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どちらを向いて、働くの?

あなたは、どちらを向いて働いていますか?
「上司」ですか? それとも「お客様」でしょうか?
「仕事場」は、多くの時間を費やす場所です。
少しでも居心地のよい、
働きやすい時間を過ごせるといいですね。


はじめに

いろんな国、世代の違う、環境も違う、
しかしながら、
同じ会社で働いているなら、共に働く運命です。
クセがあるに違いない、
自分もきっと、他人からみれば異星人です。

1.空気なんだか、雲行きがあやしい?

仕事は、
上司の評価をあげるためではなく、
お客様、
クライアントのためにするものだと思っています。

ある機内での出来事ですが、
なんだか雰囲気が怪しい。
搭乗中もお客様を案内するより、
違うなにかを気にしている様子が見受けられました。

お食事サービスが始まって気づきました。
上司が気になって仕方がない、
怒られないようにしなくてはならないという空気が満載なのです。
「気」が、上司の方に向いていて、
大切なお客様に向いていないのです。
向いている方向が違うため、
お客様のご要望に気づけないのです。
本末転倒です。
悪い雰囲気はお客様にも伝わります。
あちらでも、こちらでもお呼びがかかり、
お飲み物をこぼしてしまう、
お客様の脚にカートをぶつけてしまう。
事故が起こるとお一人に時間がかかってしまい、
他のお客様をおまたせしてしまうことになります。
誰にとっても、よいことはありません。

ギャレーに戻っても愚痴も言えず、
ホテルで一人になるまで、
ツラいフライトタイムをこなす日々かもしれません。

2.ツラいはずのフライトが

一方、仕事時間も出来るだけ楽しみたい、
どうであれ自分の時間なのだからと考える人もいます。
そう思えば、8時間なり、13時間共に働く人と、
できる限りうまくやろうと考えます。
淡々と業務をこなすのもひとつですが、
「そのネイル、きれい」
「先週のおやすみは、どこか行ったの?」と、
たわいもないことを話しかけ、
楽しむためのきっかけを自らつくってみます。

意外にも興味の対象が似ていたり、
違いに大笑いしてしまうこともあるのではないでしょうか。
乗務員の雰囲気がよいと、
お客様にも伝わります。
実際、お客様がギャレーにいらして、
「このフライトに乗って、よかったわ」
「お仕事楽しそうでいいわね、こちらまで、
楽しくなった」
「また、乗務員さんたちが乗っている便に乗りたい」
と、おしゃっていただいたことは数え切れません。

チームは毎回違うので、このチームで働くことは、かなりの確率でないですとお答えすると、必ず驚かれました。
「え?いつも、このチームで飛んでるのかと思った」
「なぜ、こんなにチームワークがいいの?」


3.なにが違うかって

自分が機嫌よくいるために、
共に働く相手ともうまくやろうと、
おもしろがってしまう方法。
自分に実力がないから、
部下を従わせて、
自分だけの社内の評価を気にしながら働く人々。

4.どちらがいいですか

会社で働いているということは、
少なからず搾取されているわけです。
それならば、1分でも多く「自分」が心地いい、
機嫌がよくいられる環境をつくりあげていくほうが、
価値ある時間を過ごせると思います。

上司の皆さまも、上からの圧力などもあり、
いろいろ大変かと存じます。
頑なに自分の地位を守るのもいいですが、
「これから」の人々に、
少しでも心地よく働いていただくことを考えてはいかがでしょうか。
常識などという価値のないものに縛られず、
働いてみることをおすすめいたします。


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