ep47.9000万円は須藤クリニックへの支払い?
【私が貸した9000万円返して】【蟹蔵は興行師と支払いトラブルで詐欺に遭った】
歌舞伎の家柄は伝統的に親戚縁者やパトロンから借金をして、興行の収益でそれを返済する。常に借金があるのが普通であり、蟹蔵も二川宗家の伝統と財産を引き継ぐ代わりに、父親の借金も引き継いでいる。
梨園の妻がたいてい資産家の娘なのは、もちろん資金援助も目的としてある。梨園の妻となりセレブになるのではなく、もともとのセレブが梨園の妻となる。
妻の実家が資金援助するのはよくあることで、麻莉本人も実家も少なくない金額の資金を援助してきた。麻奈のロジックはこうだ。
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蟹蔵は中東公演のために金をかき集めていた。麻莉から2.4億円、その母親から4000万円、麻莉に懇願された麻奈は9000万円を興行師に渡した。興行師は祈祷師でもあり、麻莉へ民間治療も施していた。
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まず、「蟹蔵!9000万円返せ!」と拳を振り上げたにも拘わらず、麻奈から蟹蔵に金を渡したわけではない上に、振込伝票も通帳の記録もない。しかも麻奈は最初は蟹蔵に貸したと明言していたくせに、後に「お金は興行師兼祈祷師に渡した」と証言を変えている。
改めて書いてもややこしい話を、今世紀最大の嘘つき女が更にややこしくしている。おそらく民間治療の費用と公演費用を勘違いしているか、もしくは意図的に混同させているか。
件の中東公演について調べてみたものの、興行主がUAEの王族関連の会社のせいなのかまるで情報が出てこない。歌舞伎の中東公演は文化交流事業としての側面もあり、来賓には大使館の外交官なども出席していた。
王族の会社はビジネスにはとても厳しい。もしかすると公演が大赤字で、国際関係もあって蟹蔵が泣き寝入りを強いられた可能性は十分にある。その渦中で興行師兼祈祷師が暗躍した、というのは十分ありえそうな話だ。
検証のしようがない事柄をいくら考えても埒が明かない。事実と信ぴょう性のある証言から考察した僕の結論はこうなる。
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蟹蔵は中東公演のために麻莉とその母親から合計2.8億円の資金援助を受けた。須藤クリニックもスポンサーとして資金提供した。しかし、中東公演は赤字で、蟹蔵は興行主であるUAEの会社から支払いを拒否され、泣き寝入りを余儀なくされる。
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ポンズケースケの考察日記
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