守られる歌舞伎役者
市川猿之助さんが両親の自殺幇助罪で逮捕されたわけだが、別に起訴の罪状が決まったわけじゃない。ここから殺人での立件もなきにしもあらず。
しかし、マスコミは「自殺幇助罪で起訴されて執行猶予がつきそう」との論調で統一されている。何か大きな力が働いているかのようだ。
執行猶予とは判決後すぐシャバに戻れて、執行猶予期間内に犯罪を犯さなければ、基本的には服役刑が免除されるが前科はつく、というもの。
なぜ猿之助さんを執行猶予にしたいのか?
歌舞伎のイメージを守るため。歌舞伎の発展になくてはならない存在で、お客さんを呼んで稼いでくれるから。
なぜ歌舞伎役者は守られるのか?
ひとつはメディアやマスコミが、歌舞伎を取り仕切ってる松竹や歌舞伎座の株主だから。
もうひとつは議員連盟の存在があり、歌舞伎の発展繁栄が一部の議員に有益だから。歌舞伎は以下の議員連盟に関係している。
文化芸術振興議員連盟の会合には、世に悪名高いJASRACも参加している。昨年、「音楽教室は著作権料を支払え」とJASRACに与する判決が出て賛否を呼んだが、次々にJASRACに有利な判決が下されるのは、議員連盟の存在も無関係ではない。
議員連盟とは何か?
略して議連。呼び名は「考える会・超党派の会・懇談会・研究会」など様々。なお届出の必要はなく、会派などとは異なり、議会内で一定の地位や便益を与えられることはない。つまりサークル。
議連は何をしているのか?
一所懸命、話し合いでもしてるのでしょう。例えば「歌舞伎振興議員連盟」なら、総会には歌舞伎役者や松竹会長の姿も。
議連は数が多すぎて把握しきれておらず、その数は500とも600とも言われている。過去には525もの議連に参加していた強者も。
525もの議連に参加するのはいいんだけど、個人的には「私には何のポリシーもなく、何の活動もしてませんよ」という宣言にも思える。
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