何も無くなる日本🇯🇵
人間家を建てるのは人生で一度か2度では無いかと思う。まぁ例外の人も中にはいるかとは思うが。。。
私は一年ほど前に自宅を売った。
その時にとても今の世の中に不満を抱いてしまったのだ。
売るつもりは無かった家だったので何度もリフォームをして、建てて40年近いにも関わらず状態は良かったと思う。
そして店舗付き住宅なので賃貸収入もあった。場所も良いと思う。
それなのになかなか売れなかった。
どうして売れないのか気になり、ネットに載っているはずのうちの物件が見つからない。不動産屋に聞いて見た。
店舗が付いていると普通の住宅販売としてでは無く、店舗としての販売になるのだそうだ。
建坪50坪の家にたった10坪の店舗がくっついているが為に、売るための間口が狭くなってしまったのだと言う。
3か月の期間では販売できなかったので、もったい無いが取り壊して更地にすることにし、取り壊し費用を上乗せしての販売に切り替えた。
即反応が来てすぐに決まった。買主さんはそのまま壊さないで欲しいという。
そして結局は取り壊さない状態での販売に決定した。
私の思い通りに壊さず販売が出来た事に感謝している。
新しく入居するマンションもとても立派な物だが、住むには不便すぎてリノベーションしなくてはならなかった。
なるべく古いものを残してリフォームしたい意向なのに出来ないと言うリフォーム業者。古いものを再利用すると益々お金が掛かるそうだ。
中を壊すのに大金を掛けて運び出し、運び出した物はどんな立派な良い物でもゴミと化す。何? この世の中!
と私は思ってしまったのだ。
新しく出来上がったマンションは家一軒分のお金をかけたにもかかわらず、工場からの出来合い品のドアや取っ手のたぐい。張り物。
今の日本。あまりにも古い物を簡単に捨ててしまう。これで良いのだろうか?
今まで外国に全てを任せて自分の国の技術を育ててない結果、良いものを見極められなくなってしまっている気がする。
私は着物リメイクをしているが、昔の着物は素敵で良いものが沢山ある。
この着物も同じ運命を辿っていて数百円で買えてしまうのだ。
手間を掛けてほどいて洗う。アイロンを掛けてここから製作が始まる。
出来上がった作品はお客様から好評を得ていると私は思っている。
これも技術の一種だと思っているのだが、この技術もおそらく廃れていくだろうなぁ。淋しい限りだ。
そう考えている人々で何か出来ないかと思っているのだが。
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