廃棄、投げ売りされる着物たち
着物リメイクするきっかけは周りの方々の箪笥の肥やしの話をあちこちで聴いてた事、お友達もよく着物リメイクのお店でオーダーして貰っていたので、私にも出来るのではないかとそのお店に引っ張って行かれた事が始まりだった。
若い時、洋裁学校卒業後、アパレルの会社で早縫いを習得してるので、縫うのは多分他の人達よりも速いのではないかと思う。
お友達や自分の着る分だけでは作品が溜まりすぎていく。何とか販売出来ないかと試行錯誤。店舗を借りて販売も試みたが半日でお手上げ状態。
手間がかかり過ぎるのだ。
ネットで販売したらどうかと子供達もよく使っている所を教えてもらって、恐る恐る出品してみた。出来るじゃん。次々に出品して販売してみた。
安い着物をまとめて購入してみると一枚あたり送料込みで200円位から600円位、大島紬でも1000円しないで買える。
着物をほどいてホームクリーニングしてアイロンをかける。この手間を私の場合はお金に換算していない。古い着物に命を吹き込む感覚が好きなのだ。
綺麗になった着物をカッティングして縫製にかかる。躾を掛けるのは大事なとこだけ。
縫う順番も、いかにミシンに上がるのを少なくして一気に縫うか考えるクセが付いている。頭の体操になると思うな。
出来上がった着物リメイク作品は良く売れるのだが、製作する人間が足りないのだなと思う。本当は安く縫い方を教えてあげる場所があれば、高齢化社会の人達は通って来るだろうな。
私たち年代、捨てるに捨てられず箪笥に眠っている着物達を何とかしたいと考えてる人の多い事。作品を着てると良く声がけされる。
今1人だけ週一で教えている生徒さんがいるが、同じ作品を2度続けて作ってみたり、好きなデザインの型紙を写させてあげたりコーヒー入れて駄弁ったり。
続けて作ると覚えていくのは、復習するから。難しい作品でもついて来るので何でも教えてあげている。
こういう場所が必要かもしれない。