「バーテンダー」 詩作046

とある地方都市の繁華街
老舗といわれる
オーセンティックバー
バーカウンターに座って見る景色
色とりどりのお酒の瓶が立ち並び
背筋を伸ばしてシェイカーを振る
お酒の飲み方も知識もない私に
長い年月を掛けて教えてくれた

あなたのおかげで
年相応に
バーカウンターに座れるように
なれたと思う
あなたのおかげで
BARでの飲み方も
覚えられたと思う

あなたの一杯を頂くことは
もうできないけれど
お店の記憶は
心から消えず
お酒を飲むたびに
想い出すのだろう

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