【Pika 2.0】 完全解説:初心者でもわかる使い方から活用例まで【Image to Story】
物語を作ろう Image to Story
はじめに
皆様こんにちは。Pika スーパーコラボレーターのぽんずです。動画生成ツールのPikaが大型アップデートしました!今まで素晴らしい動画生成AIをたくさん使ってきましたが、まさに、私が長年待ち望んでいた機能です。日本人では数少ないパートナー(スーパーコラボレーター)として、誰よりも多く生成を行い検証した結果ですのでぜひ最後までご覧ください。特徴や使い方、料金まで丁寧にご紹介いたします。
Pika 2.0の新機能と使い方
『人物』や『物体』をそのまま動画にできる
Pika 2.0は、AI動画生成ツールとして、新たな進化を遂げました。中でも特筆すべきは、「Scene Ingredients」という新機能です。この機能は、入力された『人物』や『物体』を、その役割や構図を的確に捉え、まるで実写のような、自然な動画表現を可能にしました。人物の一貫性を保ちながら、まるで生きているかのように自然な動画を生成できる、画期的な機能です。
動画事例
✅赤鼻のトナカイ+金髪女性
プロンプトで東京の夜を飛ぶソリと、サンタクロースの服装を指定しました。
✅フード男性、巨大猫、サンマリノ港
プロンプトでフード男性が猫に乗って歩くシーンを指定しました。3つでも全く問題ありません。男性の胸元のハートマークまで忠実に再現されています。
✅二次元イラスト、実写フード男性
こちらも驚きました。画風の違う画像でも自然な動画にしています。実写にイラストが入り込むパターンと、イラスト風になっているパターンがあります。
SNSに投稿されたPika2.0動画はこちらからご覧ください。
プロのクリエイティブディレクターの活用事例
こちらの動画はPikaのクリエイティブディレクターを務めるMatan氏のPika 2.0活用事例です。感動しました。
物語(ストーリー)を作ろう
いかがでしょうか。撮影にCGで編集を加えたと言われても、AIだと疑わないでしょう。Matan氏の事例は、Pika 2.0 の可能性を示しています。
このツールが他の動画生成AIと異なる点は 『連続したシーン=物語(ストーリー)』を作ることを容易にしたことです。
入力した画像に含まれる『人物』、『キャラクター』、『背景』といった要素を、動画の中で適切に組み合わせ、自然な映像として表現することを可能にしています。これまで、複数の要素を持つ動画をプロンプトだけで制御しようとすると、複雑で困難な作業を強いられてきました。しかし、この「Scene Ingredients」機能の登場によって、圧倒的な自由度でストーリーを紡ぎ出すことが、より手軽に、そして直感的に行えるようになりました。
だって、
人物と背景をいれて、物語をテキストで補完するだけでいいんですから。
Pika 2.0を使ってこれまで同様、並列に同じようなシーンを繋いでいる動画を見かけますが、それはこのツールの意味を理解していないと感じます。
使い方解説
1. アカウント作成とログイン: Pikaの公式サイトからアカウントを作成し、ログインします。
2. 真ん中下部分から『Ingredient』を選択。すると以下のように表示されます。
3. 素材のアップロード: 「Scene Ingredients」セクションに移動し、使用したい画像や動画素材をアップロードします。これには、キャラクター、背景、オブジェクトなどが含まれます。6枚まで選択可能
動画の生成: 右側下の⭐︎マークが生成ボタンです。ボタンを押すとキューが表示され生成が開始されます。約3-5分ほどかかります。(混雑状況やプランによる)
エクスポート: 完成した動画は、右側に表示されるエクスポートボタンを押すとダウンロードされます。
✔️オプション
1. リファレンス強度:画像を反映する強度
Precise(強) Creative(弱)
2. アスペクト比やネガティブプロンプト:右下の二本バーを選択
料金表:良機能も注意が必要
最上位プランである Fancy プラン(6000クレジット/月)に加入した場合でも、「Scene Ingredients」を月に利用できるのは、最大で60回に限られます。
Pika 2.0 は、その優れた機能に見合うだけの価値があると感じていますが、プラン選択の際には、ご自身の利用頻度とクレジット消費量を十分にご考慮いただくことをおすすめします。
使用上の注意点
この機能は従来の『画像→動画』の延長にある機能とは、全く違うことを理解する必要があります。0(画像)を1,2,3,4…とその長さを拡張してきましたが、もうお腹いっぱいなんですそんなの。同じ起点(画像)から10秒も続いても誰も見ないんです。必要なのは、物語(ストーリー)なんです。
他の動画ツールは部分最適ではPikaよりも圧倒的に上です。Kling1.6やHailuoは圧倒的なクオリティがあります。ですが、作ったその動画を一体どうするの?どう活用したらいいの?って言う答えが、今回のPika 2.0であり、soraに実装されたstoryboard機能だと思います。今の段階ではPika 2.0のみがこの機能を有していますが、2025年にはより実用性を求め、この機能が当たり前になるでしょう。
まとめ
Pika 2.0は、皆が待ち望んでいた「理想の動画生成AI」の姿なのではないでしょうか。そして、価値観を改める必要があります。『イラストレーター』や『クリエイター』というレイヤーから、『ディレクター・監督』という視点です。「何を創るか」だけでなく、「どう魅せるか」を考える一つ上のレイヤーで動画を作るための機能だと感じます。新機能「Scene Ingredients」は、これまでの動画生成のような煩雑さから解き放たれ、まるで映画監督のように、自分のイメージ通りの動画を制作できる画期的な機能で、人の心を揺り動かす物語を作るサポートしてくれるはずです。
振り返れば今年の6月、Pikaが大型の資金調達と1周年を記念した動画に、サポートクリエイターの一人として私の名前をクレジットしてくれたことがありました。この時、私はこれまでにない深い感動を覚えました。Pikaの発展に、ほんの少しでも寄与できたんだと、不思議と誇らしく思えたのです。
Pika 2.0 は、あなたの頭の中にある映像を、具体的な画像としてAIに伝え、驚くほど自然な、オリジナリティ溢れる動画として具現化してくれます。
もちろん、完璧なツールではありません。クレジット消費の問題など、改善の余地があるのも事実です。しかし、その欠点を補って余りあるほどの、圧倒的な創造性と可能性を秘めています。
「Scene Ingredients」で、あなたが作りたい世界を映像化し、SNSでシェアしたり、ビジネスシーンで活用したり…個人的な思いが出過ぎた記事となってしまいましたが、とても満足しています
登録はこちらから👇
追記:遅延が発生している件について公式が声明を発表しています。何かあった場合DMで直接連絡することをお勧めします