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Runway Gen-3 Alpha マスター講座:究極のAI動画制作プロンプトガイド

映像に関する専門用語徹底解説

このガイドでは、Gen-3 Alpha を使いこなすためのプロンプトの構成、キーワード、ヒントをご紹介します。さらに、映像に関する専門用語を知らない方のためにも丁寧に効果や具体例を解説していますので、ぜひご覧ください。プロンプトの逆引きとしてもご活用ください。
※これは公式ガイドの日本語訳です。


公式はこちらから

1,プロンプトの基本構造

プロンプトは、シーン、被写体、カメラワークに関する情報を明確に区分けすることで、より効果的に機能します。

Gen-3 Alpha に慣れるまでは、以下の構造に従うことをおすすめします。

      [カメラワーク]: [シーン設定]. [追加情報].

例えば、「オレンジ色の服を着た女性が、色鮮やかな植物が生い茂る熱帯雨林に立っている様子」を撮影したい場合、プロンプトは以下のようになります。

      ローアングル固定ショット: オレンジ色の服を着た女性が、色鮮やかな植物が生い茂る熱帯雨林に立っている。空はどんよりとした曇り空。

プロンプトの複数のセクションで重要なアイデアを繰り返し強調することで、出力の一貫性を高めることができます。

ポイント:

  • プロンプトは、シーンに「あるもの」を記述することに焦点を当てましょう。

  • 例えば、「雲のない空」ではなく、「晴れ渡った空」と表現します。

サンプルプロンプト

シームレスなトランジション:

連続ハイパースピードFPV映像: カメラが氷河の峡谷を抜け、幻想的な雲の世界へとシームレスに飛行する。 

カメラの動き:

夜間の生物発光する生き物がいる輝く海。カメラは、光るクラゲのマクロクローズアップから始まり、星空の下で様々な色で光る海全体を映し出すように広がっていく。
カメラの動き: クラゲのマクロショットから始まり、ゆっくりと後退して上昇し、光る海全体を見せる。

テキストタイトルカード:

動きのあるタイトル画面。シーンはカラフルなペンキで塗られた壁から始まる。突然、黒いペンキが壁に流れ込み、「Runway」という言葉を作る。滴り落ちるペンキは、ディテールが細かく、質感があり、中央に配置され、素晴らしい映画のようなライティングが施されている。

プロンプトキーワード:表現を豊かに

キーワードを使用すると、出力のスタイルを細かく調整できます。プロンプト全体と調和のとれたキーワードを使用することで、より効果的に表現できます。

例えば、顔にクローズアップしていない広角ショットで肌の質感に関するキーワードを含めても効果は期待できません。広角ショットでは、周囲の環境に関する詳細を追加する方が効果的です。

映像制作テクニック集

1. カメラスタイル

Low Angle(ローアングル)

  • 説明:下から見上げるアングル

  • 効果:被写体を大きく、力強く見せる

  • 例:ローアングルで撮影した高層ビル

High Angle(ハイアングル)

  • 説明:上から見下ろすアングル

  • 効果:全体像を把握しやすく、被写体を小さく見せる

  • 例:ハイアングルから撮影した街並み

Overhead(オーバーヘッド)

  • 説明:真上から見下ろすアングル

  • 効果:抽象的な表現やパターンの強調に効果的

  • 例:オーバーヘッドで撮影した円形のテーブル

FPV

  • 説明:ドローンなどを用いた一人称視点

  • 効果:没入感の高い映像

  • 例:FPVで撮影した山道を飛ぶ様子

Handheld(ハンドヘルド)

  • 説明:手持ちカメラのような、揺れのある映像

  • 効果:自然でリアルな雰囲気

  • 例:ハンドヘルドで撮影した街中を歩く様子

Wide Angle(広角)

  • 説明:広い範囲を撮影する

  • 効果:広大な風景や空間の表現に最適

  • 例:広角レンズで撮影した夕焼けの海

Close-up(クローズアップ)

  • 説明:被写体に接近して撮影する

  • 効果:細部や表情を強調

  • 例:クローズアップで撮影した花びらの質感

Macro Cinematography(マクロシネマトグラフィー)

  • 説明:被写体を極端に拡大して撮影する

  • 効果:極小の世界を美しく表現

  • 例:マクロで撮影した水滴の表面

Over the Shoulder(オーバーザショルダー)

  • 説明:人物の肩越しからの視点

  • 効果:主観的な視点を表現

  • 例:オーバーザショルダーで撮影した人物が歩く様子

Tracking Shot(トラッキングショット)

  • 説明:被写体を追従するように移動する

  • 効果:被写体に焦点を当てたダイナミックな映像

  • 例:トラッキングショットで撮影した走る車

Establishing Wide Shot(エスタブリッシングワイド)

  • 説明:場所などを説明するための、広い範囲を捉えた映像

  • 効果:全体像を把握し、ストーリーの舞台設定に最適

  • 例:エスタブリッシングワイドで撮影した広大な草原

50mm Lens(50mmレンズ)

  • 説明:標準レンズで撮影したような自然な映像

  • 効果:日常的な風景や人物をリアルに表現

  • 例:50mmレンズで撮影したカフェの風景

Snorricam(スノリカム)

  • 説明:体に固定したカメラで撮影したような、躍動感のある映像

  • 効果:アクションシーンやスポーツシーンに最適

  • 例:スノリカムで撮影したスキーヤーの滑走

Realistic Documentary(リアリスティックドキュメンタリー)

  • 説明:ドキュメンタリー番組のようなリアルな映像

  • 効果:信頼性や真実性を高める

  • 例:リアリスティックドキュメンタリー風で撮影したインタビューシーン

Camcorder(カムコーダー)

  • 説明:家庭用ビデオカメラで撮影したような、レトロな映像

  • 効果:ノスタルジックな雰囲気

  • 例:カムコーダーで撮影した80年代の街並み

2. ライティングスタイル

Diffused Lighting(ディフューズドライティング)

  • 説明:光を拡散させて柔らかな影を作るライティング

  • 効果:優しい雰囲気、人物を美しく見せる

  • 例:ディフューズドライティングで撮影したポートレート

Silhouette(シルエット)

  • 説明:被写体をシルエットで表現するライティング

  • 効果:ドラマチックな雰囲気、神秘的な印象

  • 例:シルエットで撮影した夕日に向かう人物

Lens Flare(レンズフレア)

  • 説明:レンズに光が入り込むことで発生する光の輪

  • 効果:映画のような雰囲気、幻想的な印象

  • 例:レンズフレアを効果的に使った夜景の撮影

Backlight(バックライト)

  • 説明:被写体の後側から光を当てるライティング

  • 効果:髪の毛や輪郭を際立たせる、幻想的な雰囲気

  • 例:バックライトで撮影した人物のシルエット

Side Light(サイドライト)

  • 説明:被写体の横側から光を当てるライティング

  • 効果:立体感を強調、陰影を効果的に表現

  • 例:サイドライトで撮影した彫刻

[Color] Gel Lighting([色]ゲル照明)

  • 説明:特定の色温度の光で照らすライティング

  • 効果:雰囲気を演出、特定の色調を強調

  • 例:青色のゲル照明で撮影した夜の街並み

Venetian Lighting(ベネチアンライティング)

  • 説明:明暗差の大きいドラマチックなライティング

  • 効果:映画のような雰囲気、緊張感を高める

  • 例:ベネチアンライティングで撮影したミステリー小説のシーン

3. 移動速度

Dynamic Motion(ダイナミックモーション)

  • 説明:動きのある映像

  • 効果:活気のある印象、ダイナミックなシーンに最適

  • 例:ダイナミックモーションで撮影したスポーツシーン

Slow Motion(スローモーション)

  • 説明:動きを遅くした映像

  • 効果:ドラマチックな効果、細部を強調

  • 例:スローモーションで撮影した花が咲く様子

Hyper Speed(ハイパースピード)

  • 説明:動きを速くした映像

  • 効果:面白さやユーモア、時間の流れを表現

  • 例:ハイパースピードで撮影した車のレース

Time Lapse(タイムラプス)

  • 説明:長時間撮影した映像を短縮して再生する

  • 効果:時間の経過を表現、雲の流れや植物の成長など

  • 例:タイムラプスで撮影した日の出

4. 動きタイプ

Grows(グロウズ)

  • 説明:徐々に大きくなる

  • 効果:成長や変化を表現

  • 例:グロウズで表現した植物の成長

Emerges(エマージズ)

  • 説明:出現する

  • 効果:サプライズや神秘的な印象

  • 例:エマージズで表現した霧の中から現れる人物

Explodes(エクスプロード)

  • 説明:爆発する

  • 効果:衝撃的なシーン、エネルギーの解放

  • 例:エクスプロードで表現した花火

Ascends(アセンド)

  • 説明:上昇する

  • 効果:希望や上昇感

  • 例:アセンドで表現したロケットの打ち上げ

Undulates(アンジュレート)

  • 説明:波打つ

  • 効果:ゆったりとした動き、自然な流れ

  • 例:アンジュレートで表現した海面

Warps(ワープ)

  • 説明:ゆがむ

  • 効果:不思議な空間、SF的な表現

  • 例:ワープで表現した時空の歪み

Transforms(トランスフォーム)

  • 説明:変身する

  • 効果:魔法やSF的な表現

  • 例:トランスフォームで表現したロボットに変身する人物

Ripples(リップル)

  • 説明:さざ波立つ

  • 効果:静かな水面、穏やかな印象

  • 例:リップルで表現した池に石を投げた様子

Shatters(シャッター)

  • 説明:粉々に砕け散る

  • 効果:破壊的なシーン、衝撃的な印象

  • 例:シャッターで表現したガラスが割れる様子

Unfolds(アンフォールド)

  • 説明:開く、展開する

  • 効果:発見や秘密の解明

  • 例:アンフォールドで表現した花が開く様子

Vortex(ボルテックス)

  • 説明:渦巻く

  • 効果:力強いエネルギー、吸い込まれるような印象

  • 例:ボルテックスで表現した竜巻

5. スタイルと美学

Moody(ムーディー)

  • 説明:雰囲気のある、落ち着いた

  • 効果:深みのある表現、感情を表現

  • 例:ムーディーな雰囲気の夜の街並み

Cinematic(シネマティック)

  • 説明:映画のような

  • 効果:プロフェッショナルな印象、ストーリー性

  • 例:シネマティックな映像で表現したアクションシーン

Iridescent(イリデッセント)

  • 説明:玉虫色の、虹色の

  • 効果:美しい光沢、幻想的な印象

  • 例:イリデッセントな色合いで表現した蝶の羽

Home Video VHS(ホームビデオVHS)

  • 説明:家庭用ビデオのような

  • 効果:レトロな、ノスタルジックな雰囲気、懐かしい印象

  • 例:ホームビデオVHS風で表現した80年代の家族旅行

Glitchcore(グリッチコア)

  • 説明:ノイズやグリッチを取り入れた

  • 効果:サイバーパンク風、未来的な印象、デジタルな世界観

  • 例:グリッチコアで表現したサイバーパンクな街並み

6. テキストスタイル

Bold(ボールド)

  • 説明:太字

  • 効果:強調、重要性を表現

  • 例:ボールドで表現したタイトル

Graffiti(グラフィティ)

  • 説明:グラフィティのような落書き風

  • 効果:カジュアルな印象、ストリートカルチャー

  • 例:グラフィティ風で表現した壁画

Neon(ネオン)

  • 説明:ネオンサイン風

  • 効果:夜の街並み、派手な印象

  • 例:ネオンで表現した看板

Varsity(バーシティ)

  • 説明:カレッジ風のロゴのような

  • 効果:アメリカンな印象、スポーティー

  • 例:バーシティ風で表現したチーム名

Embroidery(エンブロイダリー)

  • 説明:刺繍風

  • 効果:エレガントな印象、繊細な表現

  • 例:刺繍風で表現した花柄

まとめ

Gen-3 Alpha は、あなたの想像力を形にするための強力なツールです。
プロンプトを効果的に活用することで、思い通りの動画を生成できます。

色々なキーワードや表現を試して、あなたの創造性を解き放ちましょう!


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