見出し画像

【2】スーパーゼネコンのサービス残業 

月1でその月の学びを投稿していこうかなと考えているリトルポパイです。
さて前回の投稿では何も知らない新人でしたが、GW後から少しづつ仕事が割り振られるようになりました。毎日学びが多く、CADを使い始め、いよいよ設計図・施工図・配筋図の知識を求めらる場面が出てきました。生コン打設で「ハイ、OKでーす!」と大声で伝えたりと体育会系な側面はありますが、鉄筋の荷重も考慮したりと理系的な脳も使い始めました。

最近の発見ですと、お客様である発注者にペコペコするものだと思っていましたが、発注者の方は意外と我々に寄り添うスタンスでした。私の本当のお客様は上司であることに気づき、会社というものを実感しております。上司である所長や工事長に煙たがられないよう残業しすぎないことも大事っぽいです。

今回は36協定と絡めた現状の残業時間・残業代について触れたいと思います。
※現場により異なります。フィクションだと思って読んでください。


基本的な1日のルーティーン

6:00 起床
6:50 寮を出発
6:55 事務所着
7:00 現場入り
8:00 朝礼〜
17:30 事務所に戻る
19:00〜21:30 寮に帰宅
23:00 就寝

先輩方には7:00起床の方もいますが、
自発的になるべく早く出勤してその日の発注者立会い検査の用意、雑務などを行うようにしています。(いつまで続くことやら)
クレーン車の搬入業務を7:30からすることになっているので、7:30〜会社始業時刻までは残業時間となっています。
平日は起きて働いて食ってネットサーフィンして寝る生活ですね。
寮で用意されている食事はかなり美味なので、同期と駄弁りながら1時間くらい食堂でゆっくりします。

上記を見ていただければお分かりですが、残業はおおよそ1日3〜5時間ほど行なっています。(18時台に帰れる日もある)
5月はGWがあり出勤日数が少なかったため月残業時間は45時間ほどに収まりますが、6月は越える可能性が極めて高いです笑
1年目の残業代の時給は約2000円なので日によっては、残業代のみで1日1万円近く稼いでいることになります。。
こう聞くと無尽蔵に給料を稼げるような気がしてきますよね。しかしそれは数年前までの話で、今後は不可能です。
今後は残業時間を月80時間以内にはどうしても抑える必要があります。

36協定により(みかけ上)減る残業時間

いままで建設業、自動車運転業務、医師などは残業上限が規定されていませんでした。会社の先輩曰く、数年前は月残業150時間を行い、しっかりその分の残業代を請求できていたそうです。そのため20代半ばで手取り50万ほど貰っていたとのこと。
しかし遂に2024年から建設業においても36協定が適用されます。とはいえ特別条項付き36協定なので他業界より残業時間の上限が高くなっています。


厚生労働省「働き方改革関連法解説」より

建設業が2024年より遵守しなければならない36協定特別条項は以下のとおりです。


★時間外労働が年720時間以内
★時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
★時間外労働と休日労働の合計について、
「2か月平均」「3か月平均」「4か月平均」「5か月平均」「6か月平均」
が全て1月当たり80時間以内
★時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6か月が限度

厚生労働省「働き方改革関連法解説」より

上記をすべて満たす残業時間を考えると
45時間×6ヶ月
75時間×6ヶ月  年720時間

が適切な最大申請残業時間?となります。
それを超える分については、今後はサービス残業として働かなければなりません。もちろん80時間以上の残業も可能ですが、次の月は40時間未満にするなどの調整をしなければなりません。最強メンタルの新人であれば36協定を気にせず、しっかり80時間以上の残業時間を申請できるかもしれませんが、現場の所長のメンツに関わることなので、私にはそんなことは出来る気がしません。。。
また例えば月48時間残業した場合、たったの3時間オーバーで年間6回使用できる45時間以上カードを1回使うことになり勿体ないため、45時間として過小申請する先輩も多いと聞きます。

【36協定】スーパーゼネコン各社の対応

36協定をなんとしても達成しなければならない大手ゼネコン各社、2024年度以前から100%達成しようと試みています。残業代が規制されることに不満を持つのは労働者です。そのため各社はベースである基本給の引き上げを行うことで、給与水準を保とうとしています。近年毎年行われる初任給の上昇はもちろん、全役職のベースアップを行なっています。
そもそもの残業時間を減らす試みも数年前からはずいぶん進んでいるそうですが、以前を知らない私にはその変化がわかりません。。

入社1年目の想定年収


時給2000円とすると月の残業代は
45時間×2000円=9万円
75時間×2000円=15万円
となり、おおよそ8万〜15万円が月の残業代となります。上限残業時間ギリギリまで申請することはないと思うので、よって1年目は平均で月給35万円ほどとなりそうです。ボーナスを加えると見込み年収450〜500万円ちょっと
低食費・家賃光熱費等発生しないことを加味すると、不満はありません。


まとめ

この業界は残業ありきで業務が行われています
しかしどうしてそうなるのかを語るには入社3ヶ月目にしては時期尚早すぎるので、数年後に語りたいと思います笑
私は業務量も少ないので現状サービス残業が発生することはないですが、75時間以内に終わるよう工夫を考えていきます。

今回はネガキャンのようになってしまったかも知れませんが、私は割と充実して働いています笑
なおNOTEを久しぶりに覗くと1000プレビューを超えていたので、少し創作意欲が湧きました笑
ぜひとも、いいねやフォローをお願いいたします。
次回はこの仕事の楽しい部分などを伝えていけたら良いですね。

◆key word
建設業、ゼネコン、スーパーゼネコン、スーゼネ、大手ゼネコン、竹中工務店、大成建設、清水建設、大林組、鹿島建設、36協定、残業、サービス残業、残業代、年収、月収、月給、24卒、25卒、26卒

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?