【3】目指せ?JTC窓際族
入社3ヶ月目の残業時間は50〜60時間に落ち着いたリトルポパイです。
6月中旬は21時頃退社とそれなりに忙しかったのですが、それを乗り越えると1週間17〜18時退社となりワークライフを楽しむことができ、働き方改革が浸透しているのではと実感します。
前回の投稿ではネガキャンをしたので、今回は楽しい点を伝えたいですね。
最近ついに私主導の測量が始まりました。測量図を作成し、自分が目印をつけたところにモノができると想像すると技術屋であることを実感します。
また、コンクリートの管理を行なっており、出荷工場(プラント)に必要なコンクリ量を発注しています。コンクリを過剰に発注してしまうと平気で10万円以上を無駄にしてしまい、足りないと職人さんの待ち時間分の人件費が余計に発生します。構造物の体積計算と当日のコンディションからいい塩梅の量を判断する瞬間がそれなりに面白いです。大金を新人に任せられるあたり大企業だなと感じます。
さて大手ゼネコン5社(スーパーゼネコン)は日本の昔ながらの大企業といえます。ネット上ではこのような日系大手企業を”JTC(Japanese Traditional Company)"表現し、この単語が常用されていることを知ったのですが、JTCでは「仕事デキない方がオトク」と聞きます。
本当でしょうか? (以下個人の見解。フィクションだと思って読んでください)
仕事がデキない方がオトク?
大学時代遊び呆けた私は知識もなく、要領のよい人間でもないため、同じ仕事でも当然上司の方が短時間で終わります。数年経ち同じ年齢になったとしても、私は上司の仕事水準まで到達しているとは思えません。しかしおそらく給与水準は同程度になると思います。なぜなら年功序列だからです。
現状の私は成果を出していないにも関わらず無駄に残業時間の多い人間です。
つまり仕事がデキない人間も救われる給与形態になってしまっています。
(クビになる可能性も極めて0に近い)
さらに現場での仕事に向いていなかった人は会社の内勤業務に回されます。会社の利益の源泉である現場、タフな人間は現場に回されます。内勤は各地方の支店や東京本店などの街中に配属され、割とホワイトな労働時間と聞きます。私の現場仕事がデキる上司は入社してから都度内勤を希望しているのですが、内勤に回される気配が微塵もないとのことです。仕事がデキるほど仕事が降ってきます。
もしかしたら仕事がデキない方がいいのでは?と新人ながら思ってしまいました。
結局、環境ゲー
ペーペーながら月給30後半と、時給1000円アルバイトに比べると、今の環境は実力以上の給与をいただけていると思います。(そもそも実力とは?)
学生時代、今以上に働きストレスを感じる環境に身を投じていたことがあり、時給換算300円の時もありました。その経験から給与は当人の能力というより、環境に依存していることをヒシヒシと体感しました。環境というのは業界業種などのビジネスモデル、経営陣の人件費に費やす姿勢が主です。
一般に労働集約型よりも知識集約型ビジネスの方が、1人当たりの売上高・営業利益が大きくなりやすいため給与もその分多く支払われる場合が多いと思います。建設業という業界自体は決して知識集約型ではなく労働集約型です。しかし我々の業種は利益最大化のために無駄なく最小限の人数や時間を工夫し、工事を竣工させる知識集約型要素も多含にある仕事といえます。
ちなみに施工管理業において仕事ができるとは、4大管理(品質•工程•原価•安全管理)に沿って生産性を最大化させられることと言えそうですが、それらの管理業務は細分化し、様々な能力の総合格闘技となっています。この仕事はエンジニアとして求められる技術力以外にも多くのスキルが求められるため、一般的には忙しい職種となります。
以上より大手ゼネコン社員の給与は法律により支払わなければならない残業代と元請けとしてのビジネスモデルにより高くなっています。なので仕事がデキずとも比較的高い給与をいただける構造になります。
まとめ
仕事がデキない方が良いのではと考えましたが、管理業務が上手ければ労働時間も限りなく減らすことができます。さらに現場で40歳で1200万円の上司達を複数名確認しているので、現場で頑張り続ければ平均よりも高い給与がもらえるかもしれません。おそらく年収1500万円以上を目指すなら現場で頑張ることが望ましいと思われます。
他業界や他職種、自営業と比べて弊社はどうなんだろうと寝る前に考えたことがあります。弊社よりも労働時間が短くストレスフリーで高給な企業もあるでしょうし、労働者としての時間を他のことに向ければ、サラリーマンの限界を突破できるんじゃないかと頭をよぎります。しかし現状にそれほど不満はありませんし、就活時に入りたくて自分で選択した結果です。JTCに一度入ってしまうと居心地は悪くないため離れられないという声もわかりました。
結論、今はこの会社で必死に頑張ります。とはいえ必死に仕事をしても出世できるとは限らず、大きな失敗をする可能性もあります。窓際族は目指すものではなく、メンタルブレイクや本当に不向きだった際に行き着いてしまうスタンスで仕事を頑張りたいと思います。
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※迷走していましたが、スーパーゼネコンより大手ゼネコンと表記した方が伝わりそうなので今後は大手ゼネコンと表記します。
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