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Runway「FRAMES」全19スタイル徹底解説|画像生成の表現力を最大限に引き出す

今回は、Runwayが新たに実装した画像生成モデル「FRAMES」についてご紹介します。RunwayといえばGen-3といった動画生成AIモデルが広く知られていますが、今回新たに高品質な画像生成を可能にする「FRAMES」が加わりました。これまでは、Midjourneyなどの画像生成AIで作成した画像を、動画にする必要がありましたが、「FRAMES」の登場により、Runway内で画像生成から動画生成までを行うことができるようになったのです。中でも特筆すべきは、19種類もの豊富なスタイルがプリセットされている点でしょう。今回は、この19種類のスタイルを実際に試しながら、それぞれの特徴や、どのようなシーンで活用できるのか、また、どのような印象を与えるのかという点に着目して解説していきます。

各スタイルの詳細解説 (全19種類):

Simple white mug and spoon on a white background

今回は全て同じプロンプトで比較していきます。
Simple white mug and spoon on a white background

スタイル1: Vivid(鮮やか)

  • 説明:

    • 「Vivid」スタイルは、色彩を鮮やかに強調するスタイルです。写真や映像に、生き生きとした印象を与えます。彩度が高くなることで、まるでフィルターをかけたように、画像が鮮やかに変化します。

    • 色の特徴: 特に原色に近い色(赤、青、黄など)が強調され、全体的に彩度が高くなります。

    • 雰囲気: エネルギッシュで、ポップな印象を与えます。明るく楽しい雰囲気を演出したい時に最適です。

    • 活用シーン: 旅行写真、イベントの記録、広告、SNS投稿など、注目を集めたいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、色の鮮やかさが際立ち、特に明るい部分がより強調されます。

    • 彩度が高くなることで、全体的にハッキリとした印象になります。

スタイル2: Vivid Warm(鮮やか ウォーム)

  • 説明:

    • 「Vivid Warm」は、「Vivid」スタイルをベースに、暖色系の色を強調したスタイルです。画像全体に温かみと親しみやすさを加えます。

    • 色の特徴: オレンジ、赤、黄色などの暖色系が強調され、全体的に温かいトーンになります。

    • 雰囲気: 温かく、陽気で、親しみやすい印象を与えます。リラックスした雰囲気や、優しいイメージを表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: グルメ写真、夕暮れの風景、家族の記録、温かみのある商品の紹介など、温かみを感じさせたいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、赤やオレンジの色味が加わり、全体的に温かい印象になります。

    • 明るさも少し増し、より柔らかい雰囲気になります。

スタイル3: Vivid Cool(鮮やか クール)

  • 説明:

    • 「Vivid Cool」は、「Vivid」スタイルをベースに、寒色系の色を強調したスタイルです。涼しげで、爽やかな印象を与えます。

    • 色の特徴: 青、緑、紫などの寒色系が強調され、全体的にクールなトーンになります。

    • 雰囲気: 涼しげで、爽快感があり、落ち着いた印象を与えます。クールでスタイリッシュな雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: 海や空の写真、都会の夜景、クールな印象の映像、涼しげな商品の紹介など、爽やかな雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、青や緑の色味が加わり、全体的にクールで落ち着いた印象になります。

    • 明るさは少し抑えられ、より洗練された雰囲気になります。

スタイル4: High Contrast(高コントラスト)

  • 説明:

    • 「High Contrast」スタイルは、画像内の明るい部分と暗い部分の差を大きくすることで、メリハリを強調するスタイルです。

    • 色の特徴: 明るい部分と暗い部分の差が大きくなり、中間色が少なくなります。

    • 雰囲気: シックで、ドラマチック、力強い印象を与えます。印象的な表現や、インパクトのある表現をしたい時に最適です。

    • 活用シーン: ファッション写真、アート作品、ポートレート、映画の予告編など、印象を強く残したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くなり、コントラストが強調されます。

    • 色の深みが増し、より立体的な印象になります。

スタイル5: High Contrast Warm(高コントラスト ウォーム)

  • 説明:

    • 「High Contrast Warm」は、「High Contrast」スタイルをベースに、暖色系の色味を加え、温かみのある雰囲気を強調したスタイルです。

    • 色の特徴: コントラストを強調しつつ、暖色系の色味(オレンジ、赤、黄色など)が強調されます。

    • 雰囲気: レトロで、ノスタルジック、温かみのある印象を与えます。懐かしい雰囲気や、ヴィンテージ感を出したい時に最適です。

    • 活用シーン: レトロな写真、古い街並み、ヴィンテージアイテムの紹介、古民家などを撮影した動画など、温かみのあるシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、コントラストが強調されるだけでなく、温かみのある色味が加わります。

    • レトロでノスタルジックな雰囲気が強調されます。

スタイル6: High Contrast Cool(高コントラスト クール)

  • 説明:

    • 「High Contrast Cool」は、「High Contrast」スタイルをベースに、寒色系の色味を加え、クールでスタイリッシュな印象を強調したスタイルです。

    • 色の特徴: コントラストを強調しつつ、寒色系の色味(青、緑、紫など)が強調されます。

    • 雰囲気: 近未来的で、クールでスタイリッシュな印象を与えます。都会的で洗練された雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: SF風の映像、建築物、モダンアート、未来的なデザインの紹介など、クールな印象を与えたいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、コントラストが強調されるだけでなく、クールな色味が加わります。

    • よりシャープで、洗練された印象になります。

スタイル7: B&W(白黒)

  • 説明:

    • 「B&W」スタイルは、画像をモノクローム(白黒)で表現するスタイルです。

    • 色の特徴: 全ての色情報が取り除かれ、白と黒の階調のみで表現されます。

    • 雰囲気: クラシックで、落ち着いた、芸術的な印象を与えます。静かで、雰囲気のある表現をしたい時に最適です。

    • 活用シーン: ポートレート、ドキュメンタリー映像、歴史的な映像、アート作品など、落ち着いた雰囲気を表現したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全ての色がなくなり、白と黒の濃淡のみで表現されます。

    • 素材の質感や形状がより強調され、アート作品のような印象になります。

スタイル8: B&W Contrast(白黒 コントラスト)

  • 説明:

    • 「B&W Contrast」は、「B&W」スタイルをベースに、コントラストをさらに強調したスタイルです。より力強く、印象的な表現が可能になります。

    • 色の特徴: 白黒の階調に加え、コントラストが非常に強くなります。

    • 雰囲気: 強烈で、力強く、印象的な雰囲気を与えます。個性的で、強い印象を残したい時に最適です。

    • 活用シーン: アート作品、モノクロ写真、抽象的な映像、ドキュメンタリーなど、力強い印象を与えたいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、白と黒のコントラストがより強調され、より力強い印象になります。

    • 暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るく表現されます。

スタイル9: Muted Pastel(くすみパステル)

  • 説明:

    • 「Muted Pastel」スタイルは、パステルカラーをベースに、彩度を抑え、穏やかで優しい印象を与えるスタイルです。

    • 色の特徴: パステルカラーを使いつつ、彩度を抑え、くすんだ色合いになります。

    • 雰囲気: 優しく、穏やか、リラックスした印象を与えます。柔らかい雰囲気や、落ち着いた印象を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: 赤ちゃんの写真、インテリア、ウェディング映像、優しい雰囲気の商品の紹介など、穏やかな雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、色が柔らかくなり、全体的に穏やかな印象になります。

    • 明るさも抑えられ、ふんわりとした優しい雰囲気になります。

スタイル10: Dreamscape(夢のような風景)

  • 説明:

    • 「Dreamscape」スタイルは、ファンタジックで、夢の中にいるような幻想的な雰囲気を表現するスタイルです。

    • 色の特徴: 淡く、ソフトな色合いで、幻想的な色使いになります。

    • 雰囲気: 幻想的で、神秘的、夢見心地な印象を与えます。非現実的な雰囲気や、夢の中のような世界観を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: ファンタジー系の映像、自然風景、音楽動画、ファンタジー系の作品紹介など、幻想的な雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全体的に色が薄くなり、幻想的な雰囲気に変化します。

    • 輪郭がぼやけ、夢の中にいるような印象になります。

スタイル11: Nordic Minimal(北欧ミニマル)

  • 説明:

    • 「Nordic Minimal」スタイルは、北欧デザインをイメージした、シンプルで洗練されたスタイルです。

    • 色の特徴: シンプルで、落ち着いた色合い(白、グレー、ベージュなど)を基調とし、色数を抑えたスタイルです。

    • 雰囲気: 洗練されていて、スタイリッシュで、清潔感のある印象を与えます。シンプルで、モダンな雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: インテリア、ライフスタイル、プロダクト紹介、ミニマルデザインの紹介など、シンプルで洗練された雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全体的に色がシンプルになり、落ち着いた印象になります。

    • 無駄な要素が取り除かれ、より洗練された印象になります。

スタイル12: Light Anime(ライトアニメ)

  • 説明:

    • 「Light Anime」スタイルは、アニメのような明るく、ポップな色使いが特徴のスタイルです。

    • 色の特徴: 明るく、鮮やかな色使いで、アニメのような印象になります。

    • 雰囲気: 元気で、可愛らしく、ポップな印象を与えます。楽しい雰囲気や、アニメーションのような表現をしたい時に最適です。

    • 活用シーン: アニメーション、キャラクター紹介、コミック風の映像、子供向けのコンテンツなど、ポップで楽しい雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、色が鮮やかになり、イラストのような印象になります。

    • 輪郭線が強調され、よりアニメ風の表現になります。

スタイル13: Dark Anime(ダークアニメ)

  • 説明:

    • 「Dark Anime」スタイルは、アニメのような色使いをベースに、暗く、落ち着いた印象を与えるスタイルです。

    • 色の特徴: 暗く、落ち着いた色使いで、深みのあるトーンになります。

    • 雰囲気: シリアスで、ドラマチック、大人っぽいアニメ風の印象を与えます。ダークファンタジーや、ミステリーのような雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: ダークファンタジー、アクションアニメ、ミステリー映像、大人向けのコンテンツなど、クールで落ち着いた雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全体的に色が暗くなり、落ち着いた印象になります。

    • 影が強調され、よりドラマチックな雰囲気になります。

スタイル14: Painted Anime(ペイントアニメ)

  • 説明:

    • 「Painted Anime」スタイルは、手描きのアニメのような、絵画的な印象を与えるスタイルです。

    • 色の特徴: 手描きのような質感と色使いで、温かみのある印象になります。

    • 雰囲気: 温かみがあり、絵画的で、アーティスティックな印象を与えます。手描き風の表現や、個性的な雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: 手描きアニメーション、イラスト、絵本風の映像、アート作品など、手作り感のある雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、手描きのような質感と色使いになり、より温かみのある印象になります。

    • 筆跡のような表現が加わり、よりアーティスティックな印象になります。

スタイル15: 3D Cartoon(3Dカートゥーン)

  • 説明:

    • 「3D Cartoon」スタイルは、3Dアニメーションのような、立体的な表現が特徴のスタイルです。

    • 色の特徴: 立体感のある色使いで、ポップでコミカルな印象になります。

    • 雰囲気: 楽しく、コミカル、3Dアニメーションのような印象を与えます。子供向けコンテンツや、楽しい雰囲気を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: 3Dアニメーション、キャラクター紹介、子供向けの映像、コミカルな表現をしたい時など、ポップな雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全体的に立体感が増し、3Dアニメーションのような印象になります。

    • 輪郭線が強調され、よりコミカルな表現になります。

スタイル16: Sketch(スケッチ)

  • 説明:

    • 「Sketch」スタイルは、鉛筆やペンで描いたスケッチのような表現をするスタイルです。

    • 色の特徴: 線画が強調され、色味が薄く、スケッチのような印象になります。

    • 雰囲気: 手作り感があり、クリエイティブで、ラフな印象を与えます。アイデアスケッチや、手書き風の表現をしたい時に最適です。

    • 活用シーン: イラスト紹介、手書き風動画、メイキング映像、デザインのコンセプトなど、手作り感のある雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、線画が強調され、まるでスケッチのように変化します。

    • 色味は薄くなり、手作り感のある印象になります。

スタイル17: Low Angle(ローアングル)

  • 説明:

    • 「Low Angle」スタイルは、低い位置から見上げるような視点に加工するスタイルです。

    • 色の特徴: 視点の位置による、変形した色味と陰影が特徴です。

    • 雰囲気: 迫力があり、ユニークで、力強い印象を与えます。通常とは違う視点から被写体を見せたい時に最適です。

    • 活用シーン: 建築物、動物、風景をダイナミックに見せたい時、迫力のあるシーンを表現したい時、個性的な映像作品を制作したい時などに効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、視点が低くなり、見上げるような構図になります。

    • 対象物が大きく見え、より迫力のある印象になります。

    • 今回のはプロンプトの相性がよくなかったのか、風景になっちゃいました。

スタイル18: In Motion(モーション)

  • 説明:

    • 「In Motion」スタイルは、動きを表現するための、ブレや残像を加えるスタイルです。

    • 色の特徴: ブレや残像が加わり、動きのある色表現になります。

    • 雰囲気: スピード感があり、躍動的、アクティブな印象を与えます。動きのあるシーンや、スピード感を表現したい時に最適です。

    • 活用シーン: スポーツ動画、アクションシーン、動きのあるコンテンツ、スピード感を出したい映像など、アクティブな雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、ブレや残像が加わり、動きのある印象になります。

    • スピード感や躍動感が強調されます。

スタイル19: Terracotta(テラコッタ)

  • 説明:

    • 「Terracotta」スタイルは、赤茶色を基調とした、土のような色合いが特徴のスタイルです。

    • 色の特徴: 赤茶色を基調とした、暖かみのある色合いになります。

    • 雰囲気: 素朴で、温かみがあり、自然な印象を与えます。落ち着いた雰囲気や、民族的な表現をしたい時に最適です。

    • 活用シーン: 陶器、自然風景、エスニックな映像、伝統工芸品などの紹介など、素朴で温かみのある雰囲気を演出したいシーンで効果的です。

  • 比較ポイント:

    • 元の画像と比較すると、全体的に赤茶色の色味が加わり、土のような印象になります。

    • 自然で、落ち着いた雰囲気になります。

以上となります。

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