大学受験って今こんな感じ。その3
2020年4月から長男が関東方面の国立大学へ進学することになりました㊗ ここまでいろんな手続きがありましたが終わりに近づいてきたので、いろいろ備忘録的に書いておきます。何本かに分けて雑多な記録になるので興味のある部分だけ読んで頂ければ幸いです。
志望校を選ぶには
推薦などで進学先の決まる友達もちらほら出てくる中、12月中旬には高校で
三者面談が行われそこで最終的な志望校を確認・決定しました。
ここまで私は学校選びや勉強など、受験に関してほとんどノータッチ。
男の子で思春期で受験生。女親が口をはさんで良いことなんて一つもないと
確信していたのと、まぁこの子なら自分で決めて進めるだろうと信用していたのとでほぼおまかせ状態で12月まで来ました。
途中、何度か具体的な志望校名を出してあーでもないこーでもないと話したことはありましたが、片手で数えて余るくらいの回数。
ですが私は一貫して「自分が『これについてもっと深く勉強したい!』と思うことをはっきりさせて、それができる所に行きなさい。」ということ、「安易に志望校の難易度を下げるな。」とこの二点だけ主張しました。
一つめ、結局大学生が勉強のモチベーションを保つのに必要なのは「自分の欲求」に従うことだけだと思うのです。年齢的にもそういう領域に入っているはずで、中学生や高校生までとは違い誰かに言われたからとか皆がやってるからとかでは続かない、己の真の欲求=学びたい!という欲求でしか大学では充実できないはずです。
二つめについては、来年からの大学受験が大きく様変わりするのを受け、最後のセンター試験を受験するこの学年は異常に見えるほど「超・安全志向」だったのが非常に気になったからです。
その中ではむしろ逆張り、多少不安要素があるとしても自分が受けられる一番上のレベルで志望校を選べ!!世の中ギャンブルやで!ってくらい煽らないと平気でどんどん志望校を下げていく、そんな雰囲気でした。なにせ塾の先生にも「おまえたちは冒険するな」と年度当初に言われたそうですから…
ですが、長男も大筋では私の意見には同意しており親子でがっちり握手…
はしませんでしたが、同じ方向を向いて進もう❕という感じでした。
志望校決定 ~超安全志向のはてに~
センター試験には各校・各学部のおおよその合格ライン(900点中何割とれたか)があり、受験後の自己採点の結果から二次試験の願書提出先を決めます。そのラインに足りていなくてももちろん志望校を受験することは可能ですが、不合格になる可能性は高くなります。
そのため、願書提出の時点で当初の志望校より難易度を下げるのが「必勝のセオリー」となり、前期・後期と同じ志望校で二次試験を受けることも出来ますが、必然的に後期はより狭き門になるため、後期ではさらに難易度を下げた志望校にするのも「最後の手段・必勝のセオリー」ということになります。
さて、12月の最終確認では多少の無理めで第一志望を設定した長男でしたが、センター試験でほんの少しだけ想定のラインに届きませんでした。
そこで長男は「超安定」へと大きく舵を切ることを選択し、私の意向とぶつかることに。この受験の中でたった一度の親子激突です。
自己採点で1%足りてなかっただけでそんなに下げる必要ある?
もう少し探してみたら他に学校あるんじゃないの?
ダメもとで前期受けてみたら?受かったら儲けもんだよ!
下げるにしても後期まで頑張れば?
ことごとく却下されました…;つД`)
長男曰く、
たかが1%というが点数に直すと30点以上足りてない
自分が行きたい学部は特殊だから受けられる学校が限られている
前期(二次試験)で相当いい点取らないと合格なんて無理
後期になればもっと難易度の低い学校にしないと合格できないよ
うーん…一理いや二理も三理もある。もっと熱くObjection!したかったけどいまどきの受験情報に疎い母はすごすご退散するしかありませんでした。
ここで初めて受験についての不勉強を後悔することに…
自分の勉強したい分野で純粋に選ぶと受けられる学校が限られる=選択肢が狭くなる、というのはものすごく理不尽だな~と感じました。まぁそもそも第一志望に行けるだけの実力を付けておけばよかったんでしょうけれども。それにしても、ここでも高校の文理選択の時と同じように「これが高等教育なのか?!」と疑問が湧いて眠れなかったり。
前期二次試験!祝!合格…なんだけど
やっぱり「長男め!安パイ選んだな!!」という感が拭えないままでしたw(長男よ、ごめんね)
実は「センター利用」というシステムで受験した私立大学も2校合格していましたが入学手続きをせず、さらに後期試験の願書も提出していなかったので、この前期試験が不合格の場合は打つ手なし!崖っぷち!の状態で合格発表を待っていました。←せめてものギャンブルw
どうせ合格するんだろうな~と思いつつもそれでも「落ちたらどうしよう…」と思う瞬間があり、長男自身もそれなりに緊張と不安の10日間だったようなので、合格が分かった時はホッとしたのも事実です。
でもその裏で「落ちろ~落ちろ~落ちてもいいぞ~」と念じていた私も存在します。もちろん合格するのが本人は一番嬉しいでしょうが、仮にダメだったとしても専門学校でも留学でもその他の進路でも、その時に選べばいいと思っていたからです。(浪人して日本の大学を再度受験はちょっと違うかな、と思ってこっそり留学先をピックアップしたりしてました。)
例えちょっとつまづいても、人生に選択肢はたくさんあるよ、と示してあげるいいチャンスだったのにな~と今も思っています。
まとめ
前期ですんなり国立大学合格を決めた長男は、親孝行な息子で本人も明るく大学生活を心待ちにしています。後期まで頑張った末に3月末ぎりぎりでやっと進学先が決まったり、それでも浪人する結果になったりする友達も多くいる中、本当に幸せなことだなぁと思っています。それもこれもすべて長男が自分で情報を集め、考え、出した答えに従った結果です。
現在の大学受験のシステムにあまり明るくない(そして敢えて情報収集もしなかった)母親としては、「万が一の時のバックアップだけはしてあげよう!」という気構えだけは万全でいたのですが、それも要らなかったな~とちょっと肩透かしを食らった感じです。
結局、見守っていてあげれば自分でなんとかやっていけるくらいには成長した姿を見ることが出来て、親としての「合格通知」をも戴いたような気持ちになりました。