題を振って当たると、すごく話が盛り上がるということです。
この3点が「雑談の鉄板ネタ」です。これを覚えておくと雑談が格段に行いやすくなります。
・最初は画面をオンにする
またリモートで会話をする時、できるだけ特に最初は画面をオンにしましょう。
やはり画面オフだと顔が全然見えないので、初対面で画面オフだと本当に印象に残りません。良い関係性を構築するためには、特に最初は必ず画面をオンにしてお互いに顔を見えるようにすることを強くお勧めします。
ちなみにこの雑談に関して、「超会議術」という、会議に関して書かれた非常に良い本の中で詳しく解説されています。
この本の中で、会議において雑談を冒頭の2分に入れると、なんとその会議における全体の「発言回数」や「発言する人数」が2倍になったというデータが紹介されています。
冒頭に雑談を入れることは、人間関係構築に効果的なのはもちろんのこと、会議を盛り上げたり、発言しやすくなることにも大変効きますので、 ぜひ意識して行っていくようにしましょう。
工夫2.チャットで細やかにリアクションする
2つ目の工夫は「チャットで細やかにリアクションする」ということです。
リモートを前提とする組織の場合は、SlackやTeams、ChatWorkなどの、何かしらのチャットツールを使っていると思います
チャットツールの問題としてよく言われることは、投稿しても、なかなか反応が無かったりして、全然人間関係が育まれない。業務連絡はあるけれど、コミュニケーションが深まらないといった課題だと思います。
私は、この点においては「意識次第」だと思ってます。チャットであってもやり方次第で、良好な人間関係を築くことは充分可能だと考えます。
特にきちんと人間関係を作ろうという意識を持って、「リアクション」を細やかにする心かけや工夫していけば、私の経験上、良い繋がりを生み出すことができると断言できます。
チャットの活用方法に関しては、スタンプを使ったりするなど様々な手法がありますが、今回は「反応の仕方」にフォーカスしてお伝えしたいと思います。
・話を広げるための5つの反応テクニック
話を広げるための5つの反応テクニック
1.感嘆
2.反復
3.共感
4.賞賛
5.質問
上手に反応して話を広げるためのテクニックとして「拡張話法」という技法があります。これは凄く使える手法なので、ぜひ紹介したいと思います。
1つ目は「感嘆」です。「おお、凄いですね!」とか相手の反応に感嘆するということですね。
2つ目は「反復」です。例えば相手が「営業に行きました」と言ったら、「営業、大変でしたね」という風に、相手が言ったことを反復するということです。
3つ目は「共感」です。 「仕事大変でした〜」と言っていたら、「ホント、大変でしたね。お疲れさまでした!」と共感する。「営業に行ったけど、満員電車での移動は辛いですね」と言っていたら、「 辛いですよね〜」と言って共感するということです。
4つ目は「賞賛」です。「営業で受注できました!」と言ったら、「凄いですね!さすがですね!」と言って賞賛するということです。
5つ目は「質問」です。「営業に行って来ました」と言っていたら、「どんなお客さんでしたか?」「反応はどうでしたか?」という風に質問するということです。
この感嘆・反復・共感・賞賛・質問というのは、どれも間違いなくチャットの会話においても非常に有効なテクニックです。
誰かの発言に対して、こういった手法を活用していくことで、確実にコミュニケーションを深めて良い繋がりを構築していくことができます。
・趣味や共通点を見つける
ちなみにチャットにおいては、対面でのコミュニケーション以上に「趣味とか共通点をなるべく見つける」ことが効果的です。
私の場合は最近キャンプにハマっていまして、アウトドア系のネタがあると物凄く惹かれます。「私も最近キャンプ行ったんです」「どこに行ったんですか?」みたいな感じで、話が弾みます。
チャットのコミュニケーションはなかなか弾みにくいという傾向がありますので、会話が楽しく進む要素は非常に貴重です。趣味や共通点を見つけるということは、リモートでの繋がりを深めるために非常に有益な方法と言えます。
工夫3.社外SNSをウォッチする
3つ目の工夫は「社外SNSをウォッチする」ということです。
これ、意外とやっていない人も多いと思うのですが、最近の人は、Facebookとかツイッターとかインスタとか、場合によっては私のようにYouTubeで発信してる人が多いですよね。
しかし、意外とチームメンバーが社外でどういう発信をしているのか、意外とあまり知らないと思うのです。仕事以外の面でもSNSでも積極的に繋がっていき、その人がどんな発信をしているかを知ることは、良い関係性を構築する上で大変有益です。
話題が合いそうなことを知っておけると、雑談が弾む大変良いきっかけになります。
実は先日、私のYouTube動画を見てくれた元会社のメンバーがSNSで連絡をくれました。短いメッセージでしたが、正直ものすごく嬉しかったです。こういった連絡をくれるだけでも、やはりその人への好感度は俄然高まります。
リモートではなかなか接点が少なく、個人的なコミュニケーションが深まりにくい傾向があります。そんな時には社外SNSをウォッチして会話が深まりそうなネタを見つけるのも有効です。
今回のおさらい
工夫1.オンライン会議での「ついで雑談」
工夫2.チャットできちんとリアクションする
工夫3.社外SNSをウォッチする
ということで、今回紹介した内容を振り返りましょう。今回紹介した内容は3つでした。
1つ目は、オンライン会議の冒頭では「ついで雑談」をしましょうということでした。雑談のネタは「食事」「出身地」「ペット」の3つが鉄板です。雑談があれば会議が盛り上がりますし、人間関係が大いに良好になります。
2つ目は、「チャットのリアクションを細やかにする」ということでした。ただの業務連絡だけではなく、反応の5つのテクニック、「感嘆」「反復」「共感」「賞賛」「質問」を行うことによって、格段に良い関係性を構築していくことができます。
3つ目は、「社外SNSをウォッチする」です。TwitterとかFacebook、インスタ。メンバーが社外で行っているSNSから仕事以外の共通の話題を見いだせたりすると、俄然関係性を進化させることができます。
前述の通り、私自身も元々内向的な人間ですので、意識しないと全然関係性が築けません。こういう風な課題を抱えている方は多いと思うのですが、今回紹介した工夫を行うことによって、確実に良い関係性を深めていくことができます。
今回紹介した中で1つでも参考になるところがあれば、ぜひ少しでもいいので実践してみてくださいね。今回の内容が皆さんのチームコミュニケーション向上の一助となれば幸いです。
それではまた、次回の「テレワーク仕事術」でお会いしましょう!
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▼動画版はこちらです。ぜひご覧下さい!
▼YouTubeチャンネル「テレワークで活躍する秘訣~池田朋弘のリモート仕事術」
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