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ep17.出会いの真相


麻奈と旦那がどうやって出会ったのかは、ネットの事情通でも情報が錯綜している。美容院で紹介されただの大学の知り合いに紹介されただの、自分が客だっただのマネージャーのために予約しただの。

紹介された相手も時期もシチュエーションも違っているが、これら全て麻奈の口から語られたこと。場当たりすぎて自分でも設定を忘れている。ただし、結婚後すぐに発売された著書にはこうある。

「美容院で不思議なパワーを持った整体師がいると聞き、マネージャーのため早速予約を入れたが、当日、マネージャーの都合が悪くなり代わりに自分が行くことになった。」

テレビ番組でもこのように説明していたが、どうせ嘘だ。「あの自己中がわざわざマネージャーためにそんなことするか?」とか、そんな詮索は必要ない。

結婚したとき、すでに著書の大枠は作り終えていた。急遽、結婚したから書き換えたわけだが、このエピソードなら信用されやすい。なぜならマコトは結婚する2ヶ月前に、麻奈の紹介で同じ美容院に行っているから。だからこそ出会いのエピソードに美容院というキーワードを挿入した。あとは週刊誌がマコトのツイートなり美容師の証言なりで、マコトの美容院通いを見つけてくれれば事実の書き換え完了だ。

麻奈の口から何か語られたら、第一に嘘を疑って差し支えない。すでに説明したように、麻奈とマコトの出会いは『白雪姫プロジェクト』。多数の証言と写真がそれを証明しており、マコトの動きもそれを追認している。

スピリチュアルイベントで出会ったことだけは伏せなければならない。ということは、麻奈は結婚時にはヴァージン教がどのような集団か、おおよその見当はついていたということだ。

ヴァージン教界隈の著書を紹介したりお互いのブログに登場していたのに、ある時期を境にパッタリ交流が途絶えたように見えたのはそのためだ。麻奈としては自分がヴァージン教と関わっていたことがバレることだけは、何としても防がなければならない。

多数の証拠がデジタルタトゥーとして残っているにも拘らず、例のごとく麻奈はいけしゃあしゃあと「ヴァージン教とは一切関係ないし、イベントに出演したこともありません!」と宣った。

2018年4月の白雪姫プロジェクトはギャラのために仕方なく出演したが、麻奈はこれで最後にしようと決めていた。そこでマコトに出会った。まさに運命だろう。

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