マクドナルドのAI広告から考える生成AI時代の広告戦略
はじめに
マクドナルドが生成AI技術を用いて制作した広告が放映され、大きな話題を呼んでいます。この出来事は、生成AIを活用した広告の可能性と課題について、改めて考えるきっかけとなりました。本記事では、この事例を通じて、生成AI時代における広告のあり方について考察します。
マクドナルドのAI広告事例
https://x.com/McDonaldsJapan/status/1824732901985993214
マクドナルドは、動画生成AIの分野で著名なクリエイターである架空飴さんとコラボレーションし、AIを駆使した新しい広告を制作しました。この広告は、従来の手法とは一線を画す内容で、視聴者に強いインパクトを与えています。生成AIに関心があってもなくても、あなたはこの広告をどのように見たでしょうか。
筆者も制作してみた
実際にこの広告を視聴した後、筆者も同様にAIを用いて動画を作成してみました。広告にはいろんな役割があります。今回マクドナルドでは架空飴さんというクリエイターをプッシュするCMになっていたのが印象的で、そのため、『なんのCMかわからない。』『不気味。』などといったネガティブな意見もありました。やろうと思えばリスクの少ない表現は可能なので、今回のプロモーションはこういった反応は想定されていた上での事と思います。
生成AI広告の今後
増加する生成AI広告
マクドナルドの事例を皮切りに、生成AIを活用した広告の数は今後急速に増加すると予想されます。もちろん、視聴者に受け入れられるかという大きなハードルはありますが、今後もAI技術自体は進歩していきますので、一年後にはまったく違う未来が待っているでしょう。既存のテレビ、SNSコマーシャルだけでなくあらゆる業界で活用可能な技術となりえるでしょう。
生成AI広告の印象と効果は?
訴求効果を重視する
生成AIを使えば誰でも簡単に動画が作れるからといって、それだけで効果的な広告になるわけではありません。重要なのは、視聴者にどのような印象を与え、どのような効果を期待するかという点です。
商品やサービスの販売促進:売れるか
企業や商品の知名度向上:好かれるか
ブランディング:どんな企業イメージか
今回のような大きなプロジェクトではなく、個人単位であってもプロモーション活動に『コマーシャル動画』が入ってくる未来が予想されます。私自身すでにAIを使ったコマーシャル動画のお仕事をいただいていますので、今後ますます効果的な活用事例を模索し、シェアしていきたいと思います。
番外編:架空飴さん✖️マクドナルドCM に見る 音楽の重要性
ここからは筆者の個人的な一架空飴ファンとしての感想です。AIに限った話ではありませんが、動画動画と言いますが、実は人の印象を大きく左右するのが『音楽』です。飴さんの特徴的なスタイルとして『音』とリンクしたカット割と世界観があります。以下参考例。
今回のマクドナルドとのコラボではおそらく音とテーマが指定されていたでしょうから制作は苦労されたのではないかと邪推。しかし、生成AIを活用したマス広告という文脈では非常に価値ある一歩になったと思います。また、アンチコメントは今後制作する際の参考になりますので一通り目を通しておくといいでしょう。
まとめ
生成AI技術は広告業界に革新をもたらす可能性を秘めています。しかし、その効果的な活用には従来の広告制作の知見と、新技術への理解が両方不可欠です。今後も、視聴者への訴求効果を念頭に置きながら、生成AI広告の可能性を探っていく必要があるでしょう。
生成AI広告制作に興味がある方へ
生成AIを使った動画広告の制作に興味がある方、0から『AI動画』を始めてみたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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