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夏になってきた。

6月はあっという間に過ぎていて、気付けば7月になっていた。ちょっと時間経つの早すぎるよ。子どもの頃はもっと毎日が遅い気がしてたのだけど、最近は早い。これがもっと早く感じていくというのだから、人生は本当に一瞬なんだろうなと思う。

長男は先週の木曜夕方から熱を出し、次の日の朝は元気になった。平熱だったし「あっくん幼稚園行くわ」と言うから準備させて行ったのだけど、11時半にお電話をもらった。
「すいません、あっくん元気なんですけど身体が熱くて…」
「スグイキマス」
急いで幼稚園にお迎えに行くと、あっくんは事務室のベッドに寝ていた。横には事務長さんがいてあっくんに声をかけてくれる。
「あっくん、ママ来てくれたよ!えらい熱いけど大丈夫かな?」
そんなに熱いの?と思ってたら、あっくんはおでこと首に冷えピタを貼ってもらっていた。あっくんは声をかけてもらって起き上がり、私を見たのだけど顔は真っ赤。
こりゃあお熱ですわ。
事務の人たちにお礼を言って玄関へと向かうと、あっくんは何かすごい楽しそうに今日のことを話し出した。
「今日なー、夏祭りのお店屋さん決めてたんやけど、あっくん決まる前にお熱やでって移動したんよ。あっくん何のお店になったかなー」
何かお熱あるけどぐったりしてないし、めちゃくちゃ笑顔やし、なんでそんな元気なん?というのが初めの感想。そこに担任の先生が来て今日のあっくんの話をしてくれる。
「あっくん凄い元気でたくさん遊んでたんですけど、顔が赤くておでこ触ったら熱くて…」
やっぱ元気には遊んでたんや、と思いながらそのまま病院へ向かう。
病院でもめちゃくちゃ元気で、先生にも笑顔に元気で「お熱あるの!」と言う。
あっくんを見て先生も「え、熱あんの?こんな元気なのに?」と言いながら、お腹に聴診器をあてたり口の中を見てくれる。
「うーーーん、微妙だけどヘルパンギーナ、かも?」
かもてどういう事ですか、先生。
「ヘルパンギーナなら双子ちゃんたちにもうつるから」
その言葉は聞きたくなかったよ、先生。

マックのハッピーセットが食べたいという言葉でマックに行き、家でナゲットのハッピーセットを食べるあっくん。
「お腹すいたー!」
いつも元気な時でも残すのに、ほんとに食べれるのかと思ってたらナゲットを全部食べた。ポテトもゆっくり食べて、オモチャで遊べるくらい元気。
君ほんとにお熱あんの?熱を測ると37.6度。
ちなみに冷えピタは幼稚園じゃないから、と言ってさっさと外した。家でも貼っててよ。
ちなみに夜も熱はあがらず、次の日には完全回復。口の中にブツブツも見当たらないし、結局なんの風邪だろう。

あっくんが楽しみにしていた夏祭りの担当は、水風船のところになったらしい。
「あっくんの担当は水曜日なんよー。小さい子らに優しく渡してあげるのがお仕事やから」
月曜日にはお客さんだったらしく、てるてる坊主みたいな2つの金魚と白い水風船を持って帰って来た。パチョンパチョンと慣れない動きで水風船を動かすあっくん。もちろんそれを狙う双子。いや、みーちゃんは金魚の方に興味があるので水風船を狙っているのはきーちゃんなのだが。
そして喧嘩になるあっくん、きーちゃん。
「これはあっくんの!」「ンヤーーーー!!」
あっくんも本気で押したらダメだと分かってるので、そこまで力を入れてない。けど、きーちゃんの力は本気で向かってくるし、あっくんは涙目。
きーちゃんを回収して誤魔化そうとお菓子を渡すもキレるきーちゃん。
「ヤンニュア、キー!!!」
喃語を話しながらキレ散らかし、お菓子をいらんと叩き出す。
みーちゃんは、いつの間にか側に来てお菓子を手に取っていた。君いつの間にこっちきたの。

とりあえず双子は今のところ元気だし、頼むでお熱はだしてほしくない。暴れん坊でもいいから、とりあえず風邪ひかないで。

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