見出し画像

Midjourneyの新機能「Retexture」完全解説:初心者でもわかる使い方から活用例まで

1. はじめに:Retexture機能とは

Midjourneyの新機能「Retexture」は、既存の画像の「見た目」や「質感」を変更できる機能です。

まずはいくつかの参考例をご覧ください👇

ラフな線画から水彩画に、そして実写のように変更できました。
また、Styleに設定することで全体の雰囲気を一致させることもできます。AI画像では難しかった異なるプロンプトでも統一感を出すことができます。

簡単に例えると、フィルターの超進化版だと考えてください。単純な色調補正だけでなく、画像や質感そのものを変更できる点が大きな特徴です。

シンプルな素材
Retexture

Retextureが画期的な点:従来の画像編集との違い

  • 通常のフィルター:色味や明るさの変更が中心

  • Retexture:画材や素材の質感まで変更可能

Retextureでできること

  1. 画風変更

    • 線画→実写

    • 実写→アニメ調

    • セピア写真→現代風写真
      など、様々なスタイルへの変換が可能

  2. テクスチャの完全な置き換え

    • 布→金属

    • 木材→大理石

    • プラスチック→ガラス
      など、素材感の変更が可能

2. Retextureの基本的な使い方

準備するもの

  1. Midjourneyのアカウント web alpha 版

  2. 変換したい元画像(生成画像以外でも可能)

基本的な操作手順

  • 画像のアップロード、生成画像の選択

  • Retextureを選択

  • プロンプト調整、または元となる画像を設定

  • 完成、1生成につき4枚生成

ひとつずつスクショ貼りながら解説していきます👇

1.生成画像からEditorを選択(upload画像からも可能)

生成画面の右下のEditorボタンを選択
生成画像以外でも編集可能に。今回はこちらの解説は割愛。追記予定

2. Open in Full Editorを選択

3. 左上 Retexture を選択

4. スタイル元に設定する画像をアップロード Sref📎に設定
(プロンプトでも調整可能。今回はSrefのみで調整)

⒌Submit Retextureを押すと 右側に4つの異なるパターンが生成されます

適用例:今回はこちらの和風の赤傘が印象的な画像をSrefに使用しました。適用例を見ていきましょう。

Styleに設定。今回はわかりやすいようにプロンプトはそのままで行いました。
これが
こう
これが
こう

おまけ:超現実系の画像に関して。ミッドジャーニーって過去の設定だといかにも存在したかのように出してくれるんだけど、いざ現在に設定すると途端に人形とかマスコットみたくしちゃう癖がありました。ですが、今回のRetextureを使えばこれまでできなかった表現ができそうです。Tiktokに動画を投稿しバズを狙ってみたいと思います。

3. 利用条件

利用資格の詳細

現在のRetexture機能は、以下のいずれかの条件を満たすユーザーのみが利用可能です:

  1. 年間契約

    • Standard Plan以上が対象

    • 月払いからの変更も可能

  2. 12ヶ月以上の継続契約者

    • 契約期間は累計で計算

    • 中断期間がある場合は要確認

  3. 1万枚以上の画像生成実績保有者

    • 生成画像数はMidjourneyの管理画面で確認可能

    • 削除した画像も含めてカウント

4. テスト版の現状と今後の展開

現在のテスト版について

  • 2024年10月24日からベータテスト開始

  • コミュニティからのフィードバックを積極的に収集中

  • 機能の安定性と品質向上に注力

今後の予定

  • 正式リリースは未定(2024年内を予定)

  • 段階的な機能拡張を計画

  • より多くのスタイルやテクスチャのサポートを検討中

5. その他のMidjourney最新機能

Edit機能の詳細

  1. 部分編集機能

    • 画像の特定部分のみを選択して編集

    • 元の画像の雰囲気を保ったまま修正可能

  2. サイズ調整機能

    • 画像の拡大・縮小が可能

    • AIによる自然な補完処理

これらは以前からある機能の上位互換版ですので過去記事を参照推奨。

まとめ

Retexture機能は、Midjourneyの画像生成・編集能力を大きく拡張する画期的な新機能です。初心者の方でも、基本的な使い方を押さえれば十分に活用できる機能となっています。まずは簡単な画像変換から試してみることをお勧めします。


※本記事の情報は2024年11月4日時点のものです。機能の詳細や利用条件は、正式リリース時に変更される可能性があります。最新の情報は、Midjourneyの公式ドキュメントをご確認ください。

いいなと思ったら応援しよう!