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11/2 林家つる子独演会つる子の芝浜

会場 かつしかシンフォニーヒルズ
アイリスホール

◯開口一番 
三遊亭歌きち  初天神
◯林家つる子  やかん
◯林家つる子  箱入り
    中入り
◯林家つる子  芝浜


開口一番は三遊亭歌奴門下の歌きちさん、まだ前座さんのようだが、小気味良い喋り方上下もはっきりしていて気持ちが良い

22年入門だがかなりレベルが高い
3年くらいで二つ目になるかも?

少し前の別の寄席の最中につる子師の携帯音が鳴っていたエピソードが受けていた(笑)

終演後グッズ販売に勤しむ
つる子師匠、健気だ😊
翌日のXの投稿より
ギャラリーがあるので少し覗いてみました



さて、「つる子の芝浜」は、女房のおみつと勝五郎が、出会うところから始まる

大家さんの家に商いに来た勝五郎

おみつは勝五郎の一途でいなせなところに惚れ、やがて夫婦になるという設定だ

「この生きの良いアジの目、勝っつぁんの目にそっくり❤️」とうい箇所が大受け
勝五郎が芝の浜で財布を拾い、大金に気が大きくなり仲間にご馳走しまくる

そんな勝五郎が酔って寝込んだところに、仲人である大家に相談に来た場面からの展開

ここで大家とおみつが勝五郎をどうしたら大金に惑わされず、真摯に仕事に向かわせるか、のやり取りがある 

このあたりがつる子師の苦労したところかと

おみつが「私がいっ時早く起こさなければ、あの人は真面目に河岸に行ったのに………   夢だったら良かったに………」と泣くと、

大家が「なら拾ったのは夢だったことにしよう!」と提案

3年後の大晦日。
おみつが嘘をついた経緯、もし嘘が明るみになると勝五郎から離縁されるのではと悩んだ心情を吐露する

このあたりの場面が一番ジンと来たなぁ❤️

おみつは奉行所に届けて1年後金が公になったが、離縁が怖くて話せなかったのであった

思い切って離縁を覚悟し経緯を話す

勝五郎はおみつの心情を慮り文句ひとつ言わない 

そればかりかおみつに感謝し、円満な結末を得る

つる子師が通常の芝浜を聴いて、納得が行かなかったところを、従来の設定を変え、女房のおみつの心情を描き出し、創作したのだ

客席の反応も良く、クライマックスの場面では、水を打ったような静けさ つる子師がどう演じるか全体で唾を飲む、という感じだった

つる子師は「この芝浜はもちろん完成ではなく、進化していきます!」と力強く宣言していた

また来年の冬「芝浜」がどんな形に進化している楽しみだ

つる子師の熱い「想い」が伝わる芝浜のあっという間の1時間でした

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