止まない雨はない、明けない鬱はない

 鬱が続いている。飯が作れない。片付けができない。掃除ができない。
 睡眠周期がぐちゃぐちゃだ。1日の間に200回くらい死にたいと思う。

 もちろん大学にも行けていない。行けるわけがない。
 けれど、親には学校に行くことを期待されている。困った。

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 andymoriを1stアルバムから順に聴いている。1stが一番好きだ。
 syrup16gも死にたさが緩和されていい。
 倉橋ヨエコも最近聴いている。倉橋ヨエコは2000年にデビューした女性アーティスト。2008年に一度「廃業」し、後に統合失調症の診断を受ける。闘病生活を経て、2023年に「ヨエコ」名義で復帰した。

 倉橋ヨエコ時代の曲は暗い曲が多い。というか暗い曲しかない。
 対して、ヨエコ名義の曲は暗い世情の中に光を見出したかのような表現が多い。
 僕は重度の鬱の時は暗い曲ばかり好むようになり、その中に一筋の光が歌われているだけで聴くのを嫌がるが、統合失調症患者が歌っているとなると説得力が違う。

 鬱のせいで聴ける音楽は限られてしまっているが、それでも音楽は人間の隣にいてくれる。音楽まで手放してしまってはいけない。手放したくない。

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 明けない鬱はない。この言葉は多分真実だ。人間はいつか死ぬ。死んでしまえば、この苦しみからは解放されるはずだ。まさか、あの世に行ってまで躁鬱病に悩まされるなんてことは信じたくない。

 明けない鬱はない。この言葉を胸に抱いて、今はじっと耐えるしかない。数か月後の僕はきっと、今の生活なんて全部忘れたように、何かに夢中になって楽しくやっていることだろう。

 早く躁が来ないかな。やりたいことが山ほどある。春休みに間に合えばいいんだけど。

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