【学習ログ】ペルソナの役割と使い方、プラクティス
どうも、ぽにーと申します。普段はAIやらブロックチェーンやらを追いかけてます。最近はAIの恩恵もあって、非エンジニアの自分でも比較的簡単にサービス開発してリリースできるようになってきました。
今後重要になってくるのが、アイデアの発案、検証、調査やらサービス化といった、最上流の部分だと考えています。
そして、事業を新規で立ち上げるときには「誰の何の課題をどうやって解決するか」が重要であることは、よく知られていることで、特に起点は、ターゲット像と課題の2つではないでしょうか?今回はターゲットを深堀するためのツールとしての「ペルソナ」について、ChatGPTの o1 Proと Deep Researchを活用して、自分が納得いくまで対話してきたので、o1 Proで取りまとめた記事を皆さんに共有します。
ペルソナの扱い方とプラクティス
~ プロトペルソナ(v0)とアップデート後(v1以降)の2段階で考える ~
はじめに
プロダクトやサービス開発において「誰のために作るのか」が曖昧だと、いくらアイデアが斬新でも的外れになりかねません。そんなリスクを回避し、“ユーザー中心のものづくり”を実現するのが「ペルソナ」という考え方です。ただし、ペルソナは作って終わりではありません。最初は仮説ベースの「プロトペルソナ(v0)」から始まり、その後のリサーチによって「検証済みペルソナ(v1以降)」へブラッシュアップする——この2段階の流れを踏むことこそが、本当に活きたペルソナを生み出すポイントです。
本記事では、ペルソナをまだ使ったことがない方や、ペルソナづくりで失敗した経験がある方に向けて、プロトペルソナとアップデート後のペルソナの役割や作り方、活用法をわかりやすく解説します。あなたのプロダクト開発やマーケティング活動が、よりユーザー視点に根ざしたものになるきっかけとなれば幸いです。
1. そもそもペルソナって何?
1-1. ペルソナの定義と目的
「ペルソナ」とは、サービスや製品を利用する典型的なユーザー像を、架空の人物として具体的に描いたものです。年齢や職業、家族構成、日々の行動パターン、抱えている悩み、ライフスタイル……。これらをリアルに設定し、一人の人間としてストーリーを持たせることで、プロダクトチームが“ユーザーの目線”を常に意識できるようになります。
開発・デザイン:ユーザーが“本当に欲しい機能”にフォーカスでき、UIやUXを最適化しやすい。
マーケティング:誰にどんなメッセージを伝えれば興味を持ってもらえるか、具体的に検討しやすい。
チームビルド:ペルソナがあると、社内で「誰に向けて作っているか」の認識が揃い、議論がブレにくくなる。
1-2. よくある失敗例
“絵に描いた餅”で終わる
せっかくかっこいい名前やイラストを作っても、誰も見ずに放置される。チーム内で認識がバラバラ
“市場調査を経ずに”個人の思い込みだけで作った結果、実際のユーザーとはズレる。更新されず陳腐化
プロダクトが成長したり、ユーザーが広がったりしても、ペルソナを放置。現実との乖離が進む。
これらの失敗を回避するには、「ペルソナは仮説→検証→アップデートを前提に使う」ことが鍵になります。そして、その最初の段階に登場するのが、プロトペルソナ(v0)なのです。
2. ペルソナv0:プロトペルソナとは?
2-1. プロトペルソナ(v0)の位置づけ
プロトペルソナ(Proto-Persona)は、ユーザー調査を十分行う前に、チームの仮説によって作成される最初のペルソナです。いわば「試作品」のような位置づけで、短時間・低コストで作れる反面、信頼性はそこまで高くありません。
しかし、プロトペルソナが担う役割は非常に大きいのです。
開発初期の方向性を素早く合わせる
ユーザーがどんな課題を抱えていそうか
どんな背景を持つ人を優先的にターゲットにするか
それをチーム内で早期に統一するための指標になる
次に行うリサーチのたたき台になる
「この仮説は正しいのか?」を検証すべきポイントを明確化
ユーザーインタビューやアンケートで聞きたいことが整理しやすい
作りやすく更新しやすい
ほんの数時間〜数日程度で作れ、結果が微妙ならすぐ修正できる
“仮説”であることを前提にしているので、チームが柔軟に使える
2-2. プロトペルソナの作り方
①ベースとなる情報の洗い出し
チームメンバーの経験、既存の顧客データ、業界の一般知識などから、ざっくりとしたユーザー像を出します。②ワークショップ形式でまとめる
オンラインホワイトボードや付箋を使い、以下の要素を話し合いながら簡潔に整理すると◎名前・年齢・職業・家族構成などの基本属性
その人のライフスタイルや価値観(※あくまで推定)
具体的な課題やニーズ、目標(※これが“仮説”)
③仮説検証のポイントを設定
たとえば「通勤中にスマホで作業する人が多いはず」「育児中で時間がないはず」など、仮説をリストアップしておきます。後のインタビューで確認する項目にするとよいでしょう。
2-3. プロトペルソナを使う際の注意
鵜呑みにしない:あくまで仮説集なので、「本当にこうなのか?」と常に疑問を持つ
堂々と使う:仮説ゆえに躊躇せず、会議やアイデア出しの場面でガンガン登場させる。方向性がブレそうなときは「プロトペルソナが求めているのは何だっけ?」と立ち返りましょう
すぐ修正してOK:一部メンバーから「いや、その想定は違うと思う」と声が上がれば、遠慮なくアップデート。軽量であることが最大のメリットです
3. ペルソナv1以降:本格的な検証済みペルソナ
3-1. なぜアップデートが必要?
プロトペルソナは便利な反面、想像に頼っているため、実際のユーザーと乖離するリスクがあります。ここで重要なのが、ユーザーリサーチを経て検証済みペルソナ(v1以降)を作るというステップです。
実際のユーザーへのインタビュー・アンケート
プロトペルソナ上の仮説が合っているか直接聞く。
たとえば「どんな時にこのサービスが欲しいと思う?」「毎日どのデバイスを使う?」など。
得られたデータとプロトペルソナとのギャップを洗い出し
年齢層が予想より上だった、課題感が全然違った……などの相違点を発見。
ペルソナを再構成
仮説を事実やエビデンスで補い、より正確・具体的なペルソナを作成する。
必要なら複数ペルソナに分割・再編する。
3-2. 検証済みペルソナ(v1以降)のメリット
信頼性の高い情報を共有できる
社内で「本当に存在しているユーザー像」として説得力を持つ。商品設計・機能優先度の判断がしやすい
「ペルソナAは○○が必要だから、次のリリースで優先する」といった実効的な会話が増える。マーケティング戦略との相性がいい
広告文やコンテンツ制作で、具体的な人を想定した訴求ができる。結果的に効果が高まりやすい。
3-3. アップデートサイクルを回す
ペルソナV1はゴールではなく新たなスタート
プロダクトのユーザーが増えるほど、多様なニーズや行動パターンが見えてくる。
追加調査やフィードバックをもとに、ペルソナV2、V3…とアップデートし続ける。
市場やトレンドの変化にも対応
1年前はスマホ操作中心だった層が、今はタブレットメインになっているかもしれない。
常にペルソナが“現実”を映せるようにメンテナンスすることが大切。
4. プロトペルソナと検証済みペルソナ、それぞれの使いどころ
◎ プロトペルソナ(v0)
タイミング:開発初期(リサーチ前)
情報源:チームの仮説・業界知識
コスト:少(ワークショップ数時間~数日)
信頼性:低(仮説ベース)
用途:
初期の方向性合わせ
リサーチ指針・検証項目洗い出し
すぐ修正しやすい
◎ 検証済みペルソナ(v1以降)
タイミング:ユーザーリサーチ後
情報源:インタビューやアンケートなどの実データ
コスト:高(調査・分析に週~月単位)
信頼性:高(事実ベース)
用途:
機能/施策の優先度決定
チーム・社内外への説得材料
詳細なマーケ戦略立案
5. ペルソナを継続して活かすために
可視化し、チーム全員で共有
社内の壁に貼る、オンラインで見やすい形式にする、会議でたびたび参照するなど
作りっぱなしにしない
新たなデータやユーザーフィードバックがあれば都度反映。
「本当に今のユーザー像とペルソナは合っている?」を定期的に確認。
開発・マーケ現場で“呼び出し”を徹底
仕様検討やアイデアの優先度を決める場で、「ペルソナAはどう思うか?」を必ず議題に入れる。
マーケのコピーライティングでも「ペルソナBにこのフレーズは刺さるか?」と常にチェック。
6. まとめ
ペルソナの2段階
プロトペルソナ(v0):仮説ベースで作る暫定的なペルソナ。スピード優先で、初期段階の方向性合わせとリサーチ指針づくりに役立つ。
検証済みペルソナ(v1以降):ユーザーインタビューやアンケートなどで集めた実データを反映し、精度・信頼性を高めたペルソナ。開発やマーケ戦略の具体的な意思決定に使う。
作りっぱなしはNG。常にアップデート!
プロダクトや市場が変化するたびにペルソナとのギャップが生まれる可能性あり。
新しい情報が入ったら、ペルソナの属性・ニーズ・シナリオを見直そう。
チーム全体で“呼び出し”を徹底
日々の会議やチャットで「この機能はペルソナAのニーズと合ってる?」と意識づけする。
部署横断でペルソナを活用することで、一貫したユーザー体験・メッセージングを提供。
次にやること
プロトペルソナを作ってみる:1〜2時間程度でOK。
ユーザーリサーチ:実際のユーザーに会って、仮説が本当に合っているか聞いてみよう。
ペルソナv1を策定:得られたデータを反映し、より実在感のあるペルソナへアップデート。
継続的な改善:開発・運用の中で定期的にペルソナを見直し、本物の「顧客理解」へ。