テレワーク時代に家庭生活と仕事を両立するための3つの心構え
私はテレワークを上手に進める為に最も大切な要素の1つとして、「家族」があると考えています。実際に自身で経営していた会社でも、以前テレワーク時代に入る前の頃に、世間に先駆けて全社のテレワーク化へのシフトに取り組んでいた際に、家族の理解が得られないという方が、残念ながら退社してしまったという経験をしました。
そういった事からも、リモートワークを上手く進める為の鍵は「家族」だと考えているのです。そして、実際に試行錯誤する中で、家族との関係をよりよくする為にはいくつかの大切なポイントがあると思っています。
今回は、そんな「リモートワーク時代において、家族とより良好な関係を築いていく為の3つのポイント」を紹介したいと思います。
ポイント1:「家族が大事」を伝える
リモート時代に家族とより良好な関係を築いていく為のポイント、まず1つ目は「家族の事を大事だと思っている事を伝える」です。
テレワークである無しに関わらず、得てして家族や近しい人達には「言わなくても伝わっている」「分かってもらえている」と思いがちです。しかし、実際はどれだけ近い関係の人も、言葉にしなければ伝わりません。それは、気心が知れているパートナーであっても同じだと思います。
そして、テレワーク環境になって在宅時間が増え、一緒にいる時間が長くなればなるほど、コミュニケーションエラーが多くなる傾向があります。一方は「ずっと一緒にいるから全て分かりあえている」と思ってしまい、一方は「ずっと家にいて仕事ばかりしているけど、一体家族の事をどう思っているんだろう」と不安に思ってしまうのです。
そんな時は、「家族が大切だと思っている」という事を、ハッキリと言葉にして伝えるのがベストな方法です。
私は元々家族を大切に考えている方だと思いますが、リモート環境になり在宅ワークが増えてからは、意識して妻や子供に「愛しているよ」とか、「家族が一番大切だと思っているよ」と、言葉にして度々伝えるようにしています。
お陰様で、在宅でリモートワークをする年数も長くなって来ていますが、今でも家族関係をとても良好にキープできています。
ポイント2:家事に積極的に参加する
リモート時代に家族とより良好な関係を築いていく為のポイント、2つ目は「家事に積極的に参加する」です。
在宅で仕事をしている時にパートナーに起こりやすい不満の1つに、「家事をしてくれない」というものがあります。
勿論世のパートナーの多くは、積極的に仕事に対する理解に努めてくれているケースが多いと思いますが、それでも数ヶ月、数年と長期になってくると状況が変わってきます。
特に働いている側としては「自分は仕事に集中してる」と思いがちだし、仕事を一生懸命する事は勿論とても正しい事です。しかし、リモートワーク環境ではこういった意識や感情のギャップがとても起こりやすいという事も事実です。
そこで、こういったトラブルを未然に無くして家族とより良い関係を築く為に、「家事に積極的に参加する」事が大切になってきます。
ここで、是非皆さんに紹介したい事例があります。それは、世界有数の富豪として有名な、Microsoft社の創業者のビル・ゲイツや、Amazon社CEOのジェフ・ベゾス氏は皿洗いが好きという内容の以下の記事です。
「ゲイツもベゾスも皿洗いが好き。成功者が寝る前にやっていること」
(「MASHING UP」より)
https://www.mashingup.jp/2017/11/065753bi_routine.html
記事の中でも紹介されている様に、彼ら世界のトップ資産家の人達は、皿洗いや家事などをする事に気分転換やリフレッシュできるなどのメリットを見出し、喜びややり甲斐を感じながら日々趣味や楽しみとして行っているのです。
私の場合も、テレワーク環境になってからは、より一層自ら申し出て家事を担当しています。自動車で子供を送迎したりゴミ捨てや掃除や洗濯をするなど、楽しみながらできる家事は数多くあります。仕事と両立できることは可能な限りどんどん自分で担当する様にしているのです。
この様に家事を自分から率先して引き受けることで、より家族内のコミュニケーションを良くして行くことができるのです。
ポイント3:仕事部屋(スペース)を持つ(適度な距離感を持つ)
そうは言っても、ずっと同じスペースで近い距離にいると、どうしても衝突しやすくなるという事も現実です。
どんなに仲が良いパートナーでも違う個性同士がずっと近くにいれば、どうしても多少のギャップや衝突が出てきやすくなります。
そこで、3つの目のリモート時代に家族とより良好な関係を築いていく為のポイントは、「仕事部屋(スペース)を持つ(適度な距離感を持つ)」という事になります。
物理的に可能な形で仕事スペースを確保し、仕事中は適度な距離感を持つ事が大切です。勿論家の造りなどの条件は様々なので「できる限り」というのがポイントですが、部屋を分けたりシェードやパーテーションで区切ったりして、意識的に距離感を持つ時間や空間を設けましょう。
ある程度の距離や空間を離す事によって、結果的により良い関係を築いたり、関係をキープする事ができます。
私の場合も仕事部屋を設けて、意識的に妻や子供と距離感を持つ時間を設ける様にしています。結果、仕事以外のコミュニケーションを取る時間の時には、とても仲良くて楽しい良い家族関係を築く事ができています。
この度、リモートでの会社経営・チーム運営を続けてきた中で得られた知見や実践例をまとめた書籍『テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書』をマイナビ出版さんから出版しました。
ぜひ、テレワークを導入される皆様の、より良い職場環境作りや、より楽しくて幸せなチームコミュニケーションの一助になればと心から願っています。
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