Gewürztraminer
ゲヴェルツトラミネール
こむずかしい名前ですが、ブラインドテイスティングでこのワインほどわかりやすいワインはないかもしれません。ブドウで造っているのに「ライチ」を思わせる香りがします。その華やかさは、忘れられない香りです。
ワイン
ゲヴェルツトラミネールは、ライチ、バラ、香水のようなとてもインパクトのある香りがします。また、香りの印象とは逆にドライなワインが多く、オイリーな感じのワインもあります。フルボディでアルコール度も高く、酸味は低いものから中程度のものが多いです。ワインでアルコール度が高いと言うのは、14パーセント以上のものを「アルコールが高いワイン」と言います。
ゲヴェルツトラミネールを使ったワイン
多くは、フランスのアルザス、もうすぐドイツと言ったあたりで造られています。アロマティックな品種なので、ステンレスタンク、または、樽の香りがあまり付かないように大樽で醸造されることが多いです。また、コンクリートタンクを使って醸造されることもあります。アロマティックな品種は、ブドウの香りを大切に造られます。また、香りを引き出すためにブドウの皮との接触時間を長めにしたり、酸素に触れないように気を使って、造られることも特徴のひとつです。早飲みワインですので、買ったらすぐにいただきましょう。
お食事
よく冷やしたゲヴェレツトラミネールを、少し大きめのワイングラスに注ぐことをお勧めします。しつこいようですが、アロマティック品種ですから、いい香りを思い切り楽しんでみてください。
豚肉の煮込みにザワークラウト、リエット、パテやテリーヌ、
生ハムと季節の果物、今なら、洋梨や柿を合わせると贅沢。
白いお肉が合うと思います。
きのこを使ったペーストなどもいかがでしょうか。
甘口ワイン
実は、ゲヴェルツトラミネールには甘口も存在します。こちらは、少々高級ワインです。Vantages Tardives ヴァンダンジュ・タルディブ(遅摘み)のブドウです。ブドウの糖度を上げるために普通のワインを造るブドウよりも遅く収穫します。
ブドウを選んで収穫するので、手摘みです。アルザスでは、秋にお天気がいい日が多いのでこのような作業が可能なのです。この甘口ワインには厳しい規定があり、4種類のブドウだけしか使えないし、糖度も決められています。必ず「手摘み」で収穫しなくてはなりません。デザートに甘口ワインも冷やしていただくのは、なんとも贅沢な時間です。
他の国でも
他にもオーストリア、最近では、アメリカ、イタリア、チリなどでも造られているブドウです。アメリカでは、アルザスよりも温暖な気候を生かして、アルコール度高めでトロリとするのではというようなゲヴェルツトラミネールなど様々なスタイルのワインが造られています。チリでは、大量生産の安価なワインもそれなりに美味しく造られています。変わったところでは、今、注目のイスラエルのワインもあります。
Happy Thanksgiving ! Cheers!
本日もお読み下さいまして、ありがとうございます。