話題のライドシェアってなに
◆ライドシェアの基本情報
01.ライドシェアとは
ライドシェアは文字通りride(乗る)とshare(共有)ということを意味する。
簡単に言うとライドシェアはアプリ上で「ドライバー」と「同じ目的地に行きたい人」をマッチングさせて相乗りをするサービス。
02.ライドシェアとカーシェアの違い
ライドシェアは上記にも説明した通り、ドライバーと同じ目的地に行きたい人をマッチングさせて相乗りさせるサービス。
一方でカーシェアリングとは「個人・事業者」が所有する車を貸し出すサービスのことです。レンタカーのように見えますが、比較的低価格で利用できるなどのメリットがある。
◆ライドシェアのメリット・デメリット
01.メリット
ライドシェアのメリットはずばり料金にあるだろうと考えられる。ライドシェアは認可制で料金を決めるタクシー業者とは違い値段もその都度設定ができるため、タクシーと比べると値段が安くなるというメリットがある。さらに同じタイミングに同方向に向かう2人以上のお客さんも乗せられるためより効率的でコストを抑え都市の交通課題にも貢献ができる。
02.デメリット
一方でデメリットとしてライドシェアドライバーによる利用者への性的暴行や殺人などの事件が起きる可能性もあり安全性と責任について懸念がなされている。実際に海外でも起きているのが現状である。他にもドライバーの飲酒、薬物使用やタクシーとは異なる民間の人が行っているため運転への知識や技術力不足、事故が起きた際の保険適用問題などが上げらている。
ここからは私見となりますが、これらを未然に防ぐためにもライドシェアを解禁すると同時にしっかりとした法整備や議論というのが必要になるとなると推測できる。
今あげたデメリットの中の安全性についての話などは今ある個人タクシーは企業ではないが責任も取っているためライドシェアを行ってもそこまで安全性への懸念が強まるということは少ないと考えることが出来る。
◆日本におけるライドシェア
01.現行法によるライドシェアの規制
日本では現行法だとライドシェアを行うことは法令で禁止されている。道路運送法78条が、原則として自家用自動車を「有償で運送の用に供してはならない」としているからである。
タクシー事業を行う場合には法令による厳しい規制を受けることとなる。タクシー事業に新規参入する場合には国土交通大臣の許可を受ける必要がある。料金も認可制であるためタクシー業者が料金を決めることは出来ない。ドライバーは「二種免許」という専用の免許を取得した人でなければならないなど様々な厳しい規制がある。
02.ライドシェアの規制緩和
菅義偉前首相を筆頭とする政治家らからはライドシェアの導入について意欲的であり岸田文雄首相からもライドシェア解禁などを検討しているとも述べており自民党を中心にライドシェアに意欲的であると見られる。
上記の記事が出て年内をめどに方向性を決めるそうなので数年後にはライドシェアをするのは当たり前になっているかもしれない。
ではなぜ日本でライドシェアが必要であるという議論が巻き起こったのかについて見ようと思う。
03.なぜ日本でライドシェアは必要?
日本では訪日外国人旅行者数が2011年以降は毎年増加傾向にあり(コロナ禍を除く)日本の大きな外貨獲得産業の1つでもある。
上のグラフからも分かるように2030年政府目標では15兆円規模の成長を見込んでおり、訪日外国人によるインバウンド消費は今後の日本経済の中でも重要である。
そのような状態の中日本では現在タクシードライバーの人手不足というのが問題になっている。これを解決しようということでライドシェアを導入しようと議論になっている。以下はタクシードライバー人数の推進についてのグラフである。
つまり日本でさらに訪日外国人観光客が移動するためのタクシーが不足しているためより快適に過ごしてもらいより日本国内で消費をしてもらうために、今回導入を検討しているというわけである。他にも地方に行くとタクシーが少なくタクシーを捕まえるまでに時間がかかること多くある。そのため今回のライドシェア導入は地方の救済にもなる得る可能性がある。
◆海外でのライドシェア
01.世界各国のライドシェアの状況
現在Uberは70カ国1万以上の都市で様々なサービスを展開しており、そのうちの33カ国でライドシェアの事業を行っている。
ライドシェアは海外では主に2つの型の法制によって成り立っている。
TMC型のPHV型の違いと言えばプラットフォーム事業者が管理しているか、規制当局が管理をしているのかの差でしかない。日本ではUber等のプラットフォーム事業者の参入により法整備を進める可能性が現在は強いと見られている。
02.乗車中の犯罪数
ライドシェア導入のひとつの不安材料としてはライドシェア利用中、乗車中の犯罪と事故の危険性について危惧されている方も多いことだろう。
ライドシェアは実際に以下のような犯罪等が起きている。
このような事件等が起きておりある程度の危険性というのは考えられる。しかし犯罪件数で見るとライドシェアによる犯罪発生率は低い。ライドシェア(米国)は日本のタクシーよりも犯罪件数は多い。だがそもそも日本と米国では治安の度合いが違うことは頭に入れる必要がある。
◆私見
この記事を書いている数日前にも2024年4月にはライドシェアを一部地域で解禁するという記事も出ているためそこでの結果によって日本全国での利用を検討すべきだと筆者としては感じた。ライドシェアはタクシー業界の人手不足も解消ができると感じられるため、実施は早急に素早く行うべきだと感じた。岸田政権にはこの課題を早期解決を目指し方向性を示すことが求められているだろう。
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