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プロのこだわり
こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。
「こだわり」への憧れ
「プロ=こだわり」のイメージが強い。
新聞のテレビ欄に「巧」「技」「職人」の文字があると、それだけでその番組を見たいと思ってしまうぐらい興味深い。
「プロのこだわり」と聞くと特別なものであったり、特別な道具であったり「特別」なものだと思っていた。自分が「プロ」といわれる職業になれば憧れの「こだわり」を語れると思っていた。
いざプロとして仕事をしてきたら「こだわり」が持てると思っていた。それがいくら頑張っても「こだわり」が見つからない(笑)
いつしか「こだわりって何?」と疑問に思うようになった。
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POPライターのこだわり
有難いことに私にも「こだわりは何ですか?」と質問してくれる方がいた。しかし答えられなかった。正式には私のこだわりが見つからなかった。
仕事以外のこだわりには強くても、なぜかPOPに関するこだわりは長年見つからない。
POPを書くには大まかに2タイプに分かれる。
自らPOP作成し売場に貼りつけをする
依頼されてPOPを書く
「1.自らPOP作成し売場に貼りつけをする」…自分で商品を選出する難しさはあるが、POP作成に関して制限はないので自分のこだわりを強みに出来る。そしてお客様の反応を見れるのもメリット。
「2.依頼されてPOPを書く」…こちらに関しては依頼主の希望に合わせなければならない。こちらから修正にともなう提案も必要なので「こだわり」なんて言ってられない。
アナタのこだわりは…
新人POPライターとして働いていたとき職場から先輩POPライターと売場スタッフの会話が聞こえてきた。
POPライター
「このPOPのこだわりは▲▲で…」
売場スタッフ
「アナタのこだわりはどうでもいい!」
POPライターにしたら「こだわりはどうでもいい」と言われたら屈辱的だと思われるかもしれないが、依頼主がいる限り「自分のこだわり」の押しつけは良くないと私は思っている。
売場のスタッフはどんなPOPを売場に貼るかだけでなく、お客様の行動を見ているので何を伝えたいかを知っている。
そもそもPOPを店内に貼るのであればPOPライターのこだわりよりお客様を優先…つまり売場スタッフの依頼を優先してPOP作成するのが筋だと思った。
プロならばこだわりは必須だと思っていたが、私はこの会話を聞いて以来「こだわらない」ことを選択した。
「こだわりは何ですか?」と聞かれたら『「こだわらない」ことがこだわり』と答えることにしている。
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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!