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ep38.媚びる人生
【松下民代です】
動画の初っ端に笑いながらジョークをとばした。後に語るセンセーショナルな暴露との対比に違和感を覚える。
悲壮感を漂わせる演出は『松下劇場』のオマージュ。おそらく先達の松下からコンタクトやアドバイスが欲しかったのだろう。しかし、松下本人から「覚悟が足りない。私は捨て身でやった」と一刀両断されてしまう。僕も全く同意見だ。
松下は本気の捨て身で挑んでいた。今までのイメージも、日本での仕事も全て捨てる覚悟だったのだろう。話題が集まるなら何でもやり、有名俳優である夫のカツラ疑惑にまで言及し、裁判沙汰に発展しても暴露を辞めなかった。
それは潤沢な資産があり、海外移住の準備が整っていたからできたこと。暴露で注目を集めてブログの収益が確保できたら即、アメリカへ高飛びした。去り際も完璧だった。
一方の麻奈といえば。
シワが増えたと指摘されたくないからノーメイクはできない。暴露自体も中途半端で、大人から裁判をチラつかされると鳴りを潜めた。髪を振り乱しながら誹謗中傷と暴露したくせに、あくまで自分のイメージを守ろうと言葉の端々に保険を掛けながら語っていた。
これでは「覚悟が足りない」と一蹴されても文句は言えない。資産や芸歴の違いではなく、2人の大きな違いは「覚悟」だ。麻奈はあくまでお騒がせの延長のお遊び感覚で暴露動画を投稿している。本気なら冒頭でおちゃらけることはできない。
松下に媚びた冒頭のあいさつは、明らかに麻奈の行動パターンだ。マコトの指示で動画撮影したのならこうはならない。就職してからも芸能界でも、麻奈はずっと誰かに媚びて仕事をもらっていた。
素人時代の麻奈が『恋のカラ回り』という番組に出演したとき、ある大物司会者に気に入られた。当時のテレビ界で最も影響力があったと言っても過言ではない人物。香田金助という。
金助は旧知の『恋のカラ回り』の司会者に、「麻奈と会わせろ」と飲み会をセッティングしてもらい、ここでの出会いで麻奈はテレビ局に就職することになる。
麻奈が就職したTBSで金助はいくつもレギュラー番組を持っており、お偉いさんにも顔がきく。素人女性を一人アナウンサーにすることなど屁でもない。金助の口添えと推薦があったと考えて差し支えない。
「俺がバックアップしたるがな」
「キミなら人気者になれるでー」
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ポンズケースケの考察日記
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