子は親に似る
時東ぁみの眼鏡とダーヴィッツのゴーグルを入れ替えたアイコラを作っていたのが親にバレた。
母が「ちょっと何やってんのよ!貸しなさい!」
と言いマウスに手をやり、丁寧にゆっくりとズレの無いように時東ぁみの眼鏡とダーヴィッツのゴーグルを元に戻した。
時東ぁみは時東ぁみとなりダーヴィッツはダーヴィッツとなった。
努力の結晶が水の泡となった。
しかし俺は母の事で一つ気になったことがあった。
「母さんの眼鏡あれ元中日山井のゴーグルじゃね?」
俺は見逃さなかった。
母の眼鏡が元中日山井のゴーグルだったことを。
母も悟られたと思ったのか足早にその場を去った。
そして自分はあることを疑問に思った。
母の眼鏡はどこにいったのだろう?と。
もしや元中日山井が母の眼鏡をかけているのではないか!
母の眼鏡と中日山井のゴーグルが入れ替わっているのではないかと!
「母さん俺がアイコラで眼鏡とゴーグル入れ替えやってるの注意してきたクセに母さんはリアルで眼鏡とゴーグル交換してんじゃねーか。贅沢しやがって!許せん!ハッキリさせよーじゃねーか!」
というわけで水曜日のダウンタウンみんなの説のコーナーに「俺は時東ぁみの眼鏡とダーヴィッツのゴーグルの入れ替えアイコラで我慢してる中、母さんリアルに元中日山井と入れ替わってる説」を投稿した。
それから月日がたち
1234!みんなの説のコーナー
デデンデデンデデンデデン♪
オードリー春日、小籔千豊、たむらけんじが登場してきた。
ん?まだ登場してくるぞ。
そこには母の眼鏡をかけた時東ぁみ、ダーヴィッツ、元中日山井がいた。
「ど、どういうこと!!!」
とアタフタする自分。
そこに俺の肩を叩き「こういうこと」と言い時東ぁみの眼鏡、ダーヴィッツのゴーグル、元中日山井のゴーグルを重ねてかけた母が現れた。
俺はそれを見て全部吐いたし全部漏らした。
全く持って意味がわからなかった。
怖くなり2階の自分の部屋に駆け込み鍵を占め数日ひきこもった。
母が「あけなさーい!」と何度も言う。
数週間経ってもあまりにしつこいので開けると、ドアの前には時東ぁみの眼鏡。ダーヴィッツのゴーグル、元中日山井のゴーグルをかけた母がいた。
案の定かい!と言いドアを閉めた。
ドアを閉めたあと母が「眼鏡置いとくわね」と言った。
そこには加藤里保菜がランク王国でかけてた赤縁眼鏡と南海キャンディーズ山里がかけている赤縁眼鏡の雑種が置いてあった。
「母さん…」
流石は母さんだ。
今一番ほしかった雑種を手に入れた。
俺はこの雑種をかけて普段滅多に撮らない自撮りを撮った。
しかしこれでは満足できなかった。
すぐさま俺は先程の画像をダーヴィッツのゴーグルと入れ替えダーヴィッツのゴーグルをかけた自分を作った。
コレだよコレコレ!!!
トントン!
マズい鍵を占めるのを忘れていた!
母が入ってきて言った。
「ちょっとアンタ何やってんの!なにこれ!
結局アンタがしたかったことって自分をダーヴィッツにすることだったの!」
俺がしたことって自分をダーヴィッツにすることだったのか…
画面に映るダーヴィッツのゴーグルをかけた俺のアイコラ。
それを見る俺と母。
母がマウスに手をやり丁寧にゆっくりとズレの無いようにダーヴィッツのゴーグルをかけた俺と加藤里保菜と南海キャンディーズ山里の雑種をかけたダーヴィッツを元に戻そうとした。
しかし母さんは再びマウスを手に取り俺にダーヴィッツのゴーグルをかけ直したのだ。
「見てなかったことにするわ。」
「母さんあ…あり」
俺は母さんに面と向かって感謝の言葉を言おうと思ったがそこには時東ぁみの眼鏡、ダーヴィッツのゴーグル、元中日山井のゴーグル、更に加藤里保菜と南海キャンディーズ山里の雑種の赤縁眼鏡を重ねてかけた母さんがいた。
母は微笑みながら「子は親に似るって言うじゃない!」と言ってきた。
俺は「ほう」としか言えなかった。
それから数年
もっぱら重ね眼鏡!って感じでございます。
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