ep12.白雪姫プロジェクト

『白雪姫プロジェクト』とは何か？

要するに大規模なセミナー&お布施集め。開催前にはクラファンを募り、会場には大規模なグッズ販売ブースもあり、ジェムリングも置いてあった。

主役はヴァージン教のNO.2である元キャバクラ嬢。男を利用してのし上がるのが得意で男性遍歴はとっ散らかっており、離婚するたびに資産を増やしていった。インチキを使って首相夫人と知り合いと見せかけ、屋久島の観光大使にまでなっている。

さすがに波乱万丈な人生であり、一筋縄ではいかない。屋久島の観光大使の件についてもエピソード満載で、この件だけで1冊の本が書けそうだ。

議員や有名人に取り入るのが上手なようで、白雪姫プロジェクトにも有名人が多数、出演していた。

主な演目はファッションショーや演劇、トークショー。ハレブロで集めた素人もファッションショーの舞台に上がることができ、その費用は55万円。観覧席は安くて3万円。

ステージに上がる人は自分の晴れ姿を知り合いに見て欲しい。承認欲求の強い人ほどたくさんチケットを買うし、買ってもらえなければ喜んで自腹を切る。買えば買うほど教祖や取り巻きが褒めてくれるという、ヴァージン教の集金メカニズム。本当、カルト宗教そのものだ。

麻奈はゲストとして出演した。よほどテンションが上がっていたのか、ステージ上で歓喜の声を上げ、急に見知らぬ男性に抱きつき、最後には感極まって泣いていた。

もちろんタレントにはギャラを支払う。ただし、怪しいグループの怪しいイベントというだけあって、金の流れは不透明。