デザイン経営のススメ
本日のSSD活動はXデザイン学校Day2です
SSDとは Sustainable Survival Design のことだ
生き残るためのデザインをしようということだ
Day2講義の話
今日はXデザイン学校Day2でした
外部講師の方の話がメインでしたが
興味深い話が多くあり、眠くなりませんでした
眠くならない、は自分的超絶褒め言葉です
今日の話の中にも色々と普段考えていたり
実践していたり、苦汁をのんでいたり、
諦めて冷静になっていたり、と様々な要素が
入っている話が展開されました
自分的イメージをキーワードにする
全体的な印象を一言にすると
タレントマネジメントと経営システム論の重要性
といったところでしょうか
デザインマネジメントとブランドマネジメントで
付加価値を作るというテーマがあり、
デザインはユーザー理解、ブランドはコアの価値化
であり、この2つをマネジメントメカニズムとして
融合することで事業成長を図るという話です
マネジメントとは
マネジメントというワードが出ると
いつも思い出すことがあります
デミングの経営システム論です
書籍は古典と言われるくらい古いものですが
自分が経営システムについて学んだ最初の一歩は
デミングでした
トラブルや改善の余地がある時は
94%は会社のシステムの問題、つまり経営者の責任
残り6%は特殊要因である
という話が出てきます
これを裏付ける実験として、赤いビーズの話があり
ここで人とプロセスに対する示唆が得られます
マネジメントメカニズムを確立するには
仕組みとそれを遂行できるタレントが必要になる
両方必要で、どちらも欠けてはならないです
これは最近の話でもなく普遍ですが
100年前であればタレントひとりが世の中を変える
ことはできたかもしれませんが今は難しい
KPIのあれこれ
講師のその後の話でまたハマるのですが
人間中心だとしてもMBA的な6つは必須であると
事業/ブランド戦略とデザインの融合
経営会議の刷新
デザインカルチャー改革
デザインリーダーシップ
R&Dプロセスの改革
KPI/データとIT戦略
日本の企業はKPIと事業損益が非連動だったりする
というような話もありました
これはその通りです
KPIがKPIでないことが多い
KPIが大量にあり、同じ方向にたどり着くための
指標になっていない
先行指標でもなく、遅行指標でもない
では、こういう大量のKPIはいらないのか?
と聞かれることが多いのだが
正解は、KPIとしては不要だ、だ
KPIではなく、数値管理項目だ
KPI状態を可視化するための補助情報である
改善が必要か否かは見えなければ始まらないので
当然それを補助するための情報が必要であり
KPIとしているほとんど全てのものはこれにあたる
やってるつもりのユーザー理解
こんな話題もあった
デザイン会議の中で
ユーザー視点で考えて何ちゃらかんちゃらみたいな話…
そういう話をしている人はみんな、自分では
ユーザー視点でちゃんと考えられていると思っているが
絶対に考えられていないことがあったりするよという話
その通りだなと思っている
自分も仕事上、UX検討している専門チームの話を
聞くことがある
結果的にこういう機能がユーザーには必要なので
という話が本当に多くあるのだが
大体ユーザーが必要とは言っていないし
インサイトとして仮説があったりするわけでもない
これはこの担当のスキルの問題もあると思われるが
真因は会社のシステム(それで許されるプロセス)だ
と余談は置いておくが、
こういうとき、自分からはシンプルに質問をする
ユーザーにとって必要なのですよね?
だけだ
こんな回答がくることがほとんどだ
そうです、XXという情報なのでユーザーはYYという
使い方とすると考えられるので必要です
ん?
1ミリもユーザーは出てこない
それどころか下手すりゃ完全なプロダクトアウトである
こういう時、会社を揺るがすようなケースでなければ
これを提供するためのコストとプロジェクトリスクを
伝え相手が責任を負う情報提供をしてクローズだ
猿に丁寧に教える時間はムダだ
それより有効に時間を使う方が会社にとって有益だ
下書きをしたことがないので相変わらず脱線するが
ふりかえりメモなのでこれで良い
KPIから言語化へ
KPIの話題で思い出した
ちょっと面白いなと思った話もあった
これまではKPIで強制するやり方
今は言語化をするようにしていると
言語化をして自分たちがやりたいことに合っているか
点検をするようにしていると
報酬に直結するものではないが、会社に文化や思想を
浸透させることに役立つのだと
しかも副産物も出てくる
これをやろうとすると今の自分たちには出来ないよね
という話があれば、これを経営に進言して変えさせる
というボトムアップの流れにつながる可能性も出てくる
この副産物は大企業だと大体潰されるのがオチだが
前述もした、見えるようにする、という意味で
ムダではない情報に昇華させることは可能だと考えられる
進言して許可されなかった記録を残すことが大事だ
前述したこの話に回帰する
事業とデザインを融合させる、に対する
会社のシステムの問題、つまり経営者の責任がここにあった
ということを見えるように記録しておくのは大事だ
経営者とはどういうことか
経営者は大変だ
そうそう、こんな話があって、これもバチっとハマった
経営者とアスリートの違いって何?って話
経営者は試合ばかりしている
アスリートは練習して休息して試合をする
これはその通りである
ただし、では練習して休息すればいいのか
というとそういうという話ではないと考えている
経営者は24365で会社のことを考える人だ
それ以外は会社のシステムの問題を作る
ここは前述の通りだ
この春、役員になった同僚にも
そういうメッセージを送った
試合ばかりしている、という表現はいいなと思った
次同じシーンがあれば、使わせてもらおう
常に成功するために訓練を
自分のチームにはアスリートで表現したことは
なかったが、同じような話を消防士を例にして
よく話をしている
消防士はなぜ火に飛び込めるかというと
毎日のように訓練してしっかり休んで
恐怖を力に変えてここぞというときに集中する
訓練をしないでできるようにはならない
仕事は休息しないとできない
そういうふうにやっていこうよと
研究テーマの話
自分の研究テーマの話をメモしておく
テーマはタイトルの通りSSDで変わりはない
生き残るためのデザインである
やっていること
今やっていることは、インプットとアプトプット
を繰り返しているのだが
そのインプットがなぜ必要と考えたかが
わかるように簡単にマインドマップにしていこうと
思っている
目指す先を具体的にする
もう1つは、目指す先を具体的にするということだ
で、決めた
「空間デザインx自然」と「昆虫学キャンプ」だ
これを実現できるようになるための知識を
身につけていく活動にしようということだ
要するに Apple Vision Proの世界だ
というのも、
もう5年くらい前になると思うが
大きな公園でひとりで虫採りをしていた(趣味だ)
知らん子供たちが寄ってきて自分が採取した虫を見て
羨望の眼差しを向けたのだ
そんなピュアな羨望の眼差しを受けたらたまらん
採取した虫は喜んであげた
それはまぁいいのだが
その時に知らん子供たちとの話で、虫がいる場所が
ケータイで簡単にわかるといいのにね
って言ってたので
ドラゴンレーダーみたいな虫レーダーみたいなアプリが
あるといいよなぁって話をしていた
そんな金曜夕方の優しい風の中
虫採りする子供が増えるといいなとふと考えて
そんなアプリを作りたいって考えたことがあり
簡単な製品メモとして残していたものがある
これをリニューアルできるといいと考えた
実空間で虫がここにいたよと分かったらいいなと
それが本当にそこにいるかのように
バーチャルな世界で視覚的に見える
リアル=自然に触れることは
人間が進化するためのうまみ調味料みたいなもんだ
自然の方が、人間が見ている世界の何億倍も
壮大なことが起こっている
そして虫の世界もそうだ
虫はこの世の中で一番繁栄している分類群らしい
人間が絶滅した先も彼らは生き続ける可能性が高い
ここには色々な気づきがある
まぁ気持ち悪いという感情はわからなくもないが
そのあたりは・・・後で考える
リアルを大事にすることはサスティナブルにも繋がる
つまり自身のSSDにも繋がるわけだ
そして、この先の時代のデザインは平面ではなく
この方向に進む可能性を本気で感じている
目と手で空間にある情報を操作する
という挑戦的なデザインは刺激的だし
早く触れておきたい(高いのが目下の問題だ…)
VPがすぐに広がることはないだろうが
逆に絶対に消えることはない世界でもあるだろう
平面のデザインでもなく、人間の都合良いリアルでもなく
無知だからこそ最初からここに向かえるのは
自然に感じているし、強みになる気もする
そもそもデザイナーという職種になることもない
SSDをしたいだけだから
この後どうするか
いつも通り計画はしないのだが
目指しているのは、そのアイデアをイメージにして
落としておくところまでできればいいなというのと
1部品でも少しプロトっぽい現物ができるのを
まずは目指そうと思っています
ただ、デザインツールから学ばなくてはならないので
相変わらず先は遠そうだ
なお、
ほとんどのスライドはムダの産物だと思っているので
資料はできる限り作らないので落とし方は今後考える…
ふりかえりメモはこれで終わり