今日、僕は、ブログの中の彼に恋をした。【第4話】
この恋、現在進行中。
ーその出会いは突然だった。
たまたま見つけたブログ。
私生活ではゲイとして日々ひっそりと生きています。
このブログでもそんな自分を隠してはじめようと思ったのですが、ネットだからできることもあるし、見せられる自分もいると思って公表しています。職業は教員で…
こちらは3話目です。1話目をまだ読んでない方はこちら
ーはじめての収入は70円
ブログを始めてそろそろ1ヶ月が経つ。
記事が10記事超えるとGoogle Adsenseの審査に出すことができる。
Google Adsenseとは、いわゆるバナー広告。
ブログを開くと右側の枠によくでているアレだ。
広告がクリックされるとそのブログの持ち主にお金が入る仕組みで、だいたい1クリック5円〜100円くらいらしい。
僕はGoogle Adsenseの審査を出したあと、2日で審査が通った。合格だ。
審査に出す際は記事数の他にプライバシーポリシーやお問い合わせフォームがあったほうが通りやすいらしい。僕もこの2つはブログに設置して申請した。
まだブログのアクセスは1日100ページビューも行っていないのに、早速広告バナーがクリックされた。
その1回だけだったが、70円の収入になった。
時給換算したら、きっと10円にも満たない。
でもすごくうれしい。
電話が鳴った。誰だろうとiPhoneを見ると母だ。
「お母さんだけど元気?」
「うん、元気だよ。お母さんは?」
「元気にしてる?コロナ大丈夫?」
「うん」
心配性な母親はときどき僕の家に様子を見に来る。
今回もその電話だった。
母は妹夫婦の近くでひとり暮らしをしている。
僕が小学生の低学年くらいで両親は離婚をした。
女で一つで僕と妹を大学まで出してくれた。
お世辞にも裕福な家庭じゃなかったけど、母にはすごく感謝している。
ー僕が自分の性に気づいたのはいつだったからだろうか。
小学校低学年くらいのときに近所の幼馴染と秘密基地に集まって、誰が見つけてきたエロ本をみんなでまわし読みしていた。
このときはあまり意識はしてなかった。
「誰が◯◯くん、勃ってる!」っていうと、「俺はまだ勃ってないよ!」ってパンツを下ろしてみんなに見せつけてくる。ーポークピッツ。
何やっているんだと思うかもしれないが、小さい頃の男子はみんなこんな感じだった。
だんだん自分がおおきくなるにつれて、自分が男の人が好きなんだと気づいていく。
中学生のときに「さぶ」というゲイ雑誌を買ったことがある。
恥ずかしい話だが、そのときあまりおこづかいをもらっていなかったので「図書券」で購入した。店員さんは何も聞かずに、しれっとした顔で、中学生の僕に売ってくれた。
いい時代だ。(いやいやそれは違う)
そこに載っている裸の男性を見て、やっぱり自分は男性が好きなんだと、はっきりした。
「さぶ」は少しSM要素が強い。
縛られている自分を少し想像することもあった。
だんだん自分の性的指向(性的嗜好?)がわかってくる。
僕はいわいるネコであって、年上の男性が好きである。
(吾輩はネコである)www
ネコと言ってもバックはできない。
ゲイ=バックみたいに考える人も多くと思うが、僕が付き合った人の中でバックをした人はいなかった。(何の話?)
少しMっけがあるので軽く縛られるくらいがちょうどいい。
一番スキなのは言葉責め。
年上の男性が好きになったのは、小さいころに疎遠になった父親が影響しているかもしれない。優しいお父さん像を男性に求めてしまうことがある。
大きく出たお腹に顔を埋めると、幸せを感じることができる。
これはデブ専であれば理解してもらえると思うが。
僕の初体験の相手は、70歳のおじいちゃん。年の差約50歳。
野村監督似で、こっちの世界では人気のある顔立ちだ。
長くなってしまったので、ここで終わりにする。
この相手の方の話は、またどこかでしたいと思う。
以上、4話目はこれで終わりです。
いかがでしょうか?
「スキ」がたくさん集まれば、次の話でお会いしましょう!
登場人物、場所、名前などはすべてフィクションです。
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